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SINGULARITY LIVE Vol.3 花譜×理芽 狂騒祭

前段として

 去る9月14日(土)、東京の後楽園にある東京ドームシティホールにてとあるライブが開催された。そう、花譜理芽によるツーマンライブのSingularity Live Vol3である!!!これがあまりに楽しすぎたため、普段筆を執らない自分も感想を書きたくなった次第。駄文散文上等、ご意見無用。
 御目汚しついでにお付き合いいただけますと幸いです。
(書き終わった後に見返したらマジで無茶苦茶な文章だった)


ライブ開催前の振り返り

ライブ開催の情報発表

 この待望のライブ情報は、5月末の理芽さんのSTRANGE GIRL CLUB内で初の有観客単独ライブであるNEUROMANCE3の開催と併せて発表された。この時のファンの熱狂たるや、それはもう凄まじかった。V.W.Pの中で姉妹と言われている二人のツーマンライブ!現地!!しかも土日(重要)!!みんな小躍りせんばかり(僕はした)の、期待値マシマシの情報解禁でした。

チケット争奪戦

 しかし喜びと同時に懸念があった。それはライブ会場が東京ドームシティホールということ。過去に別ライブで行ったことがあり様子は知っていたので、会場自体に不安があるというわけではない。単にキャパシティの問題、ひいてはチケットの当選倍率の話である。東京ドームシティホールの収容可能数はHPによると3,190席。チケットの倍率かなり高いのでは、と震えた。  
そして実際にその懸念は当たって、申し込んだ抽選はその悉くが落選。最後の望みをかけて早い者勝ちの一般販売に挑み、B席ではあるが奇跡的にチケットを得ることが出来た。しかしこのB席がなかなかに侮れず、後にかなり当たりの席だったと気付く。

後楽園について

 早よ本題の感想を書けという話だけどせっかくなので。開催地の後楽園にはご存じ東京ドームがあり、その日にはナイターで巨人×中日戦が予定されていたため多くの野球ファンがいた。ユニフォームを着た野球ファンと、ハスターのお面とメガホンで武装した観測者が入り混じるその光景はカオスといっても差し支えなかったと思う。ちなみに土日とも巨人が勝ったらしい。
(中日ファンの観測者は泣いていい)


このお面、思ったよりかなりデカかくて持ち運び大変そうだった
※画像はFINDME STOREより

 また東京ドームシティはたくさんの遊べる場所があり、ジェットコースターや観覧車をはじめとした乗り物があったり、バッティングセンターやボウリング場、スパ施設その他もあったりと時間潰しには全く困らない楽しい場所だった。僕も知り合いとジェットコースターに乗ってキャーキャー騒いだり、バッティングセンターで汗を流したりと遊びに興じることができ、とても楽しい思い出となった。東京駅からも近く、開催場所としてはかなり申し分ない場所だったと思う。
 そんなこんなで遊びつつ他の観測者と久闊を叙しつつ、入場までの時間を過ごした。

ミスターフルスイングと呼んでください(全力の空振り)

SINGULARITY LIVE Vol.3開幕

入場から開演まで

 いよいよライブが始まるんだ!そんな逸る気持ちを抑えつつ会場へ入る。
入口にはフラスタが何基も置いてあり、今回のライブにおける観測者の気合を感じた。分かるぞ。東京ドームシティホールは入口のフロアがバルコニー席3階になっており、アリーナ席へは地下へと下っていく構造になっている。ここで自分が必死のパッチで勝ち取ったB席のチケットについて。見切れ席ということで見えづらいかと思いきや、まさかのステージに近いアリーナフロア。さすがに真正面とはいかないまでも、値段と取れたタイミングを考えれば十分すぎるほどに十分だった。本当にB席か?と思わずにはいられないが、結果的に近くで見られたので不満があろうはずもない。
 開演5分前、会場に花譜理芽のアナウンスが流れる。理芽さんによる開演にあたっての注意喚起と、間もなく始まるので座席にお戻りくださいという花譜さんの案内。ここで花譜さんがいつものまさかのアナウンスを嚙むという事態が発生。客席には温かな笑いが起こりつつ、開演の瞬間を待った。

B席の端っこではあるけど前から8列目というまさかの良席
※画像はTDC公式HPの座席表より

オープニング

 18時半、ついにその時が訪れる。ゆっくりと照明が落ち、ポップなBGMと明るい映像が流れ出す。この時点でこれまでのシンギュラライブとは明確に違った雰囲気を感じた方も多いのではないだろうか。花火が打ちあがり、外国を思わせる街中からそれらを嬉しそうに見上げている花譜さんと理芽さん。にこやかに合流し、SINKAライブを彷彿とさせるようなワープゲートへと歩みを進めていく。そこを抜けると赤と青の花弁のようなものを足場とした超高度の場所へと出ていき、二人の周りで数多の花火が咲き乱れていく。
やがてBGMがスローテンポになっていき、打ちあがった特大の花火を二人が見上げたところで「SINGULARITY LIVE -Vol3-」が現れ、期待と興奮とともに万雷の拍手で会場が包まれる。いよいよ始まるんだ・・・!!と、ワクワクとロマンティックが止まらない。
 そしてそのままの流れで先陣を切ったのは理芽さんだ!!

