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1000文字目標散文with飲酒ブースト


人並みの孤独と寂しさを愛して欲しくて泣いている。気づいたことは何もないけれど教わったことは忘れていない。歩く。歩く。歩く。ベールを被ったひとが幸せそうに笑っているのを仕事終わりに見て泣けてきた。掴めないものを見て諦めることをあと何回しないといけないのかな。誰が偉いとか、誰が偉くないとかそんなことも分からなくても生きてるからもうどうしようもないじゃん。赤ちゃんみたいなことしか言えないけれど好きだよ本当だよ嘘じゃないよ。お母さんが言っていたこと、愛される人になりなさいということ。誰からか分からなくて悲しくなる。自分のことも好きになれなくてどうやって愛してもらうのかな。他人が持っている自分にないものがうつくしく見える日はどこまでも空が高い。雨宿りの先に見えるのは希望だといいね。フレンチドレッシングの白は目に痛くて嫌い、愛さないでほしいから家に帰ることは尊ばれることでしょう。遠くから聞こえる雨の音はいつも優しいから雲を追いかけて死ぬ前に辿り着きたい。好きだったよ本当に。待たなくていいから先に行っていて欲しいから去り際はいつも振り返らない可愛げなんてなくたっていい許してお願いだから。川岸を飛び越えてわたしに一つ近づいておいでよ。聞こえないもの。壊れるためのひとつぶ、手のひらに置いてばいばいしようね。離れられない思い出は海馬をちぎり捨ててしまってから考えよう。大脳神秘室じゃなくて新皮質だよばーか。随意筋を全部動かしてみたら人じゃなくなれるかな、どうなのかな検索してもわかんないねやるしかないのかな。不随意筋を無理やり動かして宇宙に近づくのが趣味ですって言ってた、気持ち悪くてすきだよ。洗い立ての洗濯物は洗剤の匂いがして鼻の奥の細胞を殺しているから踏みつけて全部無かったことにした。死ぬことがいいことだとは思わないけど救われるならその方法もあるよ何にもわかんないから無責任に言っている君のために死ねない私。鍾乳洞の中にいる老婆はこちらを見るだけで何も言わずに編み物を進めている。ヒトの頭部のようなそれはぐちゃぐちゃと音を立てて笑む、錯覚かもしれないが少なくとも私にはそう見えるのだ。クローンにもなり得ない出来損ないのいのちを、手の上で完成させようとする歪さ。ぬらぬらと白い歯がひかった。石を削った水が足下を満たす、このまま私も老婆の手の中に。物語なんて何も救ってくれないから早く燃やしてね。救われた私を置いて彼は言う。

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