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ネタバレ感想「Unnamed Memory」2巻(著:古宮九時 電撃の新文芸)

電撃の新文芸「Unnamed Memory」全6巻本編完結(勝手に)記念!
ネタバレ感想!第二弾!!です!!!

というわけで、めでたく本編完結したのでみんな読んで!ください!!よろしくお願いします~~!!!

ってわけで今回も簡単な(?)注意点を書いてから始めたいと思います。

<※注意>
・1巻の感想と同様、章ごとに好きなところだけ抜き出して書いてます。WEB既読組なので新鮮な悲鳴ではありません。
・考察じゃなくてあくまで感想です。語彙力などない。あと無駄に長い。
・書籍化部分(「Unnamed Memory」全6巻&「Babel」3巻まで)のネタバレには配慮しません。古宮先生の個人サイトおよび投稿サイトに掲載されている全作品および同人誌についても、匂わせたり触れてることもあると思いますのでご注意ください。
・でも、大体全部読んでるはずなのによく色々忘れてるので的外れなこと言ってることも多々あると思います。優しく見守ってください(笑)。
・「これとこれがこう繋がってる!」みたいなのは私が勝手に思ってるだけのもありますので信用してはいけません。そういう伏線が詳しく知りたい方は最近公開してくださっている古宮先生の書籍版注釈をご参照ください。

表紙・口絵

1巻では向かい合い寄り添っていた二人がお互い厳しい表情で抜き身の剣を手に背中合わせな構図と戦火に煙る背景がまさに戦争中!って感じですね!
口絵ーー!!!私、全6巻中この口絵が一番好きかもしれない/// どこが好き?って言われるとうまく言語化できないんですが……。
オスカーの正装もすごくすごくかっこいいのですが、ティナーシャのドレスがまためちゃめちゃ素敵ですよね~/// 先の展開を知らずこの口絵をご覧になった方は何が起こるの?!って思ったに違いない……。
ラナクは顔が良い(笑)。どうやら多くの方を狂わせてる(?)らしいラナクの顔ですが(言い方)私個人的には結構イメージ通りでした。繊細そうで顔色悪くて目の下も隈があるようにみえるというか病的な感じで。

1.魂の叫び声

「魔女の時代」と呼ばれることになった発端のヘルギニスの話がここで少し語られてますね。詳細が気になる方は先生の個人サイトにある『夜に燃ゆ』をどうぞ。あとこの話題を覚えておくと「Babel」の4巻で、お、っと思うかもしれません?
「~の時代」って呼び方を、その時代をリアルタイムで生きてる人達が名付けて呼んでるのって、思えばちょっと珍しい?ような気がするかもです。時代の区切り・名称って大体は後世になってから過去を振り返って付けられたりするものなのかなってイメージがぼんやりあったので。
オスカーの達成者としてのティナーシャへの望みは、最初に解呪は無理だって言われたから「妻になること(一年間塔を降りて自分の傍で暮らすこと)」に変更してるのに、ティナーシャは呪いの解析についてもちゃんと取り組んでくれてるんですよね、優しい~~///
「禁呪を使った人間は禁呪に滅びる」という不文律はきっとずっとあるのに、人間は何度でも同じ絶望を繰り返す。耳の痛い話ですね……。
ティナーシャがオスカーの制止役になってくれてることで半減するラザルのこれまでの苦労が偲ばれるw どうか胃痛で死なないで(笑)。
……ところで、どうして冒頭の書き下ろしからこんなに後味悪い話なんですか……?子供が犠牲になる話が、一番きついなって最近は常々思います……。ひとり生き残ったあの子がどうか少しでも心穏やかに暮らせますようにと願うばかりです。

