レジ袋の有料化って、間違ってないか?

●レジ袋を狙い撃ち?
レジ袋が有料化したのは去年(2020年)の7月1日。半年が過ぎて、いまさらながらアホな決定だったよなと思う。環境問題対策という触れ込みだけど、調べたらレジ袋は廃プラごみ全体の0.3%でしかないらしい。なのになんで有料化したっていうと、海外では海洋ゴミ対策が進んでいて、「日本は遅れてるぞ」って指摘されたから、らしい。それなら商品を個別につつむためにロールで置いてあるペナペナの袋とか雨の日の傘袋はいいのか? 他にもペットボトルとか弁当のトレイとかオモチャとか工具とか、世にはびこってるプラスチックはいくらでもある。なのに、生け贄になったのはレジ袋。「暮らしの中のプラスチックを減らしたりしたら産業構造が変わってしまう!そんなのムリ! そうだ、プラ削減は消費者に負担させよう!」とでも思ったんだろう。レジ袋の有料化は目立つし、海外にもつたわりやすい。そうだ、そうしよう、なんて感じなんだろう。つまりは、やってるフリのポーズだと思うんだよね。とはいえ政府の方針に賛成!なんていう環境対策命の人もいるんだろう。カバンにエコバッグをたくさん詰め込んで、これで環境問題の解決に一歩前進だ! なんて思ってるのかも知れない。

●レジ周辺の手間が増えた
有料化になって、レジ袋が必要か否か、会計時に話さなくちゃいけないのが面倒くさい。それと、コンビニや小さなスーパーだと、自分で詰めなくちゃならないのがやっかい。大きなスーパーなら以前から詰めるスペースがあるからいいけど、小さなところだとその場で詰めなくちゃなんないからね。でも、数が多いと時間を取られるし、硬いものは下の方、柔らかいものは上の方とか考えながら入れてると、時間を食ってしまう。かといって、小さな店で、客が自分で詰めるためのスペースを用意するのは大変だろう。その分、店舗のスペースが減ってしまうからだ。

●買った方が安上がり?
レジ袋なんか2〜3円なんだから、ケチケチしないで買った方がいい、って意見もあるようで。見た感じ、半分ぐらいの人は買ってるんじゃないのかな。でも、環境に問題があるから使用を減らそうという名目なのに、売るっていうのは本末転倒じゃないのか? むしろ、従来のレジ袋は売らない、ということにした方が筋が通ってると思うんだけど。まあ、そんなことはできない、ってことなんだろう。みんながみんな袋持参でやってくるわけじゃないし。切れまくる客だって、いないとも限らないだろうからな。

●店舗にとっては負担減なのか?
そもそもレジ袋の有料化は、店舗にとってどうなんだ? 有料化する以前は商品代とは別に、サービスでくれてたのか。あるいは、商品代にこっそり載せてたのか。いずれにしても、有料化によってレジ袋代の負担は減って、店の利益になってるって理解でいいのかな。でも、その分、商品の値段が安くなってる感じもない。まあ、せいぜいひと袋2〜3円だから、目に見えて感じないのも当たり前かも知れないけど。でも、欲しい人にレジ袋を売れば、それは商品を売ってることと同じなわけで。フツーに考えて、売上アップにつながっているんだよね。ちがうのか? 気になるところではある。

●出来ないことはない、レジ袋の無料提供
なかには、レジ袋を無料提供しています、って謳っている店もあるにはある。なんでもバイオマス素材25%以上配合か、厚み50ミクロン以上で繰り返し使えるものは、有料化対象外なんだとか。とはいえ、そういう店が増えている様子は、ない。いまさら自腹を切ってレジ袋を無料で提供するつもりはないということなのかな。以前は、せっせと無料で配布していたのに。それほど、店にとってレジ袋の負担は大きかったのか。でも、バイオマス25のレジ袋で無料配布を復活する店が増えないかな、っていうのはある。そうすりゃあ、そういう店を選んでいくようになるんだけどなあ。

●使い回してます! レジ袋
というわけで。いくら2〜3円でもレジ袋ごときにお金を払うのはやなので。どこかでもらったレジ袋をカバンやポケットにいつも忍ばせ、それを何度も使っているのだけれど。そもそも、くれなくなったのだから、そのためのレジ袋のストックも少なくなってきてる。だからこそ、バイオマス配合のレジ袋を無料でくれる店に、せっせと行ったりしているんだよ。レジ袋の再利用は不潔だとかいう意見もあるようだけど、そんなん知ったことか。だいたい、エコバッグだって相当汚いだろ。毎日せっせと洗濯して使ってるような人が大半とは、とても思えないけどな。そもそも、エコバッグは荷物になるし、割と重い。それが1つで済むならいいけど、とてもそんなじゃ足りない。だからってエコバッグを3つも4つも持ち歩いていたら、大変だよ。

●木でも紙でも構わんぞ
振り返ってみれば、はるか昔はもっと不潔だったぞ。魚屋の包装は新聞紙だった。雑誌や新聞、広告紙でつくった小袋も結構あって、駄菓子屋で甘納豆買ったりしたら、そういうのにいれてくれてたもんだ。しかも、ババアは指先をしめられて袋をとり、ふっ、と息を吹きかけて口を広げてたぞ。そんな日常でも、それで大病を患ったり死んだりしたようなことはなかった、と思うんだけどな。なんていうと、実はそれで病気にもなっていたはずで、お前が知らないだけ、なんて反論されそうだけど。弁当箱だの菓子箱は、紙と経木でできてた。プラスチックなんて、めったに見かけなかった。まあ、経木を使え、なんていうと割り箸を使うな派から、森林保護を訴えられそうだけど、じゃあお前らは森林保護と海洋プラゴミ排除とどっちが大切なんだよ。タッパもラップも使わず、豆腐を買いに行くときはいつも鍋を持って行ってるのか? なに? 経木はコスト高だって? でも、崎陽軒の弁当はいまだに紙と経木でできてるぞ。プラスチックは、飯の上に乗ってるフィルムとスプーン、お手拭きの袋ぐらいだぞ。できないことはない、というか、しようとしてないだけだろ。

●レジ袋は悪人なのか?
なわけで、環境のためのレジ袋有料化らしいけど。そもそも、レジ袋のどれぐらいが海洋ゴミとなって面倒を引き起こしているのか、ちゃんと調べているのかね。たまに、クジラやイルカの胃袋にレジ袋が! 的なセンセーショナルな記事がでるけど、ほんとうは希な出来事を、あたかも日常的に多く発生している、ように記事が書かれている気がしてならない。まあ、地球温暖化とかも含めて、環境問題って、どうなんだ? って思っているところもあるので、ほんと、レジ袋の有料化は迷惑でしかないんだよね。(2021.02.23)

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