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ネタバレ感想「Unnamed Memory」5巻(著:古宮九時 電撃の新文芸)

電撃の新文芸「Unnamed Memory」全6巻本編完結(勝手に)記念!遅くなりましたが5巻の感想です!!いつの間にかAmazonの6巻セットが売り切れてたので(めでたい!)リンクは過去記事も含めてそれぞれの巻に変更しますね。

<※注意>
・考察じゃなくてあくまで無駄に長い感想です。語彙力などない。
・書籍化部分(「Unnamed Memory」全6巻&「Babel」全4巻まで)のネタバレには配慮していません。かつWEB既読組なので古宮先生の個人サイトおよび投稿サイトに掲載されている全作品および同人誌についても、匂わせたり触れてることもあると思いますのでご注意ください。
・でも、大体全部読んでるはずなのによく色々忘れてるので的外れなこと言ってることも多々あると思います。伏線とかは信用してはいけません。間違ってても優しく見守ってください(笑)。

表紙・口絵

4巻のよそよそしさはどこに行ったの?!ってなる最高の表紙です!これがタペストリーとして飾られてる我が部屋の優雅なこと///w こう、すごくシックな雰囲気といいますか、差し込む優しい日差しのなかでくつろぐオスティナ尊い/// っていうか膝枕ですよーー!!/// ティナーシャの髪に触れるオスカーの手に優しさと愛おしさが詰まってるし、ティナーシャの表情もめちゃくちゃ和らいでて可愛いしこれはまさしく猫ちゃん/// そう猫ちゃんといえば手前の台に置いてある黒猫の置物やっぱり4巻のへべれけティナーシャが取り寄せたやつでは?身体に巻き付いてるお花が一緒な気がする?
ひぇーそして口絵ですよ!!2巻と並んで最高の口絵/// どこが最高ってもう言葉にできないんですがただただガッツポーズするのみ///w 敢えて言うならふたりの表情が良い!!あとこれ書いてる時に気付いたけど2巻の口絵が黒のドレスと白の正装で、4巻が白のドレスと黒の正装だからここでも服装の色反転してるんだな……すごい……。
そして目次は沈黙の魔女ことラヴィニアですよ~~~。お若い……キリっとした美人ですね///

1.貝殻の抱く追憶

冒頭の時読みの一族親子の会話むり……つら……。子供にすべて押し付けるとわかっていて死を選ぶ父親をひどいと言うのは簡単ですけど、本当に気が狂うのも無理もない話だし、むしろヴァルトの精神が強靭と言うべきなのかもしれない……。
他国の城を裸足で(ちょっと浮いてるけど)歩く隣国の王女様w そりゃあみんな振り向きますよww シルヴィアは焚きつけてるの?天然なの??w 逃げられなかったドアンかわいそうww
園遊会は一幕では特に描写はなかったような気がしますが、でもレギウスが始めたことなら一幕でもあったのかな??いやでもドルーザとの魔獣戦争の復興に30年かかったってあるのであんまりそういう余裕なかったりしたのかも?オスカーの祖父が地下に秘密基地作ったのも、戦後処理がなかった分色々余裕があったからなのかなぁって思ったりしてたんですよね……。わかんないけど。
ケヴィン様の抜け出しについてはサイトの100題にちょっとありますのでよかったら探してみてくださいね!争えない血!!w
ドアンの「そろそろ胃痛で早退してよろしいでしょうか」にめちゃめちゃ笑うww 二幕のドアンが一幕よりも苦労性っぽいのは、ティナーシャが隣国の王族な所為ですかね?外交的に下手な扱いができないというか……?
魔女ティナーシャはよくネコチャンになってましたが、女王ティナーシャは猫には変化できないんですよね~~~。
そばかす少女に化けていたティナーシャを瞬時に見抜いたオスカー。「うっすら光って見える」は一幕のアイテア祝祭でも夜空に紛れたティナーシャに似たようなこと言ってましたね。
一幕では海を見たことがないオスカーに対してティナーシャが海を見せていましたが、二幕だとふたりともが海を見たことがないのですよね。でもオスカーの方がティナーシャに貝殻(海)を贈るところが、一幕と逆になってるんだよなぁって思います。
膝枕~~可愛い!!表紙と合わせて両パターンの膝枕を見ることが出来て最高ですありがとうございます!!オスカーがティナーシャの前で無防備に寝てると嬉しくなっちゃうな……///
今までの数々を思うに、この御伽噺も語られたことがないだけできっと実話なんだろうなぁって思っちゃいますよね。