2.貴方のことを思う

差別というのは、とても根深いしすごく難しい問題ですよね……そして基本的に『個』を見ようとしないものだ、とも思います。
どうしてオスカーは猫ちゃんを頭の上に乗っけたのですか??どうして??かわ、可愛い……/// ありがとうございますぅぅぅ!!!!
「誰と分かち合うこともできない」というティナーシャ。こういうところ、オスカーとティナーシャってやっぱり似た者同士ですよね。互いに自分の重みは自分だけで背負うものだと思っていて、でもお互いがお互いの重みを分かち合いたい(背負える)と思っている。
男として見られてないオスカー(笑)。いやぁでも嫌がってない時点でもっと気にしよティナーシャ様w 「お前に俺は合ってるよ」というオスカーの台詞が何気に好きです。
ティナーシャが解呪の詠唱するところめちゃめちゃ好き……/// 祝福を相殺するように呪いをかけてるんですよね。まさに愛情と増悪は紙一重……。
シルヴィアが女官に混じってティナーシャの支度してるの可愛いw 渾身の出来があの口絵のドレス姿ですね……ありがとうシルヴィア!!
「ナークのこと好きですか?」好きです!!!!!!!(お前に聞いてない)
呪いの解呪もナークのことも、ティナーシャからオスカーへの最後の贈り物というかまるで生前贈与みたいな感じでもあって、なんともな……。
「中々、予想外」だったのは、ティナーシャが口付けに応えてくれたってことでいいんですかっ!?!(無粋な邪推)
声かけて来た男を庭に埋めようとするティナーシャ様物騒だな(笑)。
そして、来たる決別の時――。
ティナーシャは最初、オスカーの動きを封じることでラナクを刺激しないようにしてたんだろうけど、ラナクがオスカーを排除しようとしたから呪縛を解いて自分が相対することでラナクもオスカーも守ったんですよね……。あそこで、オスカーがもし本気で自分を殺そうとするなら、それでもいいという気持ちもあったのかな、だからこその苦笑なのかな……。

3.深淵の生まれる時

幼い頃のラナクとティナーシャの想い出は、決して嘘じゃないし、温かく幸せなものもたくさんあって、だからこそとても、悲しい。
例えラナクの元へ行ったのが彼女の意思だとしても、手を伸ばす。「何が好きで、何が嫌いか。何を慈しんで、何に怒るのか」知っているからこそ。
ティナーシャと殺し合いが出来る覚悟がある者だけ、で、シルヴィアが残るのが、すごい好きなんですよね………。
そしてルクレツィアの口から語られるティナーシャの過去が、壮絶過ぎて言葉にならない……。

「――叶うなら、始めの時に彼女の手を取りたかった。彼女が一番苦しんでいた時そばにいたかった。」

3巻の展開への伏線ですよね……。あの選択をどう呼ぶかはきっと人それぞれでしょうけれど、それでもこの感情を、この想いを、愛情と呼ばずなんて呼ぶの……。
ティナーシャがオスカーをどう思ってるのかなんて「分かりきったこと」なんですよ、でもきっとティナーシャが一番分かってないけどね。
ティナーシャが対ラナクと話す時に、口調が幼いのはわざと、なんでしょうかね……。『アイティ』のまま、というか。
四十八箇所くらいに斬り分けるというオスカーに対してもうちょっと少なくてもいいというラザル、斬り分けることに関しては異論ないんですね(笑)。
普段ほわほわしてる印象のケヴィン様だけど、この食えない感じと為政者としての息子への叱責が流石ファルサスの王だなって感じで良いですね。血筋かな、血筋ですかね、うん。

4.感情の形

差別する側とされる側が逆になっただけでは、結局は同じことよな……。
レナートーーーっ、レナート好きだよ………。ティナーシャの質問に答えるレナートの矛盾した感情が、すごく人間らしいなぁって思うんです。
トリス自身の体験が明確に語られてはいないのでわからないですが、なんとなく街から追い出されはしたけど、レナートのように家族を殺された、とかではないのかなって印象を持つんですが、どうなんでしょう……。復讐がどことなく軽いものに感じるのはその所為かなぁと思ったりとか。いやもちろんそれだってつらく大変な思いをしたと思うんですけど……。
魔法士と魔法士じゃない人間との間の差別だけじゃなく、魔法士の中でも精霊術士と普通の魔法士との間で差別があるのが、本当に何とも……。
精霊術士がどういう条件で生まれるのか、どこかで説明がなされていたか今はちょっと思い出せないんですが、たぶんその多くは両親のどちらかが精霊術士である可能性って高いんじゃないかと思うし、そうであるなら余計、次世代に継いでいくことの、何が恥じることだというのか。
レナートもパミラも、このクスクルでティナーシャと出逢えたのはきっと僥倖だったし、ティナーシャにとっても彼女個人に仕える魔法士たちとの出逢いは、得難いものだったでしょうね。