どこか外国の街中の雰囲気を感じる場所で花火を見上げる二人。理芽さんの花火に見惚れるような表情に、こちらが見惚れてしまいそうになる。
左上のミニ花譜理芽がシンプルながら可愛い。映ったのは一瞬だったけど、飛び出すように登場してきたのもなかなかに愛らしい。その後見覚えのあるゲートが登場。神椿御用達のゲートなのだろうか。 そして見て、キュッと目を細めて笑う花譜さん、見て。可愛い。
開幕を告げるオープニング映像。
並んで見上げる花火、何を思いながら眺めているのだろうか。

理芽パート

堂々たる参戦。この立体感のあるフォントめっちゃ好き。

 おしえてかみさま

 初っ端から自分が大好きな「おしえてかみさま」を引っ提げて登場してきた!!NEWROMANCER2のアルバムの中で1,2を争うくらい好きなナンバーがトップバッターに来たことに全僕の魂が震えた。この時点でニッコニコです。理芽さんの『今日は楽しんでいきましょう!!!』の煽りに全力の歓声で応える観測者達。
 このMVに出てくる可愛くも不気味な女の子が妙にクセになっているが、それが大画面で映し出されておりぞわぞわする。全体的に妖しい雰囲気の漂う「おしえてかみさま」、明るすぎず暗すぎず、だがそれでいてライブでも意外と乗りやすいという魅力溢れる一曲。ますます好きになってしまった。 
 曲の最後はピアノの伴奏とともにしっとりと歌い上げて、まずは一曲目が終了した。

アルバム「NEW ROMANCER2」でも一番初めに収録されている曲が、ライブにおいてもトップバッター。どこか不気味な印象を受ける少女がとても印象的に残るMVだ。

 えろいむ

 と思いきやシームレスにバチバチにかっこいいイントロが鳴り響きだした。これは「えろいむ」だ!!!不気味なイメージのあるこの曲もライブとなればここまでかっこいい曲になるのかと仰天である。Aメロ前で『オォイ!オォイ!』とペンライトと拳を突き上げて吠えまくった。楽しすぎる。ドッドッドッドと歌のバックで響く重低音も心地良い。理芽さんも歌いながら跳ねる・煽る・笑うの三拍子。あの恐怖心を掻き立てるMVからは想像もつかない程尖がったアレンジになり、ここまで盛り上がるとは。
 禁断の呪文『Eloim Essaim』、まさに芽組をはじめとする多くのファンが求め訴えていた現地ライブでの願いが叶うに相応しい曲をチョイスしてくれた。本当に感謝。

客席を煽るように身体を揺らす理芽チ。エッジの効いたイントロから始まったえろいむかっけぇ!

MC1

 二曲披露したところでMCが挟まる。改めて理芽さんから本ライブのタイトルが口にされた。『ついに始まりましたよ花譜理芽ツーマンライブ、SINGULARITY LIVE Vol.3!!』無我夢中で歌に没入していたテンションのクールタイム。いやしかし理芽さん会場を煽るのがマジでうますぎる。
『みんな気合入ってるか~!!』『もっと声聞きたいからアリーナ1階席2階席3階席聞こうかな』と各フロアに呼び掛け。そのたびに返ってくる観客の熱い雄叫び。アリーナはもちろん、少し遠いはずの3階席も負けじと声を張り上げる。最高にインタラクティブなコミュニケーションだ。アーカイブを見るとみんな喜色満面の笑顔。ライブって楽しいねって改めて思った。
 ということでまだまだ始まったばかり。次の曲に行くぞ!!!

会場中の歓声を独り占めにする太陽神。
聞かせてやるよ、僕らの全力の歓声を!!