2.月晶

ついに二幕でも解呪の時が訪れました。
一幕ではオスカーは事前に知らず寝てる間に解呪されていたので、自然に寝てくださいのくだりはむしろ「森の見る夢」を思い起こさせるやりとりですね。いや一幕もそのやりとりが先にあったからこそ寝てる間の解呪に繋がったんですけど。
海を贈る構図は逆になりましたが、ティナーシャの存在がオスカーに自由を感じさせる、というのはどちらも同じですね。そしてどちらの場合でもオスカーはティナーシャを孤独から引き上げてくれる(二幕の場合はティナーシャ自身も王族なのでプラス自由を与えてくれる)存在で、決してどちらかが一方的に与えられるだけの関係ではないところが好きだなぁと思います。
「俺のためにいる女かと思った」ってめちゃめちゃ傲慢に聞こえますけど、真実そうですからね……。
オスカーは滅多に弱さも迷いも見せないので、自分でも感傷だと知りながら「本当に解くのか?」って訊くのがなんかこう……。解けなければ、解かなければ、共に居られる口実になる。だけどそれは当然のように選ばない。
だからここがひとつの区切りで、決別。になる、はずだったんですよね。

3.約束の折り返し

もう必要ないのにオスカーがティナーシャとの稽古の時間に遅れると一瞬慌てるのが、なんかこうすごく彼にとってティナーシャが居るのが当たり前で自然に溶け込んでいた存在であることの証明のようで……。
王妃候補は誰でも一緒、なのは、ティナーシャじゃなければ、っていう裏返しですよね。
ティナーシャの即位式見てみたいなー!絶対かっこいい!!精霊継承の詠唱で七時が抜けたのは七時に位置するのがミラで、既に現出してるから、ですよね。カルステを出し抜いてレジスと一緒に準備進めてたの最高です!ティナーシャ様素敵!!
ティナーシャが本当に革新的っていうか、さすが「変革」の属性だなって思うんですが、それでもレジスになら後を任せられると考えたからこそ、レジスという存在がいてこその決断、ですよね。そうじゃなければ一年で退位とかも不可能に近かったんじゃないかと思うし、むしろ今後半年に縮められるし、本当、レジスめちゃめちゃ有能……。
12体の精霊ってまだ名前も出てきてない人もいるけど、いつか語られる時は来るのでしょうか……。あ、でもまずはコミカライズでクスクル戦まで行けばちょっとでも姿が確認できるかな?!いやわかんないけど!!
精霊たちにとって時間の流れや感じ方が人と違うのは、二幕よりももっと長い間現出してなかったはずの一幕でも大して気にしてないことからも分かりますが、それでもこのままトゥルダールに囚われ続ける精霊たちを解放したいとティナーシャが思ったのは、女王時代の交流があるからこそ、かなぁって。主従関係であると同時に友人でもあるんですよね。
ドアンがさぁオスカーのやろうとしてること察してるのがなんとも言えず好きですね……///
国宝を万能鍵のように使うし他国の壁を登るしで王様おいこらww 隠蔽かけてくれるミラ優しいww でもここで、超最速で手段を選んでないところが、めちゃめちゃオスカーの想いを表してるようですごい良いなって……/// 絶対に手が届かない存在だったからこそ、素っ気ない振りをしていたけど、可能性を見い出せた途端行動に移すとこ本当潔い。
「また」は400年前にオスカーと出会った時の事ですね。今のオスカーは知らないこと。
求婚について、国の損益を考えてのことではなく、オスカー個人としてティナーシャを求めている。と言い直してくれたのが滅茶苦茶に好きですだいすき……//////
以前に完結記念のオープンチャットで、オスカーがティナーシャを娶るのは本来国政としてはマイナスだというような話をされていたのがすごく印象に残っているのですが(これ言っちゃダメな奴だったら削除するんでお手数ですがお声がけください……)、オスカーは根っからの『王』であり、本当に彼個人の、私人としての望みとかってほとんどないし、あったとしてもそれは極力表に出さないもの、なんですよね。そんな彼が、自分が補える範囲内で致命的にならない程度あれば、たとえ多少マイナスを背負い込んででも、手を伸ばしたいと願うのは、ティナーシャだけで、ティナーシャだけが、オスカーというひとりの人間を引き出すんだなぁって、その時に思ったんです。
まぁでもティナーシャにとってはそれはもう予想外もいいところで、期待なんてとうに捨てていたからなのか、ぽかーんとしてて大混乱中のティナーシャさんちょっと可哀そうだけど可愛い///w
そしてティナーシャの答えはすぐには貰わず、また窓から出ていくオスカー(笑)。空中キャッチしてくれるナークえらい!かわいい!!きっと問いの答えに嬉しそうに肯定してくれたのですよね可愛い~~~。
レジスは本当に察しが良すぎて逆にこういう時はちょっとつらいかもしれませんね……。オスカーがいなければ自分にも可能性が、と考えたことだってもしかしたらあったかもしれない、けどオスカーがいなければそもそもティナーシャはここにはいないというジレンマ。でも淡い思いに瞬時に蓋をして私情を優先せず国益を得ようとするところは、為政者としての彼の資質だし、本当に良い王になっただろうな……。

