私とネオロマンス

Twitterに登録した日をおぼえていますか?

勿論覚えています!
最愛で最推しの源九郎義経さんの誕生日です!

そして、母が脳死した日です。


いや、重い。重い。重い。

すみません。
でも実際そうなんです。
自称ネオロマ専用アカウントを作ったのは忘れもしない2014年11月9日。
実はその日は成人式の前撮りをする予定の日でもありました。
でも母が丁度闘病中で、日を改めようね、と言っていて。
だからその日は特に予定もなく、大学が終わったらまた見舞いに行こうかな、帰ったら九郎さんのお祝い絵でも描こうかな、という当たり前の日常を過ごしていたのです。
アカウントを作ったのは、本当に気まぐれで。
九郎さんの誕生日だし、お祝いしたいから、折角なら専用のアカウントを作ろう!という思い付きのノリ。
あと、なんか気の紛れる新しいものを増やしたかったから。

しかし、病院からの連絡で状況は一変しました。
闘病中の母親が病院で倒れ、駆け付けた頃には脳死状態で助からないという状況。
その時のことはあまり思い出したくないのですが、覚えているのはその日の病院の待合室で、移植などの関係で既にトレジャーBOXが500円以下の値段になっていたPS2版の「金色のコルダ3」をポチっていたことです。
324円だったかな。(安ッ)

あと病院から帰った後も黙々と絵を描いていましたね。
とりあえず好きなものに浸って心を落ち着けたくて。
好きなキャラをひたすら丁寧に描いていました。
九郎さん、土浦くん、オリヴィエさま。
あと静蘭とかBLゲームのキャラ。

思い付く順番に描いてたやつ

(後日この時のイラストはTwitterのヘッダーと部誌になりました。)
それは姉も同じようで、姉もひたすら机に向かって黙々とサクラ大戦の絵を描いていました。
なんでだろうね。なんでこんな時に限って良い線が描けるんだろうね。
試験前とか精神がやたら追い詰められた状況の時って普段とは比べ物にならないくらい創作の集中力が増すよね。
父親には「お前らはこの状況で何故好き勝手なことが出来るんだ」と文句を言われましたが、正直、悲しみに暮れて枕を濡らすより、よっぽど生産的で有意義な時間だと思います。
泣いたって何にもならないので。
現実逃避というよりは好きなもので埋め尽くして心を守っていたという状況に近い。
そのため、手持ちのネオロマのキャラソンをかけて、「今は好きなものしか見ない!」という環境を強制的に作っていました。
嫌なときに聴いた音楽は嫌な日の記憶として残るというので、「コレ」とは決めずに、ランダムでキャラソンを流していましたね。
そのためレオナードのキャラソンの「目ん玉あけて現実をよく見てみな」という歌詞に「うるせぇよ!」と八つ当たりをしたのは内緒です。
あと、これは残念ながら嫌な記憶として残っているのですが、その連絡があった夜、急遽私の車に乗って家族が家や病院やらを移動することになったんですよね。
そして、その時私は車内BGMとして「遙かなる時空の中で3」の「ありあけの歌」のCDを入れておりまして…。
母が倒れたという最悪でシリアスな車内で、アレがはじまってしまったんですよね。
リズ先生の語りが。
キャラソンCDならまだ耐えられたけど、語りはちょっとヒーンとなってしまう。
「こんなのTwitterのネタじゃん!」と、当時書き込んだか書き込んでないかは定かでないのですが、正直私はこのネオロマアカウントを作っていてとても救われたな、と思うのです。
苦しい時ってTwitterで猫の動画とかを見て癒される人も多いじゃないですか。
私にとってネオロマはそんな存在です。
だってこのアカウントの人達は、今私が苦しい状況にいることを知らないじゃないですか。
だから普通に推しへの愛を叫ぶ。
イベントの感想を言う。
推しの誕生日を祝う。
その「日常」が、あの時の私にはとても有難かったのです。

そういう経緯もあって、なるべく現実的なことはシャットアウトしたいな、という方針で、ネオロマアカウントは動いております。

ちなみにね、私、ネオロマンスと同い年で、ネオロマ誕生の7日後に爆誕しているんですよ。
私の20歳の誕生日に母がくれた最後の誕生日プレゼントは、「由羅カイリ画集アンジェリーク20th Anniversary」。(尚リクエスト済み)
私がもしネオロマンスに飽きることがあっても(あるのか?)、この画集だけは絶対に手放すことはないな、と思っています。
あとここ数年、自分の誕生日を多忙で忘れることがあるのですが、(昨年もスタオケの銀河君に祝われて、一瞬「誰の誕生日??」と考えるなどしておりました)最悪自分の年齢はネオロマンスが生きている限りは忘れないな、と思っています。


