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麻雀最強戦2020 超攻撃型プロ決戦を終えて②

第二回となる今回からは「麻雀とその時の感情」について書いていきたいと思います。

まず入場。人によっては対局より緊張するみたいです。

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だいたいの麻雀打ちは麻雀は死ぬほど打ってますが、入場はほとんどしてないですからね。

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私は初体験は死ぬ程緊張しますが、2回目以降は結構慣れて大丈夫なタイプです。

初めてタイトル戦決勝に残った時は、緊張し過ぎてベルトしてない事に対局会場目前まで気が付きませんでした(笑)。

ここ最近で1番緊張したのは2017の最強戦ファイナル。あの時は対局開始のドラがなってから急に緊張がきて、東場ずーっと手が痺れて牌こぼしそうだったなあ。

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入場って演出、私は好きです。

さて、今日はフワフワせずにちゃんと入れるかなと思った東1局。いきなり早いダマ満貫をツモられます。

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掴まなくて良かった。だけど結構痛い。
この後パコーンって簡単に6000オールとか引けて楽に勝つ事もあるけれど、体感だともう通過率が10%位下がった気分。もっとかも?

そして東2局の配牌。

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8種8牌。ターツは3つ。字は役牌かドラ。

難しい。

どうせ遅い手なので高い手は逃さないように、手が進まない場合は放銃しないように、でも流局時は聴牌を狙えるような局にするイメージ。

1番高いのは国士無双、現実的なのは三色、ホンイツ、チャンタ、チートイツあたり。

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最速チートイツと手なりを犠牲に打4s。
ツモが噛み合いすんなりイーシャンテンにたどり着く。

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すっと1pを切ったけど、打点十分なイーシャンテンかつ1p親の現物、北家ソーズホンイツ模様を考慮してドラの北を切った方が良かったかな。これは反省。

そしたらその親から立直。切り遅れ。これで打ったら死ねるなあと思いながらツモ山に手を伸ばすと。

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こりゃ行くしかないけどロンのお声が掛かったら確実に12000から。ほんとにやっちまったけど行くしかない。

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「りーち(ほんとやめておねがいごめんごめんごめん)」

ばしん。

思ったより力が入ってしまって慌てる。慌ててる間に無事通過。

ほんと良かったしこれはアガりたいなあ、なんて考えてる間に高め満貫のホンイツ聴牌が入った誠一さんからすっと1mが放たれる。

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「ロン(ああっいきなりそこから出たっしかも高め!頼む裏っ!!乗ったああああ)12000」

アガり発声から点数申告までの間、こんなくだらないことが頭にぼこぼこと浮かんできてます。人間なので。

2人勝ち上がりでこれはかなり大きい。
まだ確定したわけじゃないけど重要な局面を制したり、大きな加点を決めた直後。
自分はここが1番集中が切れるタイミングなので、手に痺れを感じながらネジを締め直します。まだまだここから。

東3局は紺野さんの親。
2人勝ち上がりは1位でいることがとても大事。2位は常に狙われる立場。
紺野さんに4000オールとか言われると、狙われる立場になる+紺野さんを捲り返して狙われない立場になるのがとても難しくなるので、この局は親の連荘だけはダメ。そして紺野さんに簡単に捲られないくらいのリードが出来れば完璧。

素晴らしい配牌から、5巡目には早くも三色含みのイーシャンテンに。

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普段なら1mを切ってリャンシャンテン戻しもありそうだけど、萬子の下が安いので今回は素直に。

しかしこの後変化はするものの聴牌が入らないまま15巡目。

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MAXタンピン三色のイーシャンテンでしたが、残りツモ番4回かつ上で書いたように落としたい親だったので迷わずチーテン。

この後2軒リーチを受けてからホウテイでのアガりに。

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立直棒2本+2000点のアガりで4000点の収入。
メンタンピンよりも大きな加点でまさに僥倖、これで通過に向けてかなりのアドバンテージを得た感触がありました。

解説の森山会長から「このアガりは長い目で見るとやられちゃう、相手に流れを渡してしまう」とご指摘をいただき、再度検討してみましたが現状だと同じ局面があればチーと言いそうです。

そして東4局の親番に。
なるべく加点したいですが、リスクは追いたくないので先手を取れなかったら降りて局進行で良いかな、と思いつつ手を進めます。

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ここから打2m。

自分目線ピンズの真ん中が4p4枚見えで分断されていて、わりとみんな普通の切り出し。索子と萬子の真ん中に他家のターツが多くなっていそう。ドラは7mが3枚見えているのにも関わらずションパイでどこかに固まっていそう。

目一杯の6p切りで増える受け入れは1p2枚と2m1枚だけ。1p引きのリーのみは押し返されて高い手に放銃するリスクに全く見合わないので嬉しいツモは2m1枚だけ。
かつ6pは下家の現物で対面もかなり安全度が高め。

対する2mは上家が今切った現物。1mは上下の現物。

全員に対して黙聴もケアしつつ受けながら聴牌が組めるように今通った2mを合わせて、この後目立ってくる人がいればそこに合わせて萬子の下を落とすか6pを捨てるかで対応。
元々ピンズの上に少し手応えがあったので、そっちにすんなりくっついて、3段目前半に誰からも火の手が上がらない内にタンピン聴牌が入ったら立直。

こんなイメージでした。

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結果は6pが暗刻になっての1人聴牌。僥倖パート2。

1本場。

あと一息で安全圏に入る。たのむー2000オールくらいサクッと!

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そんな思いから15巡目にこんなタンヤオの2枚切れカン7p立直を敢行。
もちろんピンズの上がとても安く、唯一持ってるかもしれない近藤も7pをツモ切っているのでかなり2枚山という待ちに対する自信と、
この点数状況で他家がダマ聴にする事あまりなくトップ目親立直にイーシャンテンから押せる巡目でもないので、
アガれなくてもかなり1人聴牌になるのではという2本立ての立直でした。

が。

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ラス目の誠一さんが1枚も押さずに高い手の聴牌。待ちはこれだけのビハインドだと待ちは関係ないので当然の立直。

「あかんこれはやっちまったかもしれん」

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結果は誠一さんがツモアガり。
正直満貫ツモくらいならそこまでのダメージは無いんですが、放銃だと大きく話が変わります。

早く安全圏に入って楽をしたい気持ちが打たせた立直で、大きな隙となるところでした。これは反省。

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こんな持ち点で南場に。続きは次回!また見てください!!

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