4.硝子球の眠り

感情に振り回されて魔力の制御が出来てないティナーシャ様。リリアはここで初出ですかね?スッパリバッサリ物事を言うお姉さんな感じで素敵です。でも鉄のカップにするとかそういう問題じゃないのは同意するんですが、どうして次案が処分するなんです?w あ、ちなみにリリアは「Babel」の後日談にもちょろっと出てますよ~。
暗黒時代の女王としての側面が少し出てますね。彼女のこの一面を確かにオスカーは知らぬままで、そのツケは6巻で払うことになるんですけど。
ヴァルトとミラリスが出てくるともうね、なんて言ったらいいのか分からなくなる……。
最も適任な(かつ一番強い)人間が最も失われてはいけない人間っていうの、本当ファルサス最大の問題点ですよねぇ。王様を危険に飛び込ませたくない部下たちは胃が痛いだろうしお気の毒だけど、ここで自分の身可愛さに民を捨て置くような王じゃないからこそ仕えたいって思える主君でもあるのかもしれない。
オスカーとアルスはよほど大規模な作戦じゃない限りは万が一の為に離されてるんで案外一緒に行動すること少ないですよね。
「ティナーシャとか古いけどあんなだぞ」とかなんてことを言うんですか!!というかドアンの胃をもう少し大事にしてあげてくださいww いやまぁある意味褒めてるんでしょうけどもwww
バラバラにされちゃったオスカーたち。でもナークは一緒です!首傾げナーク可愛いよ!!オスカーにティナーシャの偽物を殺させる描写が一幕にも二幕にも入るのって本当意味深というかなんというか……。慰めてくれるナークが最高にかわいい癒し好き///
そして本物のティナーシャはすぐに分かったのにからかうオスカー意地悪だぁ~!しどろもどろになってるティナーシャかわいい///
というわけでティナーシャの結界はずっとオスカーに張ってありましたとさ。あの後色々あったのにそのまま張っておいたのはティナーシャの、オスカーの守護者であるという自負のため、でもあるのかな。あと一幕と違い見えないようにしてあったのは他国の王族が張ってるというのは色々勘ぐられて宜しくないから?とか。
『苗床事件』ってめちゃめちゃ言い得て妙!みたいなネーミングだけどめちゃめちゃ嫌や……。オスカーは異物として廃棄されたらしい(笑)。「人間を記録し、集めて、貯め込む」施設か……、ある意味最も外部者の呪具らしい呪具かもですね。
繭の中に人間が閉じ込められ転がされてる光景を想像するだけで気分が悪くなりますね……、これ繭って表現されてるけど言わばカプセルみたいなものでしょ?なんかまさに実験動物的な扱いというかさぁ……。
最初にドアンを起こすの正しい判断ですよね。結構乱暴な起こされ方してますがw それだけ切羽詰まってる状態でもあるので、説明を求めるよりも先に命令を遂行するところも流石ドアン!

「もう少し頑張れるか?」
――迷いのない強い言葉だ。
ティナーシャは微笑む。
彼の、戦うことを促す声が好きだった。最後には信じてくれるその思いが好きだ。

ここの引用部分めちゃめちゃ好きなんですよねーー!なんだろ、なんか、いいよね。必要以上に守るだけじゃなくてちゃんと任せられるところは任せてるっていう信頼関係というか……。
なんとかアカーシアとオスカーの規格外のおかげで核を壊すことが出来たわけですが、「内部者め」という声は呪具に残っていた外部者の残滓だったんでしょうか……。
世界の法則に反しているなら世界外では?となるのは当然の疑問なようでいて、なかなか結び付かない答えでもあると思うんですよね。一瞬考えはしても拒絶反応が出そうというか。
ティナーシャが両親と仲良く暮らせる世界線は「Babel学園」しかないんですよね……。私は「Babel学園」が大好きだ!!!
そして求婚の答えですよ~~~にやにやしちゃう!!!////// オスカーにとっては本当にティナーシャのことが一生に一度の私人としての我儘なんですよね……。挿絵可愛い可愛い素敵ありがとうございます/// 嬉しそうなオスカーがまた良い/// ティナーシャがオスカーを意識してめちゃめちゃ照れてるのも可愛いよ!!!///
というわけで正式に婚約者!ですよーー!!やったね!!!