さて、重めの話はこの辺にして。
えー。ここからはフランクに、ネオロマンサーになった切っ掛けでも話しましょうか。
と言っても、フォロワーさんは既にご存知の通り、私は飽き性の多趣味です。
デジタルやアナログで絵も描くし、ピアノも弾くし、DTMも始めたし、祭りの踊り子するし、ラジオもするし、近々バンドデビュー(?)を華々しく飾っちゃうかもしれない。
そんな気質故に、ネオロマンスも幅広く手を付けるのは必然だったな、と思います。
えぇ。アンジェ、遙か、コルダ、下天……大体わかる。
(一作品でず~~~~~っと活動されている方は本当に凄いと思うし、特定のキャラを描き続ける方も心底尊敬します。)
広く浅くで、攻略したキャラは1作品に3キャラとかそんな感じなんですけどね。
フルコンプした!と胸を張れる作品はPS2版の遙か3と、下天の華のみです。
下天の華はね、めちゃめちゃ良いのよ。社会人だからこそあのシナリオの適度な長さと濃密さに惹かれるんだ。
遙か3は内容的に超ボリューミーなんですが、初めて触れたネオロマ作品なので、5年くらい時間をかけてようやくフルコンプしたかな。
ちなみに遙か3にハマったのはシンプルに友人の布教。中学校1年生の3学期頃だったかな。とりあえずやってみるか、で、ドボン。
当時歴史は大の苦手だったので「源頼朝の弟の源義経ですよ」とか譲くんに言われても「誰やそれ!!」だったし、「譲くん、私より年上なのに私の事先輩って呼んでくる。フフフッ」という気持ちでしたね。歴史は遙かで学んだと言っても過言じゃない。
長いものには巻かれろタイプだったので、やたらと好意を示してくる譲くんをターゲットに絞って攻略していきました。
思えば彼が私のネオロマンサー人生初の攻略対象でした。
(そうか、譲くんだったのか…今更だけど変な感じ。)
ちなみに最愛の九郎さんは「喧嘩を吹っ掛けてくる面倒くさい男」認定で、☆も貯まんないわ、イベントすら起きないわで、一周目は完全スルー。「何をやっても☆が落ちる男」だった。
そんな第一印象の彼でしたが、譲くん攻略後、2周目の「神泉苑の許嫁宣言」で見事にドボン。
九郎さん推しの方も多分このイベント大好きでしょ。初めて見せたあのダイナミックな照れ方にズキュンと来たでしょ。
というか、今書き出して思ったんですが、私の好きなキャラ土浦くんとか竜崎疾風とか、ピンチの時に救ってくれるヒーロータイプなんですね…。分かりやす…。
「こいつは俺の許嫁です!」とか「伴奏者ならここにいる」とか「総譜だけでいい」とか、ひぃいいいクソかっこよか~~~!!!結婚してくれぇえええ!!!
そんな感じで推しとなった九郎さん。
彼の誕生日は先述したように11月9日。
(そういえば119って私の自転車通学ナンバーなんですが、私が九郎さんと主張しても皆は「救急車」って言ってたな)
これってね、中学生は中間テストの真っ最中の日なんですよ~~~~!!!!
毎年そう。本当にそう。
何回親にノートPCを禁止にされたことか。
彼の誕生日は深夜ににこっそりPC開いて、遙か検索専用サーチ「都路」で九望サイトを巡回していた痛い記憶。
試験期間中だから早く帰れるのにその時間にケーキ焼いていた痛い記憶。
いやぁ~。あの時私は若かった!!!!
元気にオタクしてた!!!