5.貴方の知らない私

即位の準備と出兵の準備と並行してやらなきゃいけないの大変そう……。
「ティナーシャを選んだことだけが、己の、私人としての欲だ」というオスカー。彼はおよそ『王』としてはほぼほぼ完璧に近い人だと思っているんですけど、そんなオスカーの唯一の我儘がティナーシャのことなんですよね。ある意味ティナーシャだけが、オスカーの『オスカーというひとりの人間』としての部分を引き出せる存在なんだなぁと。
子どもは怖いもの知らずですね(笑)。でも口の利き方には怒らないし、対等に、っていうとちょっと違うけど……、変に誤魔化しの言葉をいうわけでもなく受け答えしてくれるのって、子どもである彼をちゃんと個として認めてるからっていう感じがして、オスカーの器の大きさを感じます。
「その時は――魔女を殺すさ」というのはそれこそ冗談でも何でもなく、オスカーの王としての覚悟であって、重い。でもそれが出来る人だからこそ、ティナーシャに手を伸ばせるのでしょう。
ルストくんちょろい(ぇ)。いや、でも馬鹿にしてるわけじゃなくてね、ティナーシャに惹かれたからだとしても、話に耳を傾けるだけの頭の柔らかさがあるのは、タァイーリの王族としては貴重だろうなって思う。宗教は、難しい問題だからね……。
ほんの赤子の頃に両親から引き離されたティナーシャがほんとう……御両親の気持ちを考えるとやるせない……。
ラナクは、本質的には、たぶん優しい人なんだろうな、とは思うんですよね……。ただその優しさを、自分より弱い相手にしかうまく向けられなかっただけで……。
「ラナクに聞け」がめちゃめちゃ痛烈な皮肉であることを、ティナーシャ以外誰もあの場では分からないけど読者は分かるんですよ………ぎえぇぇ………。
オスカーが読者に怒られそうな場面その1(笑)。まぁそういう行為も駆け引きの道具として有効であれば使うってだけといえばそうなんでしょうけどね……(苦笑)。有効でしょうね!どう考えてもモテますからね!!!w
そして何もかもタイミングが悪かった束の間の邂逅。パミラ、結構きっぱりはっきりティナーシャに苦言を呈することが出来る貴重な存在だなぁって思います、ちょっとお母さんみたいなんていうと怒られるかな(笑)。
ナークが新旧主人の間で戸惑ってるのが可愛いんです!!可愛い!!!ティナーシャにとってオスカーの存在がどれほど心揺るがすものであるのかが伝わってくる分、その感情を閉じようとしてしまうティナーシャが切ない。