5.感染する願い

たぶん5巻中で一番しんどい話が来ました……。
なんというかヴァルトも色々苦労してるんだなぁというのが察せられてなんとも微妙な気持ちに……w ミラリスにはどこまで説明してるのかなぁ……。
婚約したことを微笑ましく見られてるティナーシャ可愛いな~~。「あの人のことは……だ、大好きですけど……」の破壊力!!!可愛い!!!!///
出ました魔法学院!!この章自体はWEB版にもあるんですが魔法学院の設定は書籍版の書き下ろしなのでめちゃめちゃびっくりしたんですよね……!こう独自の発展を遂げたトゥルダールを象徴しているようでわくわくします。あとちょっと乙女ゲーの舞台とかになってそうな響きだなって!!(笑)
二幕のパミラ初登場です!!あとで出てくるトリスもですが、クスクル戦に参加してた魔法士たちの多くは二幕の方がトゥルダールが存続して魔法士の保護をしてくれてる分環境に恵まれてる人が多いんですよね……。
ラッドいい子ね、いい子なんだよ……。
自分の容姿が聞き込みに向かない、と学習しての、ユリアですからね……。私これ、ユリアがティナーシャの母の名前なのは分かってたけど、正体が明かされるまでなんかいまいち確証がないまま読んでたんですよね……。(WEB版だとほら、幼馴染の少女があれだったので……)
隣に住んでるかのように気軽に現れるティナーシャ様w
トリスとエイルの組み合わせ、結構いいコンビだと思うんですよねぇ。二幕じゃないとあり得ないんだけどさ……。トリスって一幕だとあんな感じで救えなかったけど、二幕での姿を見てると、なんていうか本当に、どこかで幸せになっててほしいなぁとしみじみ。
この事件の真相、絶対WEB版読者の方が混乱するし惑わされるんじゃないだろうか……っ!先生狙ったでしょぉぉ?!(濡れ衣)
でもWEB版から変わらないのは何の罪もない子どもが犠牲になること……。これがまた一番精神的にダメージがデカいというか、ラッドの母親の言葉に泣いてしまう……。
でもこの出来事は、二幕のティナーシャが最後に選ぶ答えに多大な影響を与えたと思っているんですよね……。エルテリアは、それこそラッドの母親が触れたなら発動したんでしょう。でもティナーシャは、ラッドの、そして彼の母親のために、すべてを投げ捨ててまで過去を変えたいと強く願ったのではなく、オスカーのことを思って、触れたから……。
ティナーシャがオスカーのところに会いに来るの、オスカーに甘えてるってことだと思うので、こう、すごく、良いシーンです。好き。
二幕のティナーシャは一幕のティナーシャよりも弱い、というのはヴァルトからも言われてますね。力はもちろんですが、精神的にも、弱いというか甘いというか優しいというか……。でも私はそんな二幕のティナーシャが結構好きなんですよね……。魔女である彼女は、もう魔女というある意味で人外な存在なので、わりと共感しづらいと感じることがあるんですが、その点女王であるティナーシャの方が、共感を持ちやすいというか……。どちらも本質的には同じなんですけどね。
そして安定の寝落ち!!け、警戒心~~~!!いや、いいんですよティナーシャが安心して甘えて泣ける場所がオスカーの傍という何よりの証拠なので!!!オスカーはちょっと不憫ですが!!!(笑)

6.無血の傷跡

やっぱり二幕ティナーシャの性格形成に400年前のオスカーの存在って大きいのでは……?お父さんかな??(笑)
寝ぼけて過去と今を混同しちゃうティナーシャ可愛いです、口調もちょっと幼いですし。この時点ではまだオスカーはティナーシャの料理食べたことないんだっけ?お菓子を振る舞うSSはあったと思うけど……、あ、でも一幕の時も塔の上でくらいしか食事は作ってない、かな??
禁呪の抑止についての会話を読んでると「Babel」のアヴィエラのことを思い出しますね……。難しい問題です……。
死体の軍隊とか本当勘弁してほしいんですけど!?なんというか遺体を操って使うっていう行為そのものが物凄く尊厳を傷つけてると感じます……。
あんまりな方法でティナーシャを呼び出そうとしたらそれより先に来てくれました!w 禁呪の抑止力として介入する口上を述べるティナーシャかっこい~~~。二幕のオスティナキスシーンはここが初?かな??真っ赤なティナーシャ可愛いです///
そして出ましたお馴染み(?)のシミラです。蛇に足があったらたぶんそれはもう別の生き物だしどっちも嫌だ……。
カルがティナーシャを「お嬢ちゃん」って呼ぶのは400年前当時の王の精霊であり、唯一幼少の頃からティナーシャを知っているからこそ、なんでしょうね。例え主人に危機が迫っていても、精霊は呼び出されていなければ何も出来ない。積極的に頼ろうとしないティナーシャを「歯痒い」と感じるカルの感情は、なんだか少し、人間みたい、です。
でも本当ティナーシャのこの、自己犠牲ともちょっと違うんだけど、自分を大事にしないとこ、私ももどかしいっていうかなんていうか……。
オスカーがさぁ、強すぎて、こう普通の人間が相手だとあまりにあっさり殺られてしまうのでちょっと可哀そうになってくるね……w
ティナーシャがシミラに取り込まれそうになった時のあれこれは負の海に繋がったってことでいいのかなぁとは思いつつ、意味深すぎて一応シリーズ全部読んでる私にもわかるようでわからない。彼女の名前が『未定義』なのはどうしてなのかな……変質した後に定義されるものなのか、それとも最後に辿りついた時に……?散々感想でティナーシャは「変革」の属性だって書いてきましたが、作中で明記されたのはここが初めてですよね。WEB版では本編中は語られずwikiにしかない情報だった?はず。「世界は、きっかけを待っている」か……。「彼女は、決して初めから特別な欠片ではない。」というのがね、……初めから決まっていたことではなく、どのような結末も、彼らが、自ら選んだ道の先にあるんだ……。
カルに「美人さん」って呼ばれるシルヴィア美人さん!!!「死体が死んだんで」って文章おかしくない??w いやそうとしか言えないけど何かがおかしいww
重傷の身体に鞭打ってでもオスカーに会っていきたかった。っていうティナーシャが愛おしい。んだけどそこに忍び寄る魔の手が……。ヴァルトのばかぁ!シルヴィアになんてことするのよ~~!!
攫われたティナーシャのことについて密談するオスカーとレジスのやりとりが、お、重い……。オスカーの口調が普段の軽さがないのがまたね……。不利益を背負ってでもティナーシャを取り戻すことの方が大事だとセザルに侵攻することも持さない覚悟のオスカー。もちろんそれは対外的には攻め込んできたセザルが悪いという大義名分があり、ファルサスにとって致命傷ではないからこそ、っていうのもあるんでしょうが。でも切らずに済むならその方が良い最終手段でもある。

