押し寄せる寂しさの波

涙を流すから

人は悲しさを感じるって

聞いたことがある。


悲しいから涙を流すわけじゃないって。


でも、そんな事は今、どうでもいい。


ただただ、私は寂しい。


仕事も順調。

人間関係だっていい。

ご飯に誘ってくれる先輩もいれば

誘えば一緒に遊ぶ友もいる。

弟や母とも、良好な関係だし

雨風を防げる家もある。


何が不足しているの?

なんでこんなに寂しいの?


わけが分からない。

泣けてくる。


ただただ寂しい。


君と話す時間がとても楽しくて

だから、嫌いなんだ。

楽しければ楽しいほど

くっきりと鮮明に

さみしさが浮かび上がる

そのコントラストが

とても辛い。

辛いだけならいいんだ。

だけど、楽しいんだよ。

人間っていうものは、こうも複雑なんだな。

単純なのが私だと思っていたのに

なかなかに味わい深い。




この辛さの中、誰かが言う。

辛いっていう字に一(イチ)を足せば

幸せになるんだよって。


だったら聞くけど

その一って奴は、一体どこからやってくるの?


気休めの言葉なんて要らない。

私はただ今日も私という人生を生きるだけ。




辛さも寂しさも悲しさも

丸ごと全部受け止めてやるから

かかってこい。

お前の全部を愛してやる。

お前の波なら

喜んで呑まれてやろうじゃないか。


いつでもどこでも如何なるお前でも

一生添い遂げてやる

お前という名の自分自身よ。

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