 さみしいひと

  理芽さんの持ち曲の中でトップクラスにクラップが楽しい曲と言えば、「さみしいひと」。2022年の魔女集会ぶりに披露された曲で、当時から楽しかったけど時を超えて今またクラップをすることができるとは感無量だった。『タッタララ タララ タララ』 が子気味良く、リズミカルに特定のタイミングで手を二回叩くとまさに爽快。なんならこの部分だけいつまでも続けたくなるような楽しいテンポ。みんなと一体感が味わえるので、今回のようなお祭り感満載のライブに非常に適した曲と言っても過言ではないかもしれない。

やっぱり「さみしい人」はライブでのクラップがあってこそやね。

 チクタクボーイ

 理芽さんの頭上に時計の秒針が現れ、コツ…コツ…と時を刻み始めた。僕はこの時点で察することが出来た。これ絶対に「チクタクボーイ」だ!!!
案の定中華調のイントロ(と僕は勝手に呼んでいるけど多分ちゃんとした名前あると思う)が流れ出した。手をパタパタと踊っている理芽さんがとても可愛い。これまでライブで歌われたことのなかった曲だけに、僕のテンションはメーターを振り切って天元突破。またこれ自体がドタバタとおてんばな曲でこれまたテンションの加速に拍車をかける。だもんで、アウトロでヘイ!ヘイ!ヘイ!と全力で声とペンライトを上げるのもむべなるかな。叫ぶ阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら叫ばにゃ損損、というやつである。

曲の入りの演出が素晴らしい。あと時計のデザインがシンプルながらカッコいい。

MC2

 「チクタクボーイ」の振り付け可愛い?って聞かれて可愛くないっていうやついる???いねぇよなぁ!!!
 早いもので理芽チパートも残すところ二曲となったようだ。まだまだ理芽さんの歌声を聞いていたいところだが、本人も仰る通りこれはツーマンライブ。この後は花譜さんパートもあるし、それが終わっても二人の歌唱パートが待っている。まだまだ楽しみは尽きないので、それらを心待ちにしつつ残りの曲も楽しむとしよう。

理芽さんパートも残り二曲。
だがライブはまだ始まったばかりだ。

 食虫植物

 我らが理芽さんのスマッシュヒットソングである「食虫植物」。初期の曲でありながら未だに絶大な再生回数を誇る間違いなく代表曲だ。
 イントロから曲に入る時の「い・く・ぞ~!!!」という掛け声は、8月の神椿Fesから始まったけれど、理芽さんの太陽の如きキャラと性格と相まって殊更楽しそうに聞こえる。
 理芽さんの先導で『タッタッター タラリラ タラリラーラー』からペンライトを横に振る我ら観客。今回のライブで理芽さんが頻繁にペンライトの動きを主導してくれていたので非常にやりやすかった。ありがとう理芽チ。
 しかし理芽さんが出ているライブは、必ずと言っていいほどこの曲を歌っている気がする。逆に歌っていないライブって何かあったっけというレベル。それだけこの曲を大事にしているということなのでしょう。

「い・く・ぞ!」が食虫植物の掛け声としてだんだんと定着してきた。

 ピルグリム

 ワンマンパート最後の曲は「ピルグリム」。僕の中で一番理芽さんのイメージにピッタリだと思っている曲で締めくくられるのは非常に嬉しい。何回何十回何百回と聴いても全く飽きず、聴けば聴くほどのめり込んでいく。『完全な空は 特別だもんね』の部分は、空に浮いて消えていくようなイメージを持っていて、この歌詞と歌い方が大好きです。
 この曲の楽しみどころはサビの部分で頭上でクラップするところと言いたいが、やはり真骨頂はラストの指パッチンでしょう。これを鳴らさずして「ピルグリム」は終われない。実にクールです。
 この曲を以て花譜さんへとバトンタッチ。また後で会おうね理芽チ。

締めはやはりこの曲。今でもこの曲が公開されたときの衝撃を憶えている。最後の指ぱっちん、みんなうまく鳴らせたかな?

花譜パート

花譜さんキタァァァァァァ!!!!!この勝気な表情、いい顔するなぁ。
少し上から見下ろされる感じがたまらない

 過去を喰らう

 うおおおおおおおおおおおお過去を喰らう!!!!!私事ながら観測者になるきっかけになったのが広告で流れてきた過去喰らだったので、やはり自分にとっては特別な思い入れがある一曲だ(ちなみに同じきっかけで観測者になった人は多いと思うので、僕は勝手に「団塊の世代」って呼んでる)。おなじみの花譜ステップを久しぶりに見られて感動だ・・・僕は横浜の神椿Fesは残念ながら不参加で、後にアーカイブでこの曲を歌ったのを見て血の涙を流したので、見事リベンジ成った!!そんな事情もあり感情がブーストしていたおかげで、全力で叫びまくった。ムンク以上に叫んだ。絶叫である。
 この曲が出てから優に5年以上が経過したのかぁ。大人になるのが怖かった少女も、いつの間にか大人になっている。当時とは歌い方や声も変わってきたけど、応援する気持ちに一切の変化なし。万感の想いが詰まりに詰まった「過去を喰らう」、一曲目に歌ってくれてありがとう。

スマッシュヒットを飛ばした「過去を喰らう」を引っ提げて登場。衣装が変わっても目を閉じながら刻む花譜ステップは変わらない。会場は初っ端から大盛り上がりだった。
ギターの翔麿さんもこの笑顔。いつ見てもカッコいい。