6.夢の終わり

ラナクは、かつてオーティスが魔法士の為にトゥルダールという国を作ったように、今なおタァイーリで虐げられている魔法士たちを守るためにクスクルの王になったその気持ちに嘘はないのだろうなと思うのですよね。そして『アイティ』を守ってあげたいとも思ってたのも。
ルリちゃん~~無事でよかった!!!王子様のこと話す美人のお姉さんはさぞ優しい表情をしていたことでしょう(幻覚)。
ティナーシャ様の街を襲ったトリックが明かされました。ティナーシャが前章で言ってた、タァイーリと魔法士との争いへの介入ってこれも含みますよね。だから本当に嬉しそうだったわけで。
ルクレツィアが人の自由を重んじ情報提供以外の干渉を拒むのは、魔女であることはもちろん彼女の出自とかも関係あるのかなとは思いつつ、それでも、ティナーシャのことは本当に可愛がっていて、母のようであり姉のようである彼女が憎めなくって好きです。
トゥルダールの魔法士って無神論者だと思ってたんだけど、ラナクが「神は不公平で気紛れだ」って言ったり、自身が神になるかのような術を組もうとするのは、魔法士排斥の象徴であるタァイーリの唯一神イリティルディアへの皮肉か、否か。
ラナクはね、やっぱり弱い人だったのだと、思うのですよね。だから支配で争いを無くそうとしたんだと思う。自由を選べるのもまた、強さだと思うから。『憐憫』『嫉妬』『否定』『憧憬』『増悪』かぁ。『憧憬』までで留めておけたら、良かったのかも、しれないですけどね……。
400年間囚われ続ける民を解放する為に、ずっと生きてきたティナーシャは、まさに『玉座に無き女王』です。
は~~~オスカー~~~かっこいい~~~~/// 「どうして欲しい?」とかずるくないです????
あとドアンがとってもかっこいいぞーーー!!!好き!!!ルストを片手間で助けたのもドアンだよね、たぶん、口調的に。
そしてシルヴィアの「絶対お守りしますからね!」がかわいい好き……///
二重詠唱だのトゥルダールの精霊12体全員継承だの、ティナーシャさまは本当やることが規格外。オスカーも規格外だからほんとお似合いですよw
いや、でも、うん。本当にティナーシャの隣に並び立つには彼女と同程度の力を持つ人間でなければ、不可能なんだとつくづく実感するというか、そうでなければ、相手が狂ってしまうのだとしたら、それは、どちらにとっても悲しいことですね……。
最後の、ラナクとオスカーが対峙するところを書き下ろしてくださったのがまた……。「アイティ」を守るために、彼女を超える力を欲したのだとしたら、それは、なんて――。
どうしてこうなってしまったのか。それには、彼自身の弱さだけが原因ではなく、政治的なこととか、周囲の声とか、暗黒時代とか、色々要素はあるんでしょう。けれど、彼の行いが許せる許せないかと問われれば、許せることではなくて。ただ、彼の事を好きか嫌いかと問われれば、嫌いにはなれない。私にとってはそんな人です。私は、私自身がそう強い人間であるとは思っていないから、彼の弱さを否定することは出来ないんですよね……。
セザルの魔法湖に元々あった邪神を信仰する村……シミラじゃんw だから魔法湖のない2幕で出て来るんですよね~。
2章「貴方のことを思う」で、決別の前オスカーに魔女を殺す覚悟を諭したティナーシャと対になってるオスカーの答えは「俺にお前を殺させるな」です。なん!です!!よぅ!!!ティナーシャ様、お願いだからよくよく心に留めておいて頂きたく……。
ティナーシャがオスカーのところに『戻って来れた』って思ってくれたのが私はめちゃめちゃ嬉しいですね、オスカーがティナーシャの帰るところですよ!!おかえりなさい!!!
そしてすごいしんみりほんわりあったかい空気を一気に吹っ飛ばす「なんでだよ!」が大好き。いつものふたりが戻って来て読者も嬉しいです///
タァイーリがクスクルを魔法士の為の自治領にする、とルスト王子が決めたこと。簡単なことではないでしょう、これからのことも含めて、でも、これもティナーシャが起こしたひとつの『変革』なのかもしれませんね。
トリスも、どこかで幸せに生きてくれてるといいなと思います。が、今回の件で助けられなかった象徴的存在でもあるのですよね……。
この章の締めくくりが、ティナーシャが「生きていてよかった」と思う、というのが、すごくすごく、込み上げるものがあります。よかった……///

7.お茶の時間

「国や王は民の生活を守るための概念」であるというティナーシャ。彼女はもちろんトゥルダールの女王だと私も思いますが、パミラは人一倍そういう感覚が強いでしょうね。彼女自身がトゥルダールの流れを汲む民の一人ですから。
ルクレツィアのお菓子に定期的に引っかかっちゃうティナーシャw よっぽど美味しいんでしょうね……っ!魔法士みんな巻き添え可哀想ww 「500年前」に「生まれてないよ!」って返すの、当たり前って言えば当たり前なのに何かが可笑しい(笑)。
というわけでルクレツィアの指輪を探すことになるわけですが、「というわけで」って台詞の返事が「何が、というわけでなのか、まず話せ」って聞かれるのあんまりないよね面白いww
トゥルダールの宝物庫での危ないから触らないで~辺りのやりとりは、3巻の伏線というか前振りというか……。
500年前のトゥルダールの王はザユルク王、ね。こういう情報がさらっと書かれてるのを読む度に、古宮先生の頭の中にある膨大な歴史書にはどれほど多くのことが記されているのかと、感嘆の息が出ます。
ティナーシャ、対精霊と話す時は少し男口調というか、王としてを意識してるのか威厳のある感じ?ですよね。
物事に動じなくなったファルサスの魔法士たち鍛えられてる~~ww だいたい主君の所為ですねwww
ところでセン×ルクレツィアは何処で読めますか???

