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風神よ。声は届いているか ~アイネスフウジン育成シナリオを妄想する

 ご無沙汰しております。ゴルシちゃんウィークに加えて、追込ウララと追込マヤノを育てるために追込因子を探してゴルシちゃんを周回していたら初の担当称号がバクシンでもスズカでもネイチャでもタキオンでもなくゴルシちゃんになってしまった系トレーナーです。追込因子は出ません。追込因子ください。

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 ID:492820029 代表ウマ娘はスピ6パワ3のネイチャです。親はクリークとテイオー。赤因子は差し1先行2長距離1、固有はネイチャ1クリーク2テイオー2、白因子はコーナー回復、栄養補給、直線回復、コーナー巧者、直線巧者、URA2など。誰を育てるにしても使い勝手はいい方だと思いますのでよしなに。

 さて、第3のウマ娘記事はバクシンとキングの記事を踏まえて、「本人の希望と適性が合わない」問題を軸にスマートファルコンの育成シナリオの話でもしようかと思っていたのですが……。
 ダービー合わせの育成実装はアイネスフウジンだと信じていたのに来なかったので、来るのは来年かなあ……と悲しみに包まれた結果、今回は前2つの記事とは趣を変えまして、アイネスフウジンが実装されたら育成シナリオがどんなシナリオになるのか予想する完全妄想記事です。というか本業の二次創作小説書きの魂がウズウズしているのですが、このご時世で本にして吐き出すことができないので、ここで吐き出すやつです。
 貴様の妄想聞いてやってもいいぜ、という奇特な方だけお付き合いください。

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 しかしどうしてこんなにアイネスフウジンに心を惹かれるのか自分でもよくわかりません。なんでだろう。「なの」口調に我が二次創作人生のスタートである某高町さんちの魔砲少女を思い出しているわけでもないと思うのですが。やっぱり庶民派で、キラキラした同期に友情とコンプレックスの両方を抱いている自称脇役タイプなところがネイチャと被るからですかね。身長167cmとライアンより背が高いところも好き。

 さて、アイネスフウジンといえば1990年の第57回日本ダービー馬。これといった大きな実績もなく既に引退寸前だったベテラン騎手・中野栄治を鞍上に、日本ダービーで東京競馬場改修まで残る不滅のレコードを叩き出して逃げ切り、19万人の大観衆から自然発生した「ナカノ」コールで「競馬がギャンブルからスポーツになった瞬間」を生み出したと語られる馬です。
 メインストーリー3章の冒頭で語られるその日本ダービーの物語は、皆様強く印象に残っているかと思います。

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 そして、アイネスフウジンは「日本ダービーで燃え尽きた馬」の代表格でもあります。レース後に立ち止まってしまうほど、全てを出し尽くして激走したダービーを最後に、そのまま脚部不安で引退。通算8戦4勝、ダービー以外の勝ち鞍は未勝利戦のほか、G1朝日杯3歳ステークス(現:朝日杯フューチャリーステークス)とG3共同通信杯。同期のメジロライアン、ハクタイセイと鎬を削った一方、菊花賞まで重賞戦線に出てこなかった同期のメジロマックイーンとの対戦機会は一度もありませんでした。

 さて、そんな馬の名前と魂を引き継いだウマ娘のアイネスフウジンは、双子の妹がいるお姉ちゃんで、アルバイトで家計を支える庶民派少女です。別にオグリキャップやセイウンスカイのような超マイナー雑草血統というわけでもないのですが、同期のメジロライアンとメジロマックイーンが良家のお嬢様設定なので、その対比として庶民設定になっているのでしょう(さすがに馬主の件は……何のことかわからない人は各自調べてください)。
 今のところ、ゲーム内での主な出番は同期のライバルでルームメイトでもある、メジロライアンの育成シナリオでの前半のライバル。史実を踏まえ、ライアンの育成シナリオでもダービー以降は出番がなくなり、僅かにシニア級のクリスマスにライアンを激励しにやってきて、温泉で療養中であることが語られるのみとなっています。