 私論理

 「みんな!この曲は!!なんだ!!!」とニコニコな花譜さんに問われるまでもなく、みんな大好き「私論理」。会場のペンライトはピンク一色!!ポップでキュートな歌い方に幼さの面影が見え隠れるするのがエモーショナルエンジン・フルドライブ(?)。雷鳥のモコモコした衣装でぴょこぴょこ踊るの可愛いね。雛鳥から雷鳥って何段階進化したんだろう。しかし楽しそうに歌うなぁ・・・「にっちもさっちも量産型のエモさが売りに出てます『ハイ!!』」ってみんな全力で叫んだでしょ?会場が一体となって左右にゆらゆら揺れる中、最後の「私ロンリー ロンリー」はいつもより多めに歌っていただきました。

出た順番で言うと「未確認少女進行形」の次に可愛さを前面に出した曲だった。
「カモン!!」「ハイ!!」など叫びたくなるポイントが随所にある。

MC1

  ここで花譜さんのMCパート。「シンギュラライブ、盛り上がってまっ、すかー!!元気かー!!!」もうずっと盛り上がってるよ!!ずっと元気にニッコニコだよ!!!この時点でまだ全然前半なのに、まだまだ終わらないでくれ~~~~~って思ってました。花譜さんにとっては初めてのシンギュラライブだけど、ご本人もとってもワクワクしている様子がMCから感じ取れた。
 懐かしい曲を歌うとのことで、何の曲が来るんだろうあの曲は来るかなって、これまた一瞬で期待に胸が膨らみました。そう、これはお祭りなのだ!!ガンガン盛り上がっていこうぜ!!!

元気いっぱいのMCで叫ぶ花譜さん。それに応えるかのように沸く会場。元気だぞーー!!

 夜行バスにて

 一体いつぶりだ!?曲名が告げられると会場がどよめいた。本当に初期の初期の曲で、長らくライブでは歌われていなかっただけにめちゃくちゃ嬉しかった!!!最初しっとり始まる曲なのに途中からアップテンポへと変貌していき、サビでは鬱憤が溜まった感情を吐き出すかのように叫ぶ。バックバンドの演奏が高揚感をさらに掻き立てる。まさにこの曲の持ち味を全て叩きつけられているようだった。
 そしてギターの翔麿さんが爽やかな笑顔で演奏していらっしゃった。この御方はいつも楽しそうにギターを弾いておられて、その姿があまりにかっこよくて見るたびに大人として憧れています。

とても久しぶりの「夜行バスにて」が聴けるとは。さっきまでと一転、退廃的で気だるげな雰囲気な曲に愁いを帯びた表情を浮かべながら歌っている。

 イマジナリーフレンド

 美しいピアノの音色と共に、組曲から「イマジナリーフレンド」が参戦。今となってはこの曲も少し前の曲になってきたね。全然最近な気がするけど、武道館でダンサーさんが激しく表現をしていた傍ら、大森靖子さんと神がかった歌唱を披露したのもとっくに二年前。ただ、ラスサビ前のぶちまけるような号哭は、今も昔も心を穿ってくる。また、表情に陰を作りながら歌う様子は以前より深みが増しているような気がする。気のせいでしょうか。

曲の後半、悲痛な叫びから悲しそうな花譜さん。イマジナリーフレンド・・・剥き出しの感情で叫んでくるこの歌は心にグサグサぶっ刺さってくる。
間奏でバンド部隊大暴れ。躍動感ある演奏が花譜さんのパフォーマンスを引き立てる。

MC2

 心なしか少し息が上がっておられるご様子。そりゃあ激しい曲を立て続けに披露したからネ。
 久しぶりだった「夜行バスにて」は2020年の無観客ライブ以来とのことらしいけど、後々過去ライブのセトリを見返したら2021年のREBUILDINGのQ2:REまではやっていたぽい。多分なんらかの勘違いが起きていた可能性があるけど、それにしたって3年半経ってるわけだから十分懐かしい。
 「イマジナリーフレンド」について、花譜さんの口からも大森靖子さんと武道館で歌った時のことが語られた。しかし花譜さんが手で耳を作りながら「うさうさうさちゃんの~♪」って口ずさんだ瞬間の、オタクの『がわ゙い゙い゙ぃ゙ぃ゙!!』って声には笑ってしまった。1000%同意するけど。 

