それでもやり続けるしかない
色んな人生がある。
色んな世界観がある。
考え方があって、同じように見えても貴方と私は違う人。
違うからこそ、分からない部分があって軋轢があってすれ違って別れていって。
でも違うからこそ、話し合えて分かり合って気付きあう。
それぞれの人生をそれぞれが選んで育てていければいい。
だからこそ、一つの価値観にこだわる必要もないのだと思う。
仕事ができないから、家事ができないから、子育てができないから、人を愛せないから、
だからダメなんてことはないはず。
できる人がいて、できない人がいて。
この方向がダメだったら、また別の方に足を向けてみようとか、次はこういうふうにやってみようとか、アリだと思う。
生き方も一つじゃない。
そんな中でも、職人や技術者、アーティスト、なんてものは幅広く自由にしている人たちが多いようにも見える。
見えるだけで、その本質は「自らの技術や価値を高めること」にあると思っている。
歌がうまい下手もある。
絵がうまい下手もある。
塗装や溶接が綺麗に仕上げられたら誰もが認めるだろう。
プログラムの組み方一つでもその人の個性がわかることもある。
彼らの本質は自分を高めること。
そしていつの時代でも、優れた後輩のことを羨ましいとも思う。
優れた技術を扱える特別な人達を羨ましく思う。
比べるものでもないのに、自分と先人たちとの差を比べてしまう。
そしてダメだと落ち込むこともある。
彼らには嘘やごまかしは通用しない。
どんな慰めの言葉もほとんど意味をなさない。
画家なら絵を描き続けるしかない。
作家なら文章を書き続けるしかない。
陶芸家ならば作品を造り続けるしかない。
職人たちは続けるしか、自分の不安を解消する方法はない。
作り続けることでしか、自分を証明できない。
だからきっとツクり続けるのだろう。
昨日も今日も明日も。
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