8.海の青

「貴方に誕生日なんかあったんですね」って普通あるでしょ?!ww オスカー人間だと思われないんじゃないです??ww でも正直20歳の若者にしては精神的に老成してるっていうのはすごくわかる同意する。
ファルサス国王の誕生祝の式典は年に一度の外交目的ってだけなら、確かに今年はもうしてるわけだから、やりたくないオスカーの気持ちも理解できます。こう言っちゃなんですが、式典ってお金かかるだろうしねw いや別に国庫の心配はしてないですけど!!
欲しいものを問われ、恵まれている自覚があるからとティナーシャが傍にいるだけで良いというオスカーの顔を残念そうに見上げるティナーシャが可愛いですよ……オスカーに何かしてあげたいティナーシャさま///
それでルクレツィアに相談しに行くわけですが、「これ以上あの男を強化しないで!」って怒られるの笑うw
「見たことありません?」はどっちにかかるんだろ?イソギンチャク?でっかいの?? いやどっちにしても海を見たことがないというオスカーとラザルは、よく城を抜け出したりしてたとはいえ、基本的に日帰りできるくらいの範囲しか行ったことがなかったんだっけ?
なにか思い付いて機嫌の良いティナーシャと、いつもならあんまりティナーシャ単独で行かせたくない(自分も行きたい)オスカーがルストに会わせたくないからって許可出すの、なんかどっちも可愛いですねw
スズトくんすっかり仲良し要員に(笑)。アルスが、ティナーシャがファルサスにいるのが当たり前だって感じてくれてるのが嬉しいなぁって思う。し、同時に「結果を受け入れるしかないし、いずれはそれに慣れるのだ」に一抹の不安を感じるという……。
「釣り上げるしかないか」はこの後すぐ自分で回収するフラグですアルスがんばw そして出ましたアンメモ名物(?)巨大イカの一枚絵!!!キャラが全くいないイラストを貴重な挿絵に持ってくるところがさすがですよww
ということで餌にされるアルス可哀想(笑)。あと香ばしいとかところどころ美味しそうな描写入るから読んでて緊張感が持続しない(笑)。
戻りましたよってオスカーの首に巻き付くティナーシャめちゃめちゃ可愛いですよね!!ルスト王子はいったい何を見せつけられているのか(笑)。あとオスカーの勘の良さが異常(いつものこと)。
アカーシアをティナーシャに触れさせてってシーンたまに出てきますが、アカーシアって結構デカい大剣じゃないですか。こう、危ないしめちゃめちゃやりづらいのでは?って今までずっと思ってたんですけど、私の貧相な想像力の所為でうまく構図が思い浮かばなかったのですが、よくよく考えるとあれだ、もしかして剣先じゃなくて柄に近い方を、鞘から少しだけ抜いて触れさせてるとか?です??う~~ん、やっぱりよくわからない……。いつかコミカライズで分かるかな?!楽しみにしてよ~~っと!
もっと余裕で勝ってこいと怒られる魔女。ティナーシャってどうも紙防御というか案外迂闊というかよく怪我をするのでもっと自分を大事にして欲しいんですよ私は……。
自分の20倍も生きてる女ってめちゃめちゃパワーワードだなw ルスト王子最初出て来た時はかなり苛烈な性格というかあの妹の兄だなって感じだったのですが(笑)、色々あって大分丸くなったのかこの式典中での彼は好青年ですよね。オスカーがルストに本当のことを話しティナーシャのと密談を許したのは、彼のそんな変化を評価してのことなのかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
ナーク寝てるところ起こされてご苦労様!!ナークの挙動は全てにおいて可愛い、かわいい、大好き。
ティナーシャからの、海を見たことがないオスカーへの誕生日プレゼント、めちゃめちゃ素敵ですよね/// 6巻のイマジナリー口絵(笑)とか、「物語の行方」とかでも海に遊びに行くって台詞があって、ふたりのデートスポットとしてすごく印象深いです。
あとここのシーン本当にめちゃめちゃ綺麗/// キスシーン自体はこれまでも何回かありますが、ここは別格ですね!!挿絵ありがとうございます!!!ティナーシャ様の御召し物の背中にリボンついてるの可愛いですw 「夜の透明」ではまったく動じなかったティナーシャが魔法が揺らぐほど動揺してるのがまたいい//////
突き詰めるとルストくんが可哀想な求婚への断り文句「好きではない」w ですが、これ過去に決着がついたことでティナーシャの意識に変化が生じたっていうのもあるのかなぁと。
「もうちょっと泳いでいく」=「頭を冷やしてくる」である。