どことなくキツネっぽいスクショが取れたので掲載しておこう。ただただ可愛い。
糸目キャラっぽくて強キャラ感もあるね。

 この世界は美しい

 マジでこの曲が来るとは思わなくて意表を突かれた。代々木でGuianoさんと一緒に歌ったのを聴いて以来、今日に至るまでずっとYouTubeでヘビロテをしている、好きの上に超を三つ重ねても足りないくらい超好きな曲。聞こえないはずのGuianoさんの「ウォーオーオー」が聞こえた程である。まだ音源化はされていないからこの曲のスタンダードが分からないけど、二人で歌っていた時とは微妙にテンポ感が異なっている。しかしそれすら新鮮だ。映像が流れていたけど、別に正式なMVという訳ではないのかな?
 大きく身体を揺らすタイプの曲ではないけど、自分のリズムで小刻みにテンポを取るのが非常に楽しい一曲だった。楽しい曲を作ってくれてありがとうGuianoさん。音源出るの待ってます(Guianoさんに言うべきことか?)。

今回は花譜さんソロバージョン。
早く音源がリリースされてヘビロテしたいな。

 ゲシュタルト

 「行くぞ!!!ゲシュタルト!!」
 ソロパート最後は、みんなの大本命だった「ゲシュタルト」!!絶対にやると皆さん思ってましたよね?先述した通り横浜のFes不参加だった僕にとっては、これも代々木ぶりに聴くことになる。初披露だったあの時と違って、GSAがリリースされてから聴きまくってる今となっては完璧に楽しむ用意ができているぞ!!ゲシュタルトダンスは踊れないけど、見ているだけで自然と身体が動き出してしまいそうになる。サビの盛り上がりは僕のテンションの最高潮で、こんなの楽しくないわけがないじゃない。
『どっかーん!』の後の間奏で、花譜さんが得意げな顔で腰に手を当てて仁王立ちしながら首を振っていた。何それ可愛いんだけど。あとこの間奏、バンドの演奏に合わせて大きく身体を前後に揺らすのが楽しいわ、花譜さんはクルクル回って可愛いわで、マジで脳内で快楽物質が出てるんじゃないかと思うくらい頭スパークしてた。
 こうして奮冷めやらぬ熱狂的な雰囲気の中、花譜さんのソロパートは幕を閉じた。

ゲシュタルトダンスを練習した人もたくさんいたはず。ノリノリで歌う花譜さん、とにかく楽しそう。花譜良し、曲良し、観客良しの三方良しである。ヨシ!!
ラスサビ前の花譜さん、なしてそんなどや顔なのだ。

花譜理芽パート

キタキタキタキタキタキタキタキ!!!!!!
君らが世界最強だ!!!!

 不埒な喝采

 今こそ時は極まれり。いよいよ花譜理芽デュエットの時間が来た!!!
開幕ダッシュはライブアレンジが加わった「不埒な喝采」、ステージ上では花譜理芽がMVのダンスを踊っている。なるほど同位体曲、それもこの曲を持って来るとはお目が高い。さすがですなぁ~(どこ目線)。というか、ひょっとして「不埒な喝采」をライブでやったのって初めてでは?どこかのライブでやった気がしなくもないけど、記憶が正しければ無かったはず。もしも初めてライブで歌うのがこのシンギュラだとしたらなんだか得した気分、やったね。この曲は短いので、ノリノリで楽しんでいたらあっという間に終わってしまった。無限に聞いていられる見ていられるよ。

MVで演者さんが踊っているダンスの花譜理芽バージョン。息ぴったりの見事なユニゾンだった。

 飛翔するmeme

 お次は、組曲より「飛翔するmeme」が来た。武道館でたなかさんとデュエットした曲を、今度は理芽さんと一緒に歌ってくれました。当たり前だけどめちゃくちゃ新鮮。原曲で花譜さんが歌っているパートを理芽さんが歌い、たなかさんのパートを花譜さんが歌っており(勿論花譜さんが花譜さんのパートを歌っているところも)、聴き馴染んでいる歌ではあるが全然違って聞こえる。理芽さんの声が可愛いなぁ。まさしく心はフワフワと飛翔していく
ようだ・・・というのはありきたりでつまらない感想か。
 あと歌詞の「起動するシープ シープ シープ 夢見てよ わたしは生きてる」はディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を彷彿とさせるので、何かとSF色のある理芽さんがこの曲を歌うのは個人的にニヤリとした。こういうのも含めて楽しいんだよなぁ。

理芽さんお顔が良すぎ問題
この一瞬カメラに流し目を向けた花譜さんの表情がグッとくる僕でなきゃ見逃しちゃうね

 打上花火

 よもやよもやのカバーでマジでビビった。事前にカバー曲もあるかも?みたいな感じで前振りはされていたけど、でもマジのデュエットカバー曲、しかも「打上花火」が来るとは思わんやんか!!イントロがかかった瞬間『おぉぉ!!』って驚嘆の声があちこちから聞こえたのも、読んでくださっている方にはご理解いただけると思います。曲はしっとりしているのに、心はずっとざわめき立っていた。これを書くためにアーカイブ見返しているけど、何回見ても当時の衝撃を思い起こすことができる。二人の背景では花火や海の映像が流れていて、夏の情感がたっぷりだった。曲の途中で花譜理芽が向かい合い、手を伸ばして上に掲げていくところはそこはかとない切なさを感じた。9月の半ばではあったけど、これを聴いたとき(夏ももう終わりだな・・・)って思った。でもとびきりの思い出をありがとう。