 ウマ娘の育成シナリオはその馬の史実での軌跡を下敷きにしていますが、アイネスフウジンはダービーを最後に引退してしまったので、ダービー以降のシナリオは自動的に全てif展開ということになります。ダービーが競走生活の最大の山場という意味ではウイニングチケットと、故障で早期引退したため後半がif路線という意味では皐月賞で引退したアグネスタキオンと同じパターンにあたります。
 『ウマ娘』という作品が主に提供しようとしているのは、「その馬が叶えられなかった夢の物語」である、という話は過去の記事でしました。しかしそれだけに、史実でダービー制覇という騎手の夢を叶え、その後は目立った活躍ができないまま引退したウイニングチケットの育成シナリオが、明らかにドラマ作りに苦慮しているように(どう考えてもメインストーリーの方がチケゾーの物語のあるべき形で、ゲーム的にダービーが通過点でしかない育成シナリオをチケゾーで作るの難しいよね……としみじみ思いました)、史実でドラマが完成していて、これといった叶えるべき夢が残っていないウマ娘の物語を作るのはなかなか難しいところがあります。
 アイネスフウジンも、日本ダービーのナカノコールという競走生活のクライマックスが既に史実に存在するわけですが――しかしアイネスの場合、そこでそのまま引退してしまったことで、「叶えられなかった夢」の物語を作ることは、チケゾーほど難しくはないはずです。
 もちろんそれは言うまでもなく、「ダービー以降も走り続け、ライアンとマックイーンのライバル関係に割って入るアイネスフウジン」という夢でしょう。
 何しろ、ダービーでアイネスが引退し、入れ替わるように菊花賞からマックイーンが登場するという、あつらえたような関係性がここにあります。同期でありながら、活躍時期が完全にすれ違ったこの2頭。ダービー後も故障せずに古馬戦線でマックイーンと対決するアイネスフウジン――これが、ダービー以降のアイネスフウジンのドラマの軸になることは、ほぼ間違いないと予想します。もちろん、ライアンとも引き続きライバルとして鎬を削ることになるでしょう。
 というわけで、ゲーム的な育成目標はライアンとマックイーンの育成目標に沿う形になると思われます。おそらく以下の予想で大きく外すことはないと思います。

・メイクデビューに出走
・ジュニア級12月前半:朝日杯FSで5着以内
・クラシック級4月前半:皐月賞で5着以内
・クラシック級5月後半:日本ダービーで5着以内
・クラシック級10月後半:菊花賞で3着以内
・シニア級4月後半:天皇賞(春)で3着以内
・シニア級6月後半:宝塚記念で3着以内
・シニア級12月後半:有馬記念で1着
 (シニア級10月後半:天皇賞(秋)で1着、かも)

 では以下、ライアンの育成シナリオ内およびSSRアイネスフウジンのサポートカードイベントの描写を元に、アイネスフウジンの育成シナリオを構成すると思われる要素を探っていきます。自分だったらアイネスの育成シナリオはこういう話にする、という覚え書きプロットです。

 さて、モチーフ馬の叶えられなかった夢のドラマとして想定されるのは上述した古馬戦線のvsメジロ組路線ですが、それはそれとしてウマ娘としてのアイネスフウジン自身の物語を駆動する軸になる要素は何でしょうか。
 それはもちろん、お嬢様であるライアンと、ライアンがライバル視するマックイーンへのコンプレックスでしょう。
 トレセン学園でのトレーニングの傍ら、家計のためにアルバイトに励み、セール目当てに駆け回るアイネスフウジン。ライアンのシナリオ内で、アイネスはたびたび、自分のことを「ライアンちゃんの友人A」と称します。

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 常に明るく言ってはいますが、これだけ繰り返し自称するあたり、相当に根深いコンプレックスを抱えているのは間違いないところ。
 そのコンプレックスは、皐月賞後のライアンの育成イベント「風塵みたいなあたしでも」でのこの一言に集約されます。

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 名門メジロ家の令嬢で、皆から注目を集めるライアンやマックイーンと違い、才能も家柄も何も持っていない自分。華やかなメジロのご令嬢から見れば、モブの友人Aに過ぎない自分――ナイスネイチャと同様、そんな自分でも、そんな自分だからこそキラキラした場所で輝きたい。ネイチャが自信のなさを克服してトウカイテイオーに挑むように、アイネスもライアンとマックイーンという同期の主役2人を打ち倒し、世代の主役を目指すという物語のレールが、この台詞にはっきりと示されています。
 しかしそれ以上にこの台詞で注目したいのは、最後の「自由もない」の一言。公式サイトのアイネスフウジンの紹介文には、家のことについてこうあります。

