サンプル板を屋外に放置 test#1
今回の記事は、スタートした液体ガラスの塗装効果が如何ほどなのか?説得力を持って自らがその効果を実感していきます。
前回の記事では、研修会までの様子がまとめられています。
実際のところ何年持つの?
液体ガラスの効果が高耐久と聞いて、まず最初に疑問を持たれる事と言えば、このようなことではないでしょうか?
メーカーで実施したサンプル板の試験結果(キセノンランプ試験)では12年相当での他社比較で、美観が損なわれず、綺麗な状態が保持出来ている事が多くの方の好評価を得ました。メーカーの資料からも取得できます
この試験方法では、紫外線照射(日光)に加えて散水(雨)を散布させて行う事で、より自然環境下に近づけた目的で行う試験方法です。
木材の劣化はこのほかに腐朽菌の影響を大きく受けます。この実験に加えて、より実感で、何年もつかというデータが必要です。塩害の影響を強く受ける場所や、多湿、凍害の地域等によっても、傷み具合は様々です。
私たちは施工を行いながら時間をかけて、様々な角度で検証していきます。
有名建築家から見たガラス塗料とは
世界的に有名な隈研吾氏の建物で使用する木材は、どのような処理を施した木材を選定していくべきか?
自らが設計、使用する木材の信頼性を高める為に、自身の自宅屋上で屋外に晒しながら、様々なメーカー比較検討の実験場を設置している話を聞きました。
そこでは新しく採用する前に必ず、比較検討を行い、液体ガラスも同様に試験されたそうです。
大きなプロジェクトが決まると同時に、信頼ある塗料を自身の目で選ばれているそうです。
液体ガラスが一番!
評価を得られた液体ガラスは、少しづつ公共の場所で目にする機会が増えてきました。
最近の施工実績では、高輪ゲートウェイ駅内での木部に液体ガラスが使用されました。
実際に足を運んで見に行ってみると、木目の美しさに加えて、少し白い着色がほんのりかかっていて、明るく清潔感ある空間を演出しておりました。
現在は新築間もないですが、今後どのようにメンテナンス整備されて、この美観を維持されていくのかとても楽しみに感じます
是非お近くの方は、日々の移り変わりを楽しみにしてはいかがでしょうか?
さとし大工が考える耐久性
メーカーではあまり具体的な数字については、回答を得られない為、さとし大工自らの予想値と期待値です。
通常の塗料は、塗替えありきで2~5年サイクルですが、おおよそ10年前後であるだろうと思います。その後細かいタッチアップ等を重ねて20年程を目安に再度全面塗装という肌感覚です。
実用化されて5年程の実績しかない為、未だそれ以上の事例がないのが、現状です。ただ他の塗料とは異なる劣化しにくい性質が大きく働く事で、夏の強い日差しや、雨から長期的に守ってくれることを期待しております。
上の写真は、さとし大工の液体ガラス宣伝カー?となるように杉、ヒノキ、桐の材をそれぞれガラスコーティングして日々その様子を観察している様子。
長物も収容でき、実用的で、インパクトあるものができたのではないでしょうか?身近な人からアピールしていきます
注意深く観察し特性を見抜く
よく観察すると、日の当たり方、雨の溜まってしまう場所に応じて変化が現れます。季節によってもその変化の差はあると思います。
上の写真は土の上に置いて、放置した後ひっくり返した無塗装との比較(左ガラス)
身近な場所で過酷な環境下でどのように変化していくかを見つけ出し、経験値を高めていきます
その先に見る木材の利用価値、活用方法
現在は、いろんな耐久テストを行っていて、少しづつ記事にまとめています。ある程度の成果が見えてきた中で、その先の展望、新しい価値が生まれていく事を期待しています
以上で今回の記事はここまでとなります。
最後まで読んで頂きありがとうございます
次回の記事もお楽しみにして頂けると嬉しいです!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?