ここは花譜理芽の打上花火デュエットが聴ける世界線。
これまで同位体含め神椿の曲が続いていた中、予想外の選曲に会場が大きくどよめいた。
夏の情感がたっぷり詰まっている。
まるでみんなで花火を見ていたかのような気分だった。

MC1

 「打上花火」で大興奮の観測者を見て笑いながらのMC入り。「花譜と」「理芽だよ?」に胸を鷲掴みにされている人を多数確認。配信を見ている人達のこともちゃんと気にかけてくれ、しっかり挨拶をしてくれる二人。本人たちも繰り返しているように、まさにお祭りとしか言いようがないこの楽しさ。きっと配信組も大いに楽しんでいたことでしょう。
 それから理芽さんがシンギュラライブについてこれまでの経緯を話す傍ら、合いの手を入れる花譜さんがまぁ可愛いのなんの。
理芽「あたしとジョチョ」
花譜「ジョチョ」
理芽「幸祜春」
花譜「ココハル」
理芽「今日が、花譜理芽!」
花譜「カフリメ」
 そしてここで今日初めてのお水タイム。花譜理芽からもみんなお水を飲むようにとありがたい心配りを賜ったところで、一人の観客が放った言葉が流二人の耳に届いた。『乾杯しよう!!』
まさかの会場全体で花譜理芽と乾杯する流れに。これには言った御本人もびっくりだっただろうなぁ。おかげさまで楽しいひと時を過ごすことが出来たので大変感謝している。
 そして衝撃のはすたータイム。はすたーとらぷらすのお面、理芽さんの掛け声でみんな被りだしたけどあまりに異彩を放ちすぎている(笑)しかし真っ先にグッズとして完売したそうなので、とても製品としては大成功であろう。不遇の時代が長かったはすたーも、きっと報われたことでしょう。

二人でのMC。動きがシンクロするあたり、さすが姉妹。
オデ、ここの「ジョチョ」「ココハル」「カフリメ」めっちゃ好き


まさかの乾杯タイム。これもシンギュラライブで印象的なシーンの一つと言えよう。

 フォニイ

 うおおおぉぉぉぉぉぉぉフォニイ(約束された勝利の歌)!!!!!
曲名が告げられた瞬間、意気軒昂・気分上々・気炎万丈!!!どうあがいても絶対に楽しいに決まっている!!ライブでかかる度毎回この曲でコールするのが最高に楽しいとにかく楽しい。サビで『フォニイ!フォニイ!!フォニイ!!!』って叫ぶために僕はここにいるんだ・・・
 一番が終わりの間奏で花譜さんがクラップを求めてきたのでハイハイハイ!!ともうノリノリで手を叩きまくった。ライブ会場でする手拍子がこの世で一番楽しい手拍子という説を提唱したいけど、言ってるの多分僕だけ。 
 あと何より!最後に花譜さんと理芽さんが揃ってフォニイポーズをしたあのシーン!あれは反則!レギュレーション違反!!可愛すぎ罪!!!
 最初から最後まで楽しさたっぷりでした。

これ以上の完成度は無いくらいの完璧なフォニイだ・・・

 トウキョウ・シャンディ・ランデヴ

 どうあがいても絶対に楽しいに決まっている!!(二回目)
マジで盛り上がる曲しか詰めてこない花譜理芽パート、どうなってるの!?
でもそりゃあ持ってくるよねこの曲、お祭りなんだし!!冗談じゃないないわって、ある意味こっちのセリフですよ!!どれだけ僕をワクワクさせたら気が済むんでしょうかこのお二人は!!花譜さんも理芽さんも観客も、猫も杓子もみんなニッコニコ。あの空間だけ完璧な世界平和。僕は楽しさのあまりテンションが狂っていたけど是非もないよね!
 最後の決めポーズ、理芽さんが左右逆になっていたけどしれっとポーズを取り直していたのもご愛敬である。

見よ、楽しそうなこの花譜理芽。
今この空間でこの二人に勝てる人間はいない。
最後に決めポーズ。しかし実はこの前に少し間違えてしれっと正しいポーズへ修正したという笑

 アイドル

 聞き覚えのないイントロだな・・・って思ってたらバカヤロー!!!!なんていうカバー楽曲持ってきてるんですか!アイドル!?噓でしょ!?!?花譜理芽マジ半端ないって!!盛り上がる曲めっちゃデュエットするもん!!そんなんできひんやん普通!!!とびきりのサプライズを喰らってしまった会場は、驚きというよりもはや悲鳴の領域だった。まさか神椿のライブでアイドルが聞けるとは思わなかった。この時が間違いなくテンションのピークだった。
 元々は可愛い曲だが、バンドアレンジが加わったことでエッジが効いてる尖った感じのかなりカッコいい曲調になっていた。しかしみんな知り尽くした曲だったからか、合いの手のコールが完全に分かり切っていた。
 この曲のためにめちゃくちゃ練習していたであろうサビの踊りは完璧だった。あなた達こそ完璧で究極のアイドルですよ!!!