人の死に意味づけするのは生きている人間だけなのだと、子供の頃どこかで読んだ。

から始まる一節がめちゃめちゃ心に刺さるなって……。そうなんだよね……。
セクタが手首に巻き付けられてる様を想像するとすごく不格好(笑)。40年前ファルサスの宝物庫に泥棒が入った、時に盗み出されたのがセクタだったんですよね。それがきっかけで地下迷宮が作られて『無言の湖』を掘り当てることになったわけですから、二幕って本当に布石がいっぱいあるというか……まさしく二幕は世界が待っていたきっかけなんだよなって……。
どうして二幕の時だけセクタが予め盗まれていたのか、というのを考えてるんですが……。6巻で判明することも含めて考えると、当主たちは過去と未来を含めた歴代の当主たちと、誰がエルテリアを使ったかは分かる、それ以外は当時の当主たちが繰り返した記録を記し未来へ残している。っていう話であれば、オスカーがティナーシャを救うために400年前に遡ったことは分かるし、青き月の魔女だったティナーシャが女王になり魔法の眠りについていることはたぶん当主の記録に残されてるから知ってる。というような状況なのかなって思うのですが、つまりはヴァルトがエルテリアを壊そうとしていること自体を過去の当主たちに知らせる術はないはずで……。だけど、ヴァルトの時代に繰り返しが多いことやそれ以上歴史が進めないこととかは察することが出来たかもしれないからこそ、壊す目的じゃなくても自分たちで確保しておきたい、その為にもティナーシャが鍵になるって考えてのことだったのかな……。あとはまぁせっかく自分の番が終わったと思った当主たちにとってオスカーが400年も遡ったことは酷い絶望と憤りを覚えることだったかもしれないので……ファルサス王家に対する意趣返しでもあったのかもしれない……。
ヴァルトとティナーシャの会話が不穏~~~。この時点ではまだ何も分かりませんものね……。でもオスカーが来たことに気づいて即座に逃げるヴァルトがちょっと面白いw 余程オスカーの相手したくないんですね……w
ティナーシャを膝の上に乗せたまま教祖尋問するオスカー(笑)。存在を確かめるように触れていたい片時も離したくないって感じですかね!セクタを手首に巻き付けてるのどう考えても新しいファッションじゃないよw ファルサスほど大きくないとは言ってもティナーシャが眠っていた一日の間でセザル中を回るのは大変だったでしょうけど、ティナーシャを見つけてくれてありがとうオスカー。

7.幸せな悲しみ

冒頭はケヴィン様とロザリア様、オスカーの両親のプロポーズ場面ですね。書籍版では確か削られてしまったんですが、WEB版の「今宵、月の下で」でティナーシャとケヴィンの会話があって、その中で「私にその資格はありませんよ」って言ってたのが結構印象に残っているのですが、魔女の娘を妃に望んだケヴィンですから、そりゃオスカーとティナーシャ(魔女)についても特に止めないわけです。
母の遺品は母の部屋に置かれたままっていう一文が何気に心を抉る……。つまりはロザリア様のお部屋そのまま残してあるってことですよね……。
組み敷かれて抵抗しようとするティナーシャにセクタを嵌めるのも、ラザルが邪魔に入るのも一幕でもあったシーンなのに全然違く見えるから不思議です。あとセクタはちゃんと外してあげましたえらいねw
そしてついに「沈黙の魔女」ことラヴィニア登場です!「大きくなった」にちょっとうっってなるやつ……。ケヴィンが止めに入らなければそのまま殺されてもよかったと思ってそうなラヴィニアがなぁぁ。
ラヴィニアが見せた子供の夢が、こんな状況でこんなこと言うのもあれですが、子供の頃のオスカーの様子が知れてちょっと嬉しいなっていう。ラザルはうんと小さい頃はオスカーのこと名前で呼んでたんだなぁっていうのも分かるし///
オスカーの子供の夢に、自らの子供の頃の夢を混入させて目覚めさせてくれたティナーシャ。アカーシアを抜く=大人のオスカーになったから夢から抜け出せたのか、ラヴィニアが危惧していたようにアカーシアという絶対魔法抵抗力が夢の中でも作用したのか。
そして明かされるオスカーの凄惨な過去と「どうして沈黙の魔女に呪いをかけられたのか」という1巻時点からずっとあったにも関わらず、でも追及されてこなかった謎の真実がついに判明します。まぁオスカーの過去についてはずっと仄めかすような描写はあったんですけどね……。
青い小鳥に魅かれて不用意に窓を開けてしまう5歳のまだまだ幼いオスカーが可愛く微笑ましくもあり、それがあの悲劇に繋がったと思うとやるせなくもあり……。二度も母の死を当たりにしたオスカーの心が壊れてしまうのも無理はないですし、記憶を封印したのとともに呪いをかけたのは、やっぱりラヴィニアの優しさであったと思うのですよね……。自分の信条として過去の改竄は認められない。からこその呪いであるとともに、母を失ったオスカーに生きる目的を与えたようなものですもの……。
オスカーがラヴィニアを祖母だと知るのは、本編後以外だと二幕だけ、なんですよね、きっと。それ以外は魔女ティナーシャが解呪するか、ラヴィニアを殺して解呪するか……。解呪を設定していること自体が、ラヴィニアのオスカーへの情なんですよね……。