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気さくな長女気質のウマ娘。飛び出しの速さに定評があり、責任感が強い。妹2人(双子)がいるため、家計の足しにとアルバイトしているが、本人は重荷に思っている風もない。母親からもらったトレセン学園でのチャンスを全力で楽しみ、結果を出したいと思っている。

 「重荷に思っている風もない」とありますが――もし、本当に家族のために働くことを全く重荷に思っていないのであれば、最後の「自由もない」の一言は絶対に出てこないはずです。
 家族のために自分の時間を犠牲にして、バイトに買い出しに駆け回る生活。しかも、「短期間でもなにも起きてないことが奇跡」という言葉に、単に家計が苦しい以上の家の問題が垣間見えます。具体的に何が問題なのかは今のところ描写がないのでわかりませんが、「妹の面倒を見る」ことをアイネスが気にする描写があるところからすると、おそらくは妹2人のどちらかが病気がち、というのが真っ先に考えられるところでしょう。

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 そんな家族を支える生活が、まだ高校生(アイネスは高等部所属)のアイネスにとって負担でないはずがありません。だからこそアイネスの母は、家計や妹のことを気にするアイネスの背中を押して、夢を追ってほしいとトレセン学園へと送り出したものと思います。
 アイネス自身は「自分に才能はない」と思っていますから、おそらくはトレセン学園への入学については、本人はそこまでの熱意はなく、母親の望みだったから受け入れたのでしょう。それは公式紹介文の「母親からもらったトレセン学園でのチャンスを全力で楽しみ、結果を出したいと思っている。」という一文からも伺えます。

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 そうして家族に支えられて、トレセン学園でウマ娘としての夢を追う機会を与えられたアイネス。しかし、そうして家族から「夢を追うこと」を求められること自体が、家族思いのアイネスにとっては心理的な負担であることは想像に難くありません。家計に余裕がないことはわかっている。その上で家族が自分の背中を押してくれていることもわかっている。しかしだからこそ、自分のせいで家族に負担をかけたくない。その故に、トレセン学園に通いながら、アイネスはアルバイトを続けているはずです。
 しかもトレセン学園でのルームメイトが、皆から注目され、何不自由なく走るお嬢様のメジロライアン。お嬢様らしい気取りも嫌味もない爽やかなライアンに友情を感じていても、これでコンプレックスを抱かないわけがありません。まして、その友人がライバル視しているのが自分ではなく、同じメジロ家のマックイーンとくれば。
 この「家族からもらったチャンス」という立場と、ライアンとマックイーンへのコンプレックスこそが、ライアンシナリオでの日本ダービーまでのアイネスを突き動かす原動力になっているのは間違いないと思います。

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 キーポイントが見えてきました。アイネスフウジンの育成シナリオにおいて軸となるのは、「家族との関係と夢」「ライアンとマックイーンへのコンプレックス」そして「ダービーで燃え尽きたという史実」――この3点になると予想します。
 この3点を組み合わせて物語を作るとすれば――。

 母から「家のことは気にせず、夢を追ってほしい」とトレセン学園に送り出されたアイネスフウジン。しかし、「家のことは気にしないで夢を追って欲しい」という母の願いは、それ自体がアイネスを「家族」へ縛りつける鎖として機能してしまうでしょう。なぜなら、この願いによって「アイネスが家のことを気にせずに夢を追う」こと自体の目的が「家族のため」になってしまうからです。
 もちろん、アイネス母の願いは、娘に家に縛られてほしくないという純粋なものでしょう。しかし、そうであるが故にこそ、アイネスの背中には「家族の願い」が重くのしかかります。母の願いを背負ってトレセン学園に来た瞬間から、アイネスにはもはや「ただ走ることが好きだから走る」ことはできなくなってしまっています。それ自体が家族の願いであり、それを理解している以上、アイネスの走る理由は「家族のため」という呪縛から決して逃れられなくなってしまいます。
 「自由もない」というアイネスの一言は、単純にアルバイトに追われて自分の時間を持てないということだけでなく、おそらくこの呪縛を指しています。トレセン学園での日々を全力で楽しむアイネスですが、それすらも「家族がそう望んだから」という呪縛の結果でしかありません。本人に自覚はあまりないと思いますが、無意識にそれを呪縛と感じていることが、ぽろりと本音としてこぼれた一言なのだろうと思います。
 だからこそ、アイネスはライアンへのコンプレックスが人一倍強いわけです。ライアンのシナリオは、ライアン自身が走る意味を探すところから始まります。その「走る理由」からの自由さは、家族のために走らなければならないアイネスには決して持ち得ないものだからです。

