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GMBの買い煽り VS 売り煽り

決算の評価という意味でとても有意義なやり取りが行われていたので
メモしておきますね。

まさにこういうツイートを見たときに何が正しいかとか、何が足りないかってのを判断し、必要であれば足りない情報を自分で調べて確信を持ってトレード出来るかどうかでイナゴの運命が決まるといっても過言ではないかと。

双方の言ってることについて自分でちゃんと確認して評価できない人は
少なくともまだ誰かのイナゴをやるには早いと思います。まして、結論だけ鵜呑みにするような人は悪いこと言わないから井村さんイナゴ以外はやらないほうがいいと思いますよ……。


買い煽り:「減益は前回の特殊事情が剥げただけで本来の実力は去年より上」「営業利益や経常利益の中身を見て!こんなに儲けてる!」

今回の経常利益減少は前回のゲタが剥げただけであり、実力では大幅増益!(これは正しい)


売り煽り:「ダブスコと同じパターンです。持ち分が少ない海外子会社の利益に依存してる会社はちゃんとEPSで評価しないとダメだし、海外子会社の様子をちゃんと確認しよう」

純利益(親会社株主に帰属する純利益):主力の韓国法人の利益の44.6%が除外。

①上方修正の幅は超絶か?
・売上と営業利益も修正があり、期初の計画より好調といえます。ただ、売上の超過幅は1.1%と超絶とはいえません。
・経常益の上方修正幅は23.5%と大きくなっていますが、これは為替要因ということでみんな知っていることで超絶といえるのか疑問です。

②上方修正で逆に浮上した懸念(緑部分参照)
・修正見通しから半期決算分をマイナスすると下半期(3Q~4Q)の見通し(計画)が見えてきます。
・経常益と純利益が下がる計画に。
・もちろん見通しは控えめに出すものだけど、「売上と営業益は控えめじゃないけど、経常益と純利は控えめ」というのもロジックとしては矛盾があります。
・というわけで、3-4Qの経常益と純利が少なくなっているのは、「計画的かも」というのを、「控えめかも」と同じくらいは想定する必要はあるかと思います。

〇経常益
経常益に関しては想定レートを145円に修正したうえでも営業外損益のマイナスが6億強でる計画になっています。これは為替差益が減り金融費用かさむことが想定されているのかもしれません。

〇純利
・純利は経常益からさらに6億強のマイナスになっています。経常益と純利の間には「特別損益」項目と「税金関係」、「持分の帰属関係」のプラスマイナスが入ってきます。
・まず、特別損益。どこかの事業の減損など、特損がかさむことが計画されてるかのように見えます。
・次に、税金関係。前期の有報をみると、繰延税金負債があり、これは今期の法人税等調整額に入ってきます。前期に税金が少なかった分が今期に入ってくるということで法人税等の合計は多くなりそうです。
・次に、持分の帰属関係。
主要市場は韓国ですが、韓国事業の持ち分は54.4%。韓国事業の利益の45.6%は非支配株主に帰属するので純利からマイナスされる構造です。半期のセグメント実績をみても韓国事業が大きく上振れしてるようです。悲しいかな、韓国事業が好調であるほど、PL全体の数字は大きくなるけど(全部連結)、「親会社に帰属する当期純利益」だけ相対的に小さくなります。

今回の2Q決算と上方修正を同時に眺めると上のようなことが見えてくるかと。

売上:主力の韓国法人(55.4%)の売上が100%連結。
営業益:主力の韓国法人の営業益が100%連結。
経常益:主力の韓国法人の経常益が100%連結。
純利益(親会社株主に帰属する純利益):主力の韓国法人の利益の44.6%が除外。 最終利益の44.6%が持っていかれる韓国事業がどれくらい占めるか、セグメント情報を確認すべし。

更に言うと、米国子会社は減損。好調だと煽られている韓国子会社の資産価値も低下している(=先行きはむしろ不安)

韓国好調っていうから、韓国上場子会社での株価評価を見てみたら、年初来安値レベルで下がってた。(巨額の投資ぶっこんでて普通に確認してなかったんかい!)

米国好調というからセグメント調べたら、昨対比でも前四半期比でも別に好調じゃないし、2Q時点で減損損失(当初計画より稼げないから将来稼げない分の本損失処理)計上されていた。

満を持して考察の図表、色使いはじめとしたデザインも気になるし、コンマもついてないし、図が若干ずれてるし、小さい数字に対して倍率出す意味ないし、「実力」の意味もわからないし、「直近歴史史上最高値」のワードチョイスもやばいし、自分は教育を受けて来ませんでしたと表明してるような図なんだけど。大学生レベルかなと思ったけど過大評価でした。


下期に特損がある可能性大(これについては要審議)




週明けに勝負は持ち越されたが、勝負の結果は下記の通り

まず週明けの13日はダダ滑り。

火曜日寄り付きは綾波氏の買い煽りのかいがあってか、寄り付きからしばらくは好調だったが……。

やはり耐えきれずに崩壊。

まぁ普通に買い煽りの人を信じてるような弱小個人投資家が大きな売り崩しに耐えられるわけもなく……

あっという間に売りが圧倒的優勢に。

買い煽り陣営の方々は売り煽りのせいと言ってるけど、普通にこれは信用買いしてた人が自重で崩れてるだけのような気がしますけどね。


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