9.小夜曲

忘却の鏡の話は6巻にて。1幕と2幕、全然違うようでいて同じようなことが起こったりするから不思議ですよね。その対構造が美しいのですけれど。
ティナーシャによる魔法講義楽しそうでいいですね!シルヴィアの指輪の出し方が思考が柔軟というか、クスクル戦で初歩の眠りの魔法を効果抜群にするのとかもそうですが、転移は使えないといっても創意工夫で突出してるのは流石宮廷魔法士ですね、そういえば専門は何なんだろう??
死を呼ぶ歌の話、「自殺に見せかけて殺します」って実は答えが先に出てるというw でも周りの反応が「うわぁ」みたいな感じだし、本当にそれが事実だとはなかなか思わないですよね。
ラザルはどうして変な話をオスカーの耳に入れちゃうんです?ww 今回は仕方のない部分もありますけど。
そしてはい、オスカーが読者に怒られる案件その2ー!!いやティナーシャも怒ってますけどね、でも嫉妬で怒ってるわけじゃないからな……。
正直なところ、本来なら私にとっても十分に嫌悪案件なんですけどね、こういうあれにしても、本編後の「変質の旅路」のあれにしても、当のティナーシャ本人が気にしてないので、私もあんまり気にしないで読めるというのはあるかもしれません。いや「変質の旅路」は、またちょっと状況が違うので一緒にするのもあれなんですけど………。
アルス可哀想ww イカの餌になったりと最近ついてないねwww
なんでわざわざナーク連れて来てるのかなって思ったんだけど、来るのつまんないから少しでも楽しさを補いたくて、とかならひどい男だなって思わないこともないw でもそれはそれとしてナークが可愛いから許す!!!!
あ~~~宝物庫の整理でエルテリアが塔に移動するとこう、カウントダウンが始まった感がする……。
なんかほんと両親から引き離すだけじゃなく顔も名前も知らないっていうのが……あんまりでしょう……。このヴェールだって、もし本当にあのままラナクと結婚することになったとして、ちゃんとティナーシャの元に渡されたかどうかすら怪しく感じるんだけど……。もうBabel学園が唯一の救いだよ。
いつもは肩に乗せてるナークを膝に乗せてるところからして違和感があるというねw さてシモンの目的とか事件の裏側はact2で語られるまで謎のまま終わり、ここでクラーラ(棘)を生かしたことにより3巻ででっかいしっぺ返しを食らうわけですが、まぁ調書を取るっていうのは公正な手段なので責められるようなことではないかなぁとは思います。
そしてティナーシャ様に全壊させられた部屋ww まぁ移動するいいきっかけでしたね!!!(そうかなぁ)

10.月のかけら

主君で賭け事をするあたり部下も部下です、さすがファルサス(笑)。
当たり前と言えば当たり前なのかもしれないけど、王という仕事に休みなんてないようなものなんですよね。でもそんなオスカーに束の間の休暇を与えられるのはオスカーに並ぶ執務能力と魔女の力があってこそ、だからなので本当にティナーシャしかいないんだなぁってしみじみ。というわけでデート回ですよ!!!!
いきなりナークから飛び降りない!!ナークもびっくりするでしょーー!!でもティナーシャの悲鳴珍しいし可愛いw なんか似たようなことあった気がするって思ったんだけどあれかな「奇跡のような嘘をあなたと」でもティナーシャ抱えて川に飛び込んでたやつかなww
なんかここのオスカーが本当に珍しく年相応で可愛いというか。ところでナークは泳げないのかな??可愛いね///
亡くしたものはもうどこにも存在せず、過去には戻れない。それでも、ティナーシャが失くしたものを埋めてくれるオスカーがたまらなく優しくて、あたたかい。

