京都 徘徊つれづれ 下準備

■なぜ行こうと思ったのか、そして計画準備

5月17日から22日までの6日間、ちょっくら旅行に行ってきた。行き先は京都、ついでに、ちょっと大阪。目的の1つはむかしの友だちと久しぶりに会うこと。
で、せっかく京都に行くなら観光もしてこよう。できれば行ったことのないスポットがいい。というわけで頭に浮かんだのが桂離宮。有名どころだけど事前予約がいるので、これまで避けていたのだ。申し込みはハガキだったかな。いまはどうなっとるのかと検索すると、HPからも申し込めるではないか。さっそく翌5月のアキを見ていくと…。申し込みカレンダーは×の付いている日ばっかり並んでいる。でも、たまに○のついている日もあって、2人ぐらいの枠になっている。ははん。こりゃあキャンセルが出たところだな。もちろん6月、7月になると○が多くなる。でも2ヵ月も3ヵ月も先の予定を入れるなんて、まどろっこしい。なので、5月のキャンセル空きを狙って応募してみたら、翌日にはハズレのメールが届いた。なんと、競争率が高いのか。めげずに次、次、と応募して、ようやく19日午後1時の枠を確保した。こうなったら京都行きはもう決定だ。腰が重い自分を動かすためには、せねばならんミッションを課さないとダメなのよね。
さて、宮内庁管轄の観光地は、ほかに修学院離宮と京都仙洞御所があるらしい。けど修学院は遠いから、京都御所内にある仙洞御所も行ってみるか。それではと同じ19日の9時30分の枠で申し込んでみたら、これは一発でゲットできた。じゃん。
友だちは桂に住んでいて、桂離宮の近く。「行くよ」とメールしたら、「おお、そうか」ということで5月19日の予定は立った。もう、あとには引けない。

■どうせ行くなら、ついでもつくろう、で大阪

大阪に、大阪中之島美術館というのが最近完成したのは知っていて、第1回目の企画展示が面白そうだったので気にはなっていた。でも、それだけのために大阪なんか行けない。でも、京都に行くんだから、ついでに中之島は余裕だろ。と、調べたらすでに次の企画展示が始まっていて、それは『モディリアーニ ー愛と創作に捧げた35年ー』展というのだった。モディリアニがドーンとたくさん展示してあるらしいので、これもお楽しみに加えよう。
てなわけで中之島近辺の情報をWebで見てたら、どうもあのあたりにはレトロな建築が結構あるらしい。こうみえても、にわか建築ファンなので、建築探偵もせねばなるまい。
ということで、モディリアニを見てレトロ建築を見て、それから京都に入る、という1日目の予定ができてきた。では、いついくか。土日はホテルも高いし、月曜日は美術館がお休み。となると、17日(火)から出かけて、21日(土)ころに帰路につく、な感じかな。これで大枠ができたぞ。

■他にどこ行こう。せっかくだしな

京都の有名どころは修学旅行も含めてわりと行っている。行ったことがない大物は、嵐山、大原、宇治平等院…。あ、あと、晴明神社も気になるな。陰陽師の安倍晴明を祀ってるところ。それと、京都にもレトロ建築があるんだよな。以前に何気なく歩いてて、レンガ建築にぞろぞろ出くわしたことがある。そういうのを渉猟してみるか。なんてWebを見ていると、三条通り、というところに面白そうな建築が密集しているらしい。他にも同志社大学や京都大学、大谷大学のキャンパスにもなかなかよさげな建物がある。お、大谷大学美術館ってのもあるのか。ここも面白そうだな。なんて、無料とか安くて入れる美術館とか探し始めて、いくつか“ついで”の候補が挙がってきた。でもって、アバウトな計画が見えてきた。
1日目/17日は大阪モディリアニから京都へ
2日目/18日は嵐山
3日目/19日は仙洞御所、桂離宮、友だちと会って
4日目/建築探偵?
5日目/平等院見て帰路につく・・・
あとは宿だ。さーて、どこにしようかな。

■というわけで宿泊先を決めていく

友だちから勧められた宿がひとつあって。島原というところの町屋で、素泊まりのところ。なんと風呂はなくて(シャワーはあるらしい)、その代わり近所に銭湯があるので、その銭湯券をくれるのだという。いまどきこれはレトロすぎだろ。とは思ったんだけど、フツーのホテルばかりじゃ意外性も面白みもない。ええい、これも体験だ、と候補に入れることにした。
さて、仙洞御所の見学は9時30分といささか早い時間。これはもう、前日は京都御所の近くでしょ。あとは…。ホテル予約サイトの一休で値段と設備、それにできるだけ朝食付きを選択したりして、あれこれリストアップ。荷物を置いて動けるよう、2連泊も考えたり。なことしながら、少しずつ予約を入れていった。すべてWebから申し込んで、予約完了のメールが届いて、次第に旅がカタチになっていく。でもぜんぜんワクワクしない。具体的になればなるほど、あれこれ余計なことを考えてしまう。この気の弱さが、期待より不安や面倒くささを大きくしてしまうのだよね。でもまあ、ここまできたら行くしかないのだ。

■でもって、あとは新幹線のチケットだ

できるだけ安上がりに、がモットーなので格安チケットにしよう、と思ったんだが。どーもJRは新幹線の自由席回数券制度を廃止したらしい。格安チケットは、この回数券のバラ売りのはず。なので、格安の自由席も自動的に消滅…。そのせいで、「指定席がとれる格安チケットはあるが、自由席はない」とチケット屋に言われてしまった。あらま。そうなのか。でその指定券の格安は、フツーにJRの券売機で自由席券を買うよりも高いのだという。じゃあ、その、正規の自由席しかないでしょ。
問題は、自由席が混んでて立ちっぱなしになる可能性だ。でも、ときどきTwitterに流れてくる新幹線車内はまだまだ空席が多そうで、いくらなんでも席がないなんてことにはなるまい。という楽観主義で、新幹線のチケットは券売機で買うことに決めた。これでおおよそ準備は整った。あとは、荷物をいかに軽くするか、だ。
天気予報を見ると、16日からの週には雨マークがない。よし。傘はもっていくのをやめよう。降ったらそのとき、運を天に任せよう。着替えは、まさか6日分もっていくわけにもいかない。街中のどっかでコインランドリーをみつけて、ががっと洗濯タイムにするか。そういえば、予約した宿に、洗濯機つきというのがあったから、そこでもなんとかなるはず。などと考え妄想し、持っていくものをリストアップ。
さあ。その日が近づいてきたぞ。

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