 そうして家族の願いという呪縛と、ライアンへのコンプレックスを抱えたまま、アイネスは日本ダービーに挑むことになるでしょう。ゲーム的にダービーは難易度上の問題からかどのシナリオでも「5着以内」が目標ですが、当然アイネスのシナリオでは勝利が正規ルートになるはずです。
 そして当然、ダービーでの勝利を果たせば、史実の「ナカノ」コールに相当する万雷の「アイネス」コールが彼女を迎えるはずです。それは家族という呪縛と親友へのコンプレックスを原動力に、全ての力を出し尽くした風塵みたいなちっぽけな少女が手に入れた、人生で一番輝いた瞬間。
 『ウマ娘』の育成シナリオでは、史実で故障していた期間については、基本的に精神的な不調という扱いで処理されています(スーパークリークの「小さなほころび」が代表的ですね)。アイネスもおそらくそれに倣い、ダービー後には完全な燃え尽き症候群に襲われることになるでしょう。――そしておそらく、「家でなにも起きてない」という台詞を踏まえれば、さらに家族のトラブルがそこに重なることになると予想されます。
 ダービーで輝くという目標が叶って精神的に燃え尽きたところに、家族のトラブルが重なれば、アイネスの取る道はひとつでしょう。もう夢を追っている場合じゃない。自分の人生にあのダービーでの歓声以上に輝く瞬間なんてもう来ない、だからトレセン学園を辞めて家族の面倒を見る――。史実の「ダービーで燃え尽きて引退」という流れは、長期の故障離脱がゲーム的に存在しない以上、おそらくこのような形でウマ娘のアイネスの物語に落とし込まれるのではないでしょうか。

 ところで――アイネスフウジンの馬名は、冠名の「アイネス」+「風神」という意味です。ライアンシナリオのイベント「風塵みたいなあたしでも」で示唆されているように、アイネスフウジンのシナリオは、自分を「風塵」だと思っていた少女が、「風神」の名前に相応しい自分を手に入れるまでの物語になるはずです。
 そして、「風神」といえば――当然、そのそばには「雷神」がセットでなければなりません。アイネスにとっての「雷神」になるのは誰でしょう? ルームメイトで親友でライバルのライアンでしょうか? そのライアンの目標であり、シニア級での最大の壁になるだろうマックイーンでしょうか?
 いえ――物語を考えれば、「雷神」はトレーナーの役割になるはずです。
 なぜなら、雷神様は「雷を落とす」もの――彼女を「叱れる」大人でなければならないからです。

 家族のためにトレセン学園を辞めると決断したアイネスを、大人として叱ること。それが、アイネスのトレーナーに求められる最大の役割になるはずです。それも、ただ「辞める」という選択を叱るのでは意味がありません。トレーナーがアイネスを叱るのは、彼女が「大人を頼らなかった」ことに対してでなくては筋が通りません。

 そう、いくら家族思いで責任感が強くとも、アイネスはまだ高校生の子供です。何もかもを背負う必要はないのです。苦しくなったら大人を頼っていい。彼女の一番近くにいる大人であるトレーナーは、そのためにこそいるはずなのです。この役割は、いくらお嬢様といっても同世代の少女であるライアンやマックイーンには務まりません。
 しかしアイネスはまず間違いなく、そのことに思い至らないでしょう。今までずっと自分が家族を支えてきて、家族のために走る――それ以外のことなど、アイネスの頭には浮かばないはずです。それこそがアイネスを縛りつける、家族という呪縛です。
 だからこそ、トレーナーはアイネスに雷を落とさねばなりません。目を覚まさせてやらなければいけません。「どうして大人を頼らないんだ」「自分は君を支えるためにトレーナーをしているんだから、頼ってくれ」と。そして、トレーナーはアイネスに伝えねばなりません。「家族のことは自分がなんとかする。だから君は、君自身のためだけに走れ」と――家族という呪縛から、アイネスを解き放つ言葉を。

