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GMBの買い煽り VS 売り煽り
決算の評価という意味でとても有意義なやり取りが行われていたので
メモしておきますね。
まさにこういうツイートを見たときに何が正しいかとか、何が足りないかってのを判断し、必要であれば足りない情報を自分で調べて確信を持ってトレード出来るかどうかでイナゴの運命が決まるといっても過言ではないかと。
双方の言ってることについて自分でちゃんと確認して評価できない人は
少なくともまだ誰かのイナゴをやるには早いと思います。まして、結論だけ鵜呑みにするような人は悪いこと言わないから井村さんイナゴ以外はやらないほうがいいと思いますよ……。
買い煽り:「減益は前回の特殊事情が剥げただけで本来の実力は去年より上」「営業利益や経常利益の中身を見て!こんなに儲けてる!」
GMB決算説明資料
— 綾波ファンド株式会社 (@ayanami_fund) November 13, 2023
結論から言うと、私が考察で予想してた内容と大体一緒でよい決算😊
去年の特殊要因である
・巨額の退職金益12.9億
・大きい為替差益
・低い金利
が今年は全部無い不運な年にも関わらず営業益は続伸と本業絶好調
経利も外部要因差し引くと順調に推移。
まずは2Qを見ていく
下に続く https://t.co/RFrkoAyCzB pic.twitter.com/P9a7C419zc
<2Q連結決算>
— 綾波ファンド株式会社 (@ayanami_fund) November 13, 2023
これみると
営業利益は700万→10億と去年からなんと「145倍」と特殊要因無しにも関わらず爆伸!
経常利益は去年に比べて
・為替差益12億減
・金利高による調達費用が増加(+3.6億)
しているにも関わらず15億を確保
仮に去年と同じ水準の為替差益と金利なら今年は27億いってても pic.twitter.com/tZuvGuslxB
おかしくない水準
— 綾波ファンド株式会社 (@ayanami_fund) November 13, 2023
では問題の通期利益の内訳をみていこう
<上方修正後の通期連結営業/経常利益>
ー営業利益ー
昨年21.4億(12.9億退職金含む)
今年23億(12.9億退職金無し)
と退職金分を純業績でカバー&続伸
実力値は対昨2.7倍と絶好調! pic.twitter.com/0qVR55Mq4n
ーセグメント別営業利益ー
— 綾波ファンド株式会社 (@ayanami_fund) November 13, 2023
日本、韓国、中国のアジアで大部分を稼ぐが、なんといっても世界販売台数3位に初めて躍り出たイケイケ現代自動車を有する韓国が今年も一番稼ぐ。
中国も去年の約2倍の営利を稼ぎ絶賛成長中
逆に米国は赤字だが、年々赤字幅を順調に縮小中。 pic.twitter.com/BnmODcEUsk
確認ですが、GMBの米国事業はまだ赤字というのは北米法人は工場もっておらず保守部品等を小売りに売る販売店機能のため。
— 綾波ファンド株式会社 (@ayanami_fund) November 13, 2023
GMB商品がのってる現代自動車は北米でバカ売れ中で絶好調。GMBはその恩恵のほとんどは韓国でうけています(大部分は韓国から輸出)
2つごっちゃにしないように😊 pic.twitter.com/lLVyUePNo8
今回の経常利益減少は前回のゲタが剥げただけであり、実力では大幅増益!(これは正しい)
ー注目の経常利益ー
— 綾波ファンド株式会社 (@ayanami_fund) November 13, 2023
下期に特別損失があるんじゃないかというのが売り方の論点だったようだけど蓋あけると別に特別損失は昨季よりも逆に少ない
やはり単に去年と比べると本業は絶好調なのに
・為替差益8億減
・金利費用6億増
・退職金益12.9億減
の特殊要因で減益になってるだけで、 pic.twitter.com/0uiktApgqo
仮に為替、金利、退職金が去年水準だと今の21億に約25億ほどプラスで今期46億の計算になるので去年の特殊要因がどれだけラッキーだったかがわかるかと
— 綾波ファンド株式会社 (@ayanami_fund) November 13, 2023
結果
特殊要因だった退職金だけ除外しても
今年は
・為替差益で8億減っても
・金利高で6億費用増えても