「改竄されたのだとしても、したのだとしても、俺には今が今だ。だから貴女に抗う。今を損なわせる気はない」
「それが世界を歪ませるのだとしてもか?」
「だとしても、ここから前に進む。ここ以外はない」

強いなぁと思うオスカーの台詞のひとつですね。好きです。でもこういう考えを持つオスカーがなんで最後にあの選択をしたのか、は6巻の感想時に覚えてたら自分の考えを書くかもしれません。
「どういう育て方をしたんだ」と祖母に呆れられる孫(笑)。
私が二幕のふたりを好きだなぁと思うところが、この辺のやり取りに凝縮されているような気がします。二人とも過去の改竄によって命を救われ、それによって大切な人を失った。それを分かち合えるのはお互いにとって救いであると思うし、なんていえばいいのかな、二幕のティナーシャが二幕のオスカーを、二幕のオスカーが二幕のティナーシャを、ちゃんと見て、お互いを想っているのがすごく好き、なんですよね。
理性の塊オスカーくん。イイ男だなぁぁ。お互いを守り合うことが強さに繋がるふたりが素敵です。

8.種子に出会う

冒頭はファイドラの描写ですかね。
しかしシミラ戦→ヴァルトに攫われる→ラヴィニアの襲撃ですから本当に連戦ですね、魔力を取り込んだことが主な要因としてもティナーシャに疲れが出て当然。オスカーの頑丈さと比べてはいけません。
ラザルは気づいてないだろうって書かれてるけど、結局オスカーがエルテリアを使ってティナーシャを助けたことに気づいた人っていたのかな。居たとしても400年を超えるとはなかなか想像できないかもしれないけど。
ティナーシャとラヴィニアの会話の中で、オスカーが馬鹿呼ばわりされる度に何とも言えないくすぐったさを感じる私、なんだかんだで孫に対する身内からの言葉な気がして。
世界に針を刺すようなもの、か……。時間が織られた一枚の布だとしたら、エルテリアが使われた時点から逆行した過去までの間に織られた生地は折りたたまれて、過去の時点に針を打たれて覆い隠される。何度も何度も折り込まれ、膨大に針に刺された世界はやがて耐え切れなくなる。そんなイメージで、合ってますかね……。
ラヴィニアの「過去はのみこんでいくべきだ」という言葉がね、私オスカーはラヴィニアに似てるなってずっと思ってるんですけど、たぶんその最たるがこの言葉です。
情報共有は大事です!が、この間のfanboxのSSを思い出すと、こう、……レジスがエルテリアのことを知っていたことは救いであったのかな、どうなのかな、……私には、きっと一生答えが出せない気がします……。
オスカーがエルテリアでティナーシャを救わなかったらトゥルダールはですね、その……、読者の胃が痛い疑問ですねぇぇ。
大事そうに抱えてるの赤ちゃんですよね……えーーー許せない……。
レナート!レナート好き!!二幕のレナートは、ティナーシャの魔法士っていうよりはレジスの片腕っていう感じが強いかな。
オスカーがドレス用意してくれてるって一文に、「うれしい」ってもらすティナーシャ可愛すぎるでしょう!!///
「不思議な魔力の匂い」がミラリスが組んでる構成だったんですよね……。
トラヴィスとオーレリアぁぁオーレリアかわいい!!!信用がないトラヴィスw でも決して殺気をオーレリアに感じさせないところがもう、それだけでオーレリアのこと大事にしてるのが伝わってくるんだよなぁぁずるい。
二幕のシルヴィアとティナーシャの関係が可愛くて好きです/// 王族ではあってもシルヴィアにとってティナーシャは同世代の友人という立場に近いのでしょうね。ティナーシャを着飾りたい欲はオスカーと良い勝負なシルヴィアさんですw 実年齢は途方もないティナーシャ様w でも二幕の場合は本当400年分はあまり換算しなくていいと思うな~。
オーレリアがティナーシャを見て一瞬痛ましげに翳ったのは凄惨な過去が見えたから、ですかね……。
誕生日プレゼント贈り合うのっていいですよね~~にこにこ。一幕ではティナーシャに誕生日プレゼントを贈ってる描写はなかった?ように思うのですが、オスカーへの誕生日プレゼントは一幕は海で二幕は実用性重視の指輪っていう差w ファルサス歴526~7年という同じ一年を過ごしているので一幕と二幕は同じような出来事が起こったり同じような会話が交わされたりするけど、やっぱりそれぞれ差異があってそこも面白いところですよね。
ティナーシャを着飾りたいっていう欲だけじゃなくて色々計算してドレス作らせたオスカーさすが。っていうかデザインの才能でもあるんです?w
トラヴィスがオーレリアに抵抗しないで頭下げさせられてるのが微笑ましいというかなんというか。いやある意味今までのトラヴィスを知ってると怖い光景かもしれないw
トラヴィスがティナーシャに持ち掛ける頼みがほんっと身勝手極まりないんだけど、それだけオーレリアが大事ってことでもあるんですよね……むしろオーレリア以外はどうでもいいともいうが……。
王の子だと書かれた赤ちゃんに気が動転してる男性陣よ、しっかり……。いやまぁティナーシャの前だからっていうのもあるんでしょうがw 特に二幕の彼女は嫉妬すると周囲の物が壊れるからねw でもこの後のティナーシャの下手な誤魔化し真に受けて頭抱えてるしなぁオスカー……(苦笑)。
ファイドラを形容した言葉が酷すぎる……っていうか最上位魔族なんてみんなそんなものかもしれないが……。
上位魔族にとって人間は虫けら同然。でもだからこそ人間階に現れる上位魔族はその時点で変わり種だし、実際にシリーズ作中に出てくる上位魔族たちは、多くの人間に対しては虫に等しい扱いである傍らで、特定の相手に対してなんらかの感情を抱いていることが多いかなぁっていう印象です。それは、「人間」と関わったからこそ生まれた変化なのかも、しれないですね。
トゥルダールの精霊たちと二幕の女王ティナーシャのと間にある友人としての情があたたかくて嬉しい気持ちになります。