 家族のために頑張っているアイネスを、それを理由に「叱る」というのは、一見理不尽なことかもしれません。けれど、「家族のために頑張る立派なお姉ちゃん」であるが故に、誰もアイネスを叱れないのだとしたら、これほど不幸なことはありません。子供らしいわがままを言えない状況に追いつめられている子供を、「立派だ」と褒めてさらに追いつめることは誰でもできますが、「そこまで頑張らなくてもいい、立派にならなくてもいい」と諭すことは、本当にアイネスのことを思って行動する大人にしかできません。

 そしてアイネスは、ようやく自分だけの走る理由を見つけます。家族のためではなく、ただ自分のためだけの夢。それは、家族を支えるために「頼れるお姉ちゃん」であることしかできなかった少女が、初めて手に入れた、自分だけの望み。願い。たったひとつのわがまま。

「いいの? 本当にいいの? あたし……ただ、自分のためだけに、自分のしたいように、わがままに走っても……いいの?」
「ライアンちゃんに勝ちたい。マックイーンちゃんに勝ちたい。もっともっと、あのダービーの最高の瞬間を、何度でも味わいたいの――」
「あたしは風塵なんかじゃない。あたしの名前はアイネスフウジン。ターフを吹き抜ける風の神なの――!」

 そうなれば、あとはひたすらライアンとマックイーンに挑むだけです。
 菊花賞でのマックイーンの鮮烈な登場(ここはマックイーンに負けるのが正規ルートでしょう)を経て、ライアンは明らかにアイネスよりもマックイーンをライバルとしていっそう強く意識するようになりますから、まずはそのライアンの目をアイネスへと向けるため、マックイーンの大目標である天皇賞(春)へ殴り込み(ここも負けるのが正規ルートのはず)。
 続いてライアンが本領の距離でマックイーンへのリベンジを目指す宝塚記念。ここでもやっぱりライアンに負けるのが正規ルートかと思いますが、この2戦の死闘でライアンvsマックイーンvsアイネスという「3強対決」に世間の注目は最高潮。ライアンもこの2戦で、アイネスを本当の意味で怖ろしいライバルとして意識することになるでしょう。
 そして、最終決戦は、史実でマックイーンとライアンが揃って出走した最後のレースである1991年有馬記念か――あるいは、ダービーと同じ府中・東京競馬場で行われる天皇賞(秋)か。
 いずれにせよ、ターフに風の神を降臨させ、3強対決を制して万雷の「アイネス」コールを再び巻き起こすことができるかは、雷神様たるトレーナーの手腕に託されることになるでしょう。

「トレーナー。もしあたしがまた自分で抱え込んじゃったら、あのときみたいに叱ってほしいの。いつだって遠慮しないで、あたしの雷を落としてくれないと困るの。これからも、ずーっと」
「だって――風神の隣には、雷神様がいなきゃなの!」


 ……はい、全部妄想です。自分だったらアイネスフウジンの育成シナリオはこういう話にする、という、育成実装前しか表に出せない二次創作です。
 いったいいつになるのかはわかりませんが、アイネスフウジンが育成実装されたら答え合わせして笑ってやってください。
 というわけでCygamesさん、アイネスフウジンの育成実装お待ちしております。早くアイネスフウジン育てさせて。あ、いやでも今はジュエルがないからもうちょい先でもいいです……。


 この話のオチ。
 アイネスフウジンはライアンシナリオ以外でも、主に朝日杯FSやダービーでネームドNPCとして出走してくるわけですが、その能力適性がこちら。

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 長 距 離 適 性 F 。

 いやまあ確かに史実では最長でダービーの2400mまでしか走ってないから長距離適性が計りようがないのは事実なんですが。
 ……これ、マックイーンと春天で競い合うシナリオは無理では?

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