このカバーチョイスは反則でしょう!?!?
まさに完璧で究極のアイドル。
会場のコールも完全にハマっており、この瞬間だけ会場はアイドルのライブ現場と化した。

MC2

 興奮冷めやらぬ間に忍法派や着替えの術でヤタウラス八咫烏衣装で登場。
「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」の最後の決めポーズを少し間違えたことを正直に白状して、正しいポーズをもう一度披露。そんなところも魅力ですな。
 薄々気付いていたことだけど、この衣装に着替えたということで本当に花譜理芽の曲のパートへ移行するということらしい。ここまでで結構な数の曲を歌ってきたハズなので、少しずつ終わりが近づいてくるのを感じる。あとわずかかもしれないが、最後まで余すことなく楽しみ切っていくぞ。

暗転後、八咫烏衣装で登場。ここから先はV.W.Pとしての花譜理芽曲だ。

 魔法

 もっとも古い花譜理芽デュエットである「魔法」(厳密にいうとこれより古いのはあるけど後述)。初出は2020年のアイスクリームライブで、この四年間で披露された頻度はひょっとしたら各々のソロ曲よりも多いかもしれない、もはや鉄板の一曲。聴き慣れたことにより心地良さを感じるほどだ。なんなら子守歌まである。でも八咫烏で歌うのは初めてかな?
 曲名の表記が時々で「魔法」だったり「まほう」だったりして、どっかで使い分けの説明がされたはずなんだけど忘れてしまいました。
 他の曲でも言えることではあるけど、背景に昔の映像が流れていてとても懐かしい気持ちになった。今回shironeさんとオクソラケイタさんの絵(オクサラさんのは絵と表現するのが適当かわからないけど)が使われているバージョンなのでQ2:RE時のものと思われる。でも無印Q2の記憶がないので、ひょっとしたらそちらかもしれない。あの背景絵大好き。

PALOWさん、shironeさん、オクソラさんの懐かしい絵が揃い踏み。いずれもかなり前になるくらいの時間が経ったんだなとしみじみ。

 魔的

 「魔法」の次に来るとしたらこの曲しかない。会場のスポットライトが忙しなく動き回り、『デン!デン!デンデンデン!!』とスローテンポで始まった「魔的」。同じ花譜理芽でも、カンザキさんとささまおさんでここまで真反対の雰囲気を持った曲になるのかと改めて思った。物騒さと切なくがない交ぜになったこの曲、「戦争映画の途中でふいに恋したくなった」って歌詞なんて何を食べたらそんな歌詞が書けるんだ。日本語と英語でカウントダウンさせて零とZEROで音を合わせる仕掛け、初めて披露された時からずっと好きなのよね。
 ちなみにこちらも確認できる限りではQ2:REの時の背景映像が使われている。古くからの観測者にとっては嬉しくなる演出だ。

素晴らしき日々に銃を向けあっている二人。
歌詞にリンクした動きが入っているのがうれしいところ。
例のカウントダウン。
背景が秒針で、時を刻むイメージを表している。

 飛翔

 V.W.Pの曲である「飛翔」を二人でデュエット。各魔女の単独ライブでもゲストを呼んで三人編成とかで歌うことがあったので、二人で歌うのも全然あり。この曲はささまおさんが手掛けているので、理芽さんがいるこのライブにもピッタリ。そもそも六本木で開催されたイノフェスにて花譜理芽の「飛翔」は一度歌われているので、それの再来と言えよう。とは言うものの、いざ二人のデュエットで聞くのは初めてなのでとても嬉しかった。ちなみに僕はイノフェス不参戦したことを今に至るまで悔やんでいます。
 全体的に柔らかい曲調でしっとりしている曲なので、ゆっくりペンライトを振ったり、手を横に振ったりして落ち着いて楽しんでいました。

今回唯一のV.W.Pのメンバーが映っている映像。シンギュラリティライブはあくまで花譜理芽二人で歌いきるというのが却って強調された気がした。

MC3

 いよいよライブも終盤とのこと。本当に本当に楽しいライブすぎて、心の底からえぇぇーー!!って叫んじゃった。終わってほしくない、この祭りが永遠に続けばいいのにと思った。それでも残り少ない夢の時間を精一杯楽しむのだ。
 と、気取っているところでバンドメンバーのご紹介。今日一日ご機嫌な時間を演出してくださっているバンドの方々、今日だけではなくいつも本当にありがとうございます。皆さんのおかげで楽しめています!!!