9.未来から想われる今日

オーレリアの過去視はしんどいよな……。あーーートラヴィスとオーレリアはほんと……。たぶん、刺さる人にはめちゃめちゃ刺さる組み合わせだろうなぁって思います。最強の魔王がか弱くでも心の強い少女を失うのを恐れてるってなんだよもう……。
オーレリアとトラヴィスの出会いは基本的に本編後も変わらず、なのかな。声をかけたのはきっと本当にただの気まぐれだったのだろうなぁ。オーレリアを庇護して支えているのはトラヴィスだけど、彼女の強い意志を持つ瞳に囚われたのはトラヴィスの方よね。
ティナーシャの守人を申し出た時から「トゥルダールの精霊ではなくなっていたのだろう」っていうミラがね、可愛いしほんっと好き。精霊たちはそれぞれの感情で女王たるティナーシャを想ってるけど、ミラからティナーシャへの感情が、なんともいじらしくて愛おしいというか。
オスカーがオーレリアに対してティナーシャに似ているという既視感を抱きますが、それって二幕限定な気がするんですよねなんとなく。一幕ではそもそもあんまり関わってないのもありますが、女王の方が魔女より人間寄りっていうか……。オーレリアの強さは『人』の強さだと思うっていうか。
そしてホラー!突然のホラー!!赤ん坊怖いよぉぉぉ!!!
別の場所でそれぞれ同時進行で戦闘というか事件が起こってるのって緊張感があって面白いし楽しいですよね読み応えがあって。いやみんな無事に切り抜けるってわかってればこそなので初読はハラハラすると思うのですがw
そしてヴァルトが想定外の事態に頭抱えててちょっと可哀そうw 思い通りに動かない人ばっかり相手にしてるからなぁ。「ヴァルトは情を殺して目を閉じた」っていう一文がね……。それって逆を言えば彼らに対する情を持ってるってことじゃないですか……。
戦いの最中に最上位魔族を怖がらせるティナーシャ様やばいですな……。戦いが面白いと思わせてくれてありがとうって言われたら戦慄もするわ。
人間を虫けらのように蔑みながらも、人間の身体じゃないと人間階に現出できない上位魔族たち。郷に入っては郷に従え、じゃないですけど人間たちのフィールドに足を踏み入れたのにも関わらず人間の事を学ばなかったことが彼女の敗因、ですかね。
オスカーもティナーシャと同じようにシミラ(の残滓)に触れて負の海に繋がったのに、なんだろうこの安定感の違い……揺るがない貴方が好きです。
それぞれの決着を経てみんな合流です。ティナーシャの髪もトラヴィスに元に戻してもらって一件落着さぁ解散。とは問屋が卸さない。
『ミッション:イヌレード砦を守れ』が発生しました(笑)。あ、でもそういえば砦の内部の部屋の扉はすでにちょっと溶かされてたような気もするなw 暴走ティナーシャ様が、なんともはや……できれば御近づきになりたくない状態だけど、オスカーは空間的に近づくのをお望みです。「精神的に近づくなら人の手は借りない」ってセリフ、いいよね、好きです。
嫌い嫌いと繰り返す暴走ティナーシャの言葉はファイドラの感情だけじゃなくやっぱり何割かは元々彼女が持ってた感情なんだろうなぁって思えます。だから余計揺り返しによって同調しちゃった部分もあるのかなと。魔力が被害を及ぼす分迷惑極まりないですがただただ癇癪を起こす幼い子供のようですらあって……。嘘つきとかおいていくのにとかは、一幕のオスカーに対する、助けてくれたことへの感謝、だけじゃない感情、が含まれているように思えますね。
「愛して」っていうティナーシャがも~~~。こっそり汲んでた『無言の湖』の水が役に立ちましたw ティナーシャからのプレゼントの指輪といい意味あり気に出てきたものはちゃんと使われますという良い例(笑)。