11.緑の蔓

こういう、大切な誰かを救いたいと想う願いを叶えるために使われたんだと思うと、それが正しいことだとは思えなくとも、それでもやっぱり私はエルテリアの『善意』を完全に否定することはできないなぁって思ってしまうんですよね……。この辺の、過去の話は本編後は、どうなったんだろうね……。
もういいからさっさとくっつけと思われいる感(笑)。そして姿変えるからいいって言っておいてそのまま寝る魔女さま、オスカーの理性に拍手~~!w
水晶玉にじゃれる猫ちゃんめちゃめちゃ可愛いんですけど!!!あとで猫なのは見かけだけっていうけど全然説得力がないww そのおかげで水晶持ち歩いてくれてたんだから助かりましたけどね。
「普通に動くと新鮮だな」っていうのがw アンメモだとティナーシャと一緒に転移かナークに乗って空飛んでるかが多いですからねw
ハヴィ、オスカーを馬鹿にする発言が多くて悉くティナーシャの逆鱗に触れてるので、あーあ、知~らないって気持ち。
エルゼの感情はなんというか、度し難い、というか。それが恋と呼ばれるものなのか誰にも分からない。理性で考えれば普通夫を目の前で殺した人に、しかも夫を殺されたその瞬間に、惹かれるなんておかしい、って思う。けど、理性ですべて説明がつかないからこその、人の心でもあるのだと思う。
国宝(アカーシア)投げるの?!って思わず突っ込みたくもなるけどあの状況では最善だったのでしょうからなんともはや。
錯乱してる猫ティナーシャ可愛いというか挿絵ーーー!!挿絵ありがとうございます!!!頭の上に乗ってる///かわいい//////
イリティルディア怖いこわいよ~~~6巻読んでトラウマ感が増した……。というかイリティルディアに接触して、あの状況下で他の人たちを転移させたティナーシャは本当にすごいな……。

「貴方は、私が世界の敵になったら、殺してくれますか?」
「それがもう、決して覆らない事実であれば」

これが出来る人間だからこそ、ティナーシャはオスカーが好きなんだろうと分かってはいるんですが、それは確かに他の誰にも委ねられないことをオスカーになら委ねられるというティナーシャのオスカーへの甘えでもあるとも分かるんですが、ですが!し、しんどい……。6巻読むとさらにしんどさが増し増しである………。
でも同時に、オスカーは可能性が僅かでもあるなら手を伸ばしたいと願っているわけでして、こう、それに対するティナーシャ様がオスカーにめちゃめちゃスパルタっていうかもう少しオスカーに手加減してあげて欲しいという気持ちがないわけでも無い………。
ラザルもティナーシャも、オスカーは強い人だから一人でも大丈夫って思っててオスカーを置いていこうとしてしまうけど、実際確かにオスカーはひとりでも耐えうる人ではあるのでしょうけれども、そうであることとオスカーの心が傷つかないかどうかは決してイコールじゃないんですよぅ………。
魔法士のひとりとして、魔法士の国であったトゥルダールの女王として、イリティルディアに打ち克ってみせたティナーシャはかっこいい。かっこいいけど無茶しやがって………みたいな気持ち。もっと自分の身体大事にしよ?

12.束の間、同じ夢を

オスカーが戻ってこない一大事にラザルが召喚されてました。このあと信じたくない話までされてラザルの胃痛が心配ですね……。
そういえばイリティルディアがイトの聖地に封じられてたってことは、タァイーリもうずっと自国内には存在してなかった神を崇めてたんですね……。
オスカーの理性を信用し過ぎだけど、信用されるに足る行動をずっとしてるのはオスカー自身なのでまぁ仕方ない。そしてどんどん保護者枠が逆転してるな~という。
ラナクがアイティに「守ってあげる」と言うのと、オスカーがティナーシャに「守ってやる」と言うのは、似てるようでいて非なる想いですよね……。

章外:夢から覚めた後に

別の手段を取れるように、その為に力を付ける。というのは何度か出て来る言葉ですよね。オスカーもティナーシャもいわゆる強者ですが、力をどう使うのか、ということをよくよく考えさせられる作品だと思います。
オスカーの忍耐力のレベルが上がった!!w
オスカーが弱音のようなものを言えるのはラザルだけかもしれませんね……ティナーシャにはむしろ言えないというかさ……。
眠いからって自らオスカーの膝に乗って寄りかかって寝ようとするティナーシャさんは本当なんなんですか!?かわいいですね!?!オスカーのこと好きでしょ?!猫可愛いよ~~~~~//////

はい、というわけで「Unnamed Memory」2巻ネタバレ感想でした!ひとまず続けられて良かった~~!!
自分で読み返すとナークが出て来るとナーク可愛いばっかり言ってるなって思いつつ、ナークは可愛いから仕方がないですね!!
次は3巻の感想でお目にかかれたら幸いです!まず書けるかどうかが自分次第ですけども!!w それでは、最後までお付き合い頂きましてありがとうございました~~!!

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