「去年より経常利益は実は上」
=実態好調 pic.twitter.com/kUAL8AqZ1D
<結果>
— 綾波ファンド株式会社 (@ayanami_fund) November 13, 2023
ー営業益ー
本業実力は2.7倍の爆伸び(上方修正すらでそう)
ー経常益ー
退職金除くと、為替、金利の逆風でも実は対前年続伸😊
おまけに今日で
PER9.9
PBR0.34
のPER10倍切り
あのね、これ上方修正銘柄だよw
さすがに誰にきいても売られすぎだとおもうけどね
勝手にあがるかと😊
補足
— 綾波ファンド株式会社 (@ayanami_fund) November 13, 2023
「GMBは売上、営業益、経常益をみたらダメ」って言ってる人いるらしいですが、海外子会社の売り上げが大きいとダメとか言いだしたら日本のメーカーの多くは海外子会社の売り上げ比率が大部分の会社ばっかりよ。親会社への利益はその子会社に日本から商品だしてるか、現地で調達してそのまま
売ってるかの業態によって増減はあるものの、グループ全体での利益を普通は優先してみるでしょ。私も実際に資金調達してるけど基本的な企業価値はグループでの営利・経利ベースでみる。子会社には基本利益は載せないようにするけど、無理に親会社に利益よせようとすると逆に税金含めて損する事あるから
— 綾波ファンド株式会社 (@ayanami_fund) November 13, 2023
補足2
— 綾波ファンド株式会社 (@ayanami_fund) November 13, 2023
今日、韓国に上場してるGMBの子会社の株を出してきて不安をあおる行為あったけど、1日にほぼ誰もやり取りしてない子会社株を出すのはまじで意味がない。1日で1.5万Wのやりとりて
仮に評価損があれば反映されるのがグループ全体のグループ決算なので、今まで通りそれを見たほうが良い
売り煽り:「ダブスコと同じパターンです。持ち分が少ない海外子会社の利益に依存してる会社はちゃんとEPSで評価しないとダメだし、海外子会社の様子をちゃんと確認しよう」
純利益(親会社株主に帰属する純利益):主力の韓国法人の利益の44.6%が除外。
GMBの2Qと上方修正
— ファンダメンタル引地 (@USurasara) November 11, 2023
みなさん関心の高いGMBの2Qと上方修正、まとめてみました。(長文失礼)
①上方修正の幅は超絶か?
・売上と営業利益も修正があり、期初の計画より好調といえます。ただ、売上の超過幅は1.1%と超絶とはいえません。… pic.twitter.com/wjtFXz9AjO
①上方修正の幅は超絶か?
・売上と営業利益も修正があり、期初の計画より好調といえます。ただ、売上の超過幅は1.1%と超絶とはいえません。
・経常益の上方修正幅は23.5%と大きくなっていますが、これは為替要因ということでみんな知っていることで超絶といえるのか疑問です。
②上方修正で逆に浮上した懸念(緑部分参照)
・修正見通しから半期決算分をマイナスすると下半期(3Q~4Q)の見通し(計画)が見えてきます。
・経常益と純利益が下がる計画に。
・もちろん見通しは控えめに出すものだけど、「売上と営業益は控えめじゃないけど、経常益と純利は控えめ」というのもロジックとしては矛盾があります。
・というわけで、3-4Qの経常益と純利が少なくなっているのは、「計画的かも」というのを、「控えめかも」と同じくらいは想定する必要はあるかと思います。
〇経常益
経常益に関しては想定レートを145円に修正したうえでも営業外損益のマイナスが6億強でる計画になっています。これは為替差益が減り金融費用かさむことが想定されているのかもしれません。
〇純利
・純利は経常益からさらに6億強のマイナスになっています。経常益と純利の間には「特別損益」項目と「税金関係」、「持分の帰属関係」のプラスマイナスが入ってきます。
・まず、特別損益。どこかの事業の減損など、特損がかさむことが計画されてるかのように見えます。
・次に、税金関係。前期の有報をみると、繰延税金負債があり、これは今期の法人税等調整額に入ってきます。前期に税金が少なかった分が今期に入ってくるということで法人税等の合計は多くなりそうです。
・次に、持分の帰属関係。
主要市場は韓国ですが、韓国事業の持ち分は54.4%。韓国事業の利益の45.6%は非支配株主に帰属するので純利からマイナスされる構造です。半期のセグメント実績をみても韓国事業が大きく上振れしてるようです。悲しいかな、韓国事業が好調であるほど、PL全体の数字は大きくなるけど(全部連結)、「親会社に帰属する当期純利益」だけ相対的に小さくなります。