10.永遠の半分

オーレリアが強くて眩しくて、これはトラヴィスも惹かれるの分かるよ……すきです。
極端なことを言ってしまえば、オーレリアはトラヴィスがいなくてもひとりで立つことが出来る女性だと思うんです、そのくらい強い精神を持ってる。ただそれが彼女にとって幸福であるかは全く別の話であり、幸福だろうと不幸だろうと、トラヴィスと共に居る未来を、オーレリアは選ぶのでしょう。
なんというか、オーレリアとトラヴィスはオスカーとティナーシャとはまた違う関係性のふたりですが、ある意味お互いにあり得たかもしれないもう一組の一対であり、どちらかというとオスカーとオーレリア、ティナーシャとトラヴィスが恐らく近い性質を持ってるのではないかなぁと、私は思ってたりしています。人と人外、というか……。
トラヴィスとオーレリアのことをもっとよくお知りになりたい方は古宮先生の個人サイトにある100のお題×5から彼らの名前を検索して読んでみてほしいのですが……。んーっと、本編外の事なのでどこまで書いていいのかなって悩むのですが、トラヴィスとオーレリアって人外×人の行き着く結末として、ある意味究極の答えだなって私は思っていて……。それをどう感じるかは読んだ人によってさまざまだと思うのですが、私は、異なる者同士として出逢ったふたりが異なる者同士のまま終わりを迎えるのって、すごく、なんだろう、愛、だなぁって思うんですよね……。
二幕のオスカーはよくティナーシャの頬をつねってる気がしますねw 完全に年下扱いというか可愛いふたりのやりとり好き♪
将来夫になる人間が未来から来たも、妻になる人間が過去から来ましたも、どっちも怪しさ満点ですね(笑)。オスティナの出会いは本当にひとつでも掛け違えていたら出逢わなかったかもしれないし、出逢っていたとしても結ばれなかったかもしれないしで……。だからこそ出逢って結ばれたことがそれだけでめちゃめちゃ尊いし、この「本来なら出逢わなかったはずの二人」っていうのが、めちゃめちゃロマンティックでもあるんですけどね……。
「内部者」は苗床事件の遺跡を壊した時に聞こえた言葉ですね。そして「内部者」とは「外部者」がいるからこそ生まれる言葉、でもありますね、というあれ。トラヴィスがどうして知ってるかは6巻で!
挿絵のオスティナかわいいよ~~~/// もうずぅっと穏やかにいちゃいちゃしててください可愛い好き///
でもその挿絵の裏ページの文言がまぁ不安を煽るわ怖いわ……。いや何が起こるか知ってるけど!!不穏しかないな!!!

章外:夢に落ちるために

女王時代は本当血塗られてたんだなってわかってつらい……。そういう時代だったっていうのもあるんでしょうけど……。
一幕のオスカーが二幕のティナーシャに与えた影響ってだいぶ大きいのではとずっと言ってますが、一度温もりを知ってしまったからこそ淋しさが募ることも、あるんでしょうね……。
記憶混濁してオスカーに会いに行っちゃうティナーシャめちゃめちゃ可愛いし、眠りに落ちそうな状態でも侵入者(ティナーシャ)の気配に気づいて腕を掴むオスカーさすが~。ティナーシャがオスカーに甘えてる姿を見てるととっても嬉しくなります……。オスカーは理性の塊だから大丈夫!!(笑)でも寝に来た上に起こすの頼むのはちょっとひどいw
オスカーはいつだってティナーシャが孤独に苛まれることがないように守ってやりたいって思っているのが、素敵ですね。
どうかこうしてふたり並んで眠りに落ちる穏やかな日々が少しでも長くありますように……。

というわけで今回もお付き合いありがとうございました!4巻の感想から間が開いてしまいすみません(待ってくれてた方は特にいないかもしれませんがw)お待たせしました!
その間Babelも無事完結したし、そしてそしてこれを書いてる本日Babelがラノオンアワード7月刊総合&感動した部門に選出されたと発表がありましたね!おめでとうございますやったーー嬉しい~~///
アンメモ6巻の感想が終わったらBabelの感想にも着手していきたいです。とはいえその6巻の感想はたぶんまた間が開きます……。のですみませんがご了承くださいませ~~。でも書きたい気持ちはあるので!!その際にはまた目を通してやってくださるとうれしいです!!

またこのラノの投票時期にもなりましたね、今年も「Unnamed Memory」と「Babel」が良い結果になりますよう、応援していきたいと思います。みなさんもよかったらぜひ投票してみてくださいね!
それでは本当に長々とありがとうございました~~~!!

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