バンドメンバー抜きにしてはこの楽しいライブは成り立たない。皆さん素敵な演奏本当にありがとうございます!!
全員マジかっけぇ!!!!

 キャンディーゲリラ

 なんとこのライブ唯一の新曲を終盤に持ってくるとは!なんて憎いことをしてくるんだ!!そんな気になる新曲は、二人の陽の部分を際立たせたポップで可愛らしく仕上がった曲だ。「ホイホイホ~イ!ポイポイポ~イ!」「なんだかいい感じ!!」など耳に残るフレーズが特徴的で、ホイホイポイポイなんかはついつい口をついて出てしまう。曲の途中でくるくる回ったりと、ステージ上の二人も楽しく歌っている様子が見て取れる。僕はライブで新曲が出てきたら極力じっと聞いてみる派なんだけど、この曲は楽しさのあまり身体を動かしまくっていた。己のスタンスを乗り越えていくスタイル。ラララ キャンディ~ゲリラ~♪

ここにきてまさかの新曲!!歌詞のフレーズがとてもキャッチーで楽しい曲だ。幕張戦線の時に再度披露されるのだろうか。とても楽しみだ。

MC4

 新曲のダンスの一部をもう一度見せてくれるお二人。うむ、可愛い。
 デビューした時と比べたら、確かに歌い方や二人の距離感は色々変わったんだろうけど、僕視点では全て良い方に変わっているように思えます。
(あと花譜さんの語彙力は格段に上がった)
 そしていよいよ最後の曲の時間がやってくる。二人で歌うのは超久々の曲とのことで、その時がついに来た。其れは二人が初めて歌った曲で、僕が再び聴ける日をずっと願って待ち望んでいた歌。

「聴いてください、宣戦」

デビューして最初の頃はどことなくよそよそしさがあった二人。しかし今は色んな経験を経て、今はこんなにも仲良しに。おかげさまで今に繋がっています。改めてありがとう。
楽しい祭りもいよいよ終わりの時が近づいている。

 宣戦

 四年半、四年半待ったんだ。僕らが不可解(再)で二人の「宣戦」を初めて聴いた日から四年半。ずっとずっとまた来ないかなぁと何度も夢見た花譜理芽のデュエットの原点。当時「宣戦」という曲が披露され、物凄く衝撃を受けたのを今でも覚えている。個人的に不可解(際)で一番印象に残ったのがこの曲で、音源化を今か今かと待ち望んでいたが、そこからV.W.Pの音源として出てくるまで幾ばくかの時間を要した。花譜理芽二人でのデュエットは、もう望めないかと思いつつも粘り強く待った結果、後楽園の地にて僕や色んな人の願いは聞き届けられることとなった。最後の最後に持ってきてくれたて本当にありがとう。 この時は本当に感極まりすぎて、半分泣きながら歌を聴いていた。
 不可解(再)と同じパート分けと背景映像、変わったのは二人の距離感と歌唱力と経験値。当時は二人とも制服を着て歌っていたが、今は日本神話に出てくる導きの神の名を関した衣装を身に纏って歌っている。変わったものと変わらないもの、両方の素晴らしいところを最後に目の当たりにして、花譜理芽SINGULARITY LIVE Vol.3は幕を閉じた。

花譜理芽デュエットの原点、「宣戦」。4年半の時を超えて今再び二人で紡がれる魔女の系譜曲。
背景はオクソラケイタさんの作品、不可解(再)の時と同じ映像が使用された。懐かしい。

SINGULARITY LIVE Vol.3終幕

 開演前は、まさかここまで盛り上がるライブになるとは思わなかった。神椿のライブなのでもちろん楽しいものになるだろうとは予想していたけど、セトリがあまりに爆上がりするものばかりで神椿の本気を見せつけられた。
各人の持ち歌の中でお祭り映えする曲のチョイス、意表を突いてきたカバーソング、花譜理芽としての正統派のデュエット曲。そのどれもが全て最適解みたいなライブだった。
 ライブ後、万感の想いを抱えて会場の外に出て知り合いの観測者と合流し、その誰もが口を揃えて最高のライブだったと称賛していたことこそが、このライブの素晴らしさを何より表していたと思う。「あの曲が聴けて良かった」「まさかあの曲が来るとは思わなかった」等々、ライブの興奮と熱はなかなか冷めることなくいつまでも感想を語り合い、後楽園の夜は更けていくのであった───

夢のような時間をありがとう


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