今回の2Q決算と上方修正を同時に眺めると上のようなことが見えてくるかと。
GMBは売上、営業益と経常益をみたらダメなんだって。
— ファンダメンタル引地 (@USurasara) November 13, 2023
売上:主力の韓国法人(55.4%)の売上が100%連結。
営業益:主力の韓国法人の営業益が100%連結。
経常益:主力の韓国法人の経常益が100%連結。
純利益(親会社株主に帰属する純利益):主力の韓国法人の利益の44.6%が除外。… pic.twitter.com/1R7A4A1yja
売上:主力の韓国法人(55.4%)の売上が100%連結。
営業益:主力の韓国法人の営業益が100%連結。
経常益:主力の韓国法人の経常益が100%連結。
純利益(親会社株主に帰属する純利益):主力の韓国法人の利益の44.6%が除外。 最終利益の44.6%が持っていかれる韓国事業がどれくらい占めるか、セグメント情報を確認すべし。
更に言うと、米国子会社は減損。好調だと煽られている韓国子会社の資産価値も低下している(=先行きはむしろ不安)
GMB
— ファンダメンタル引地 (@USurasara) November 13, 2023
韓国好調っていうから、韓国上場子会社での株価評価を見てみたら、年初来安値レベルで下がってた。(巨額の投資ぶっこんでて普通に確認してなかったんかい!)… pic.twitter.com/C2IR3tSFuC
韓国好調っていうから、韓国上場子会社での株価評価を見てみたら、年初来安値レベルで下がってた。(巨額の投資ぶっこんでて普通に確認してなかったんかい!)
米国好調というからセグメント調べたら、昨対比でも前四半期比でも別に好調じゃないし、2Q時点で減損損失(当初計画より稼げないから将来稼げない分の本損失処理)計上されていた。
満を持して考察の図表、色使いはじめとしたデザインも気になるし、コンマもついてないし、図が若干ずれてるし、小さい数字に対して倍率出す意味ないし、「実力」の意味もわからないし、「直近歴史史上最高値」のワードチョイスもやばいし、自分は教育を受けて来ませんでしたと表明してるような図なんだけど。大学生レベルかなと思ったけど過大評価でした。
GMB米国、減損しとるがな。ワロタ。 pic.twitter.com/9Sryon1TA7
— ファンダメンタル引地 (@USurasara) November 13, 2023
下期に特損がある可能性大(これについては要審議)
GMBは下半期の想定レートを145円に修正した上で、下半期赤字予想。下半期に大きな特損想定してるとしか読めないやばい決算やで。 pic.twitter.com/UCn0UNzWif
— ファンダメンタル引地 (@USurasara) November 10, 2023
週明けに勝負は持ち越されたが、勝負の結果は下記の通り
まず週明けの13日はダダ滑り。
![](https://assets.st-note.com/img/1699944821936-0qX2MPH6bm.png)
火曜日寄り付きは綾波氏の買い煽りのかいがあってか、寄り付きからしばらくは好調だったが……。
GMBは売り煽りで連結決算を見ないで単体決算だけ見ろって言う人なんているですね😅 https://t.co/4U3jvv0Zxg
— 前田慶次 (@kabusuki777) November 13, 2023
やはり耐えきれずに崩壊。
![](https://assets.st-note.com/img/1699944850790-NtMESXSSXn.png?width=800)
まぁ普通に買い煽りの人を信じてるような弱小個人投資家が大きな売り崩しに耐えられるわけもなく……
あっという間に売りが圧倒的優勢に。
起きたらまだやってたからチャート見てみたけどこれ死ぬやつ出ちゃうぞ…損切りも大事 pic.twitter.com/ixA3sqhfeA
— まいる (@flagcrashers) November 13, 2023
買い煽り陣営の方々は売り煽りのせいと言ってるけど、普通にこれは信用買いしてた人が自重で崩れてるだけのような気がしますけどね。
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