お名前を出したら名乗り上げて下さるかもしれないので、あえて出すのですが、「花筏」を運営されていた柚衣様の絵茶で、くまだゆか様と九望絵チャをしたあのテスト期間の数時間は私の一生の宝物です。(勉強やらずに何やってんだって感じなんですけどね本当に)
「最近『敦盛の最期』を学校で習いました!!」とか言ってたね。懐かしいね。
ただでさえ下手なのに、マウス画で頑張って無理やり絵茶に参加しようとしてたね。微笑ましいね。
あと「メリモ」のヨシヲ様…。めちゃめちゃウザ絡みしました。大好きでした。
まぁ私も当時と今は違う名前なのと、一方的に好き好き言うだけの人間だったので、覚えていらっしゃるか定かでないのですが。
もしも見ていたらあの時の中坊はこんなに大きくなったんだな、と思ってください。

ちなみに、今の「浅葱みこと」という名前になったのは、友人から「中2病全開の名前過ぎて一緒に創作するのが恥ずかしいから名前を変えてくれないか」と言われ改名したのが切っ掛けです。
丁度遙か2→遙か無印と、順に過去作品に触れている時期でして。
攻略していた勝真さんが「浅葱色」が好きだったのと、「泉水×神子」の「もとみこ」という響きが可愛かったので、「浅葱みこと」になりました。
全然中2病抜けきってないですよね。だって現役中2だったもんね。
結局この名前で10年以上通してしまっているので、炎上とかしない限りは今のまま通すと思います。

時々一人で騒いでいる『八犬伝』に興味が出たのも遙かで八犬伝パロをしていたのが切っ掛けでしたね。

LaLaの付録ノートで偶然出会い興味を惹かれたやつ

そんな感じで、中学の時は遙かシリーズまでしか手を付けなかったんですよ。だってアンジェリークとか歴史長いし、どこから手をつけていけばいいか分からないし。えぇ、そんな風にウダウダ言ってた時期が私にもありました。

しかし高校で「速水奨さんのお声にハマった友人」が「速水さんの出演されている乙女ゲームがある」という噂をききつけまして。
彼女が検索し、手にしたのが「アンジェリークエトワール」だったんですね。
これも物の見事に布教されました。(クソチョロ)
でもね、エトワールのキャラって大体みんな「何かしらを知っている体」で話してくるんですよ。
「この惑星に来るの久々だな」とか言われても初見の私は「ちょっと何言ってるか分かんないですね」状態なんですわ。
確か、エトワールではゼフェルとランディが最初に案内をしてくれるんだけど、この二人旧知の仲なんだな~って空気が出てるの。
多分当時過去作を知っていたら「こんなに仲良くなって…!!!」とか思ったんだろうな。
(いや別にそこまで仲良くないけど最初が最悪すぎるので進展してる様に感じるという)
なんというかね、エトワールはエトワールで楽しいんだけれど、私(エンジュ)以外全員が旧知の仲で会話についていけないと感じる瞬間があったわけよ。特にアリオスの辺。謎の青年って設定だし、「将来お前に俺の過去を話す日が来るかもな」的なことを言ってくるし。
今言えや。
私の知らない過去があるなんて許せない!!という粘着系彼女よろしく、即過去作品に手を出しましたね。もう魔恋まで手を出す始末ですわ。
今は無きレンタルショップにはお世話になりました。
あそこでアンジェリークのレンタル落ちCDを買い揃えたわ。おかげで1シリーズ4枚もある外伝も揃ったわ。

(↑良かったら読んでください。)
あと地元の図書館で何故かアンジェリークラジオドラマが借りられる仕様なので、借りて聴いたなぁ。
そうそう。当時友人が書いた「こんな守護聖は嫌だ」シリーズのメモも手元にあるよ。
暗黒微笑をする帝王ティムカとか、本を断捨離して古本屋に売りに出すルヴァさまとか。(うわー嫌だ。)
高校の夏休みは天レクをずっとやっていたな。メルちゃん固定で戦ってた。
ねぇ、みんなは守護聖様のどの武器が好き?
私はセイランの華麗なる白金リボンビンタがなかなか攻撃力高くて好きだよ。あとマルセルのフルート→ピッコロで攻撃力上がるのって聴覚をダイレクトに攻撃しているのかなって思ってたよ。
そういえばこの頃には携帯ホームページもやっておりまして、そこで初めてネットが切っ掛けでつながった長年の友人Kちゃんとも出会いましたね。
掲示板でめちゃめちゃ交流して、「100スレ行ったらメルアドで連絡取ろう」と約束をし…今思えばよくそんなクソ面倒くさい私に付き合ってくれたよなぁ…人間関係の構築下手過ぎて仲良くなるまでに時間が掛かるタイプだった気がする。(それは今もか)
メアドを交換して連絡を取りながら計画を立てた人生初めての遠征&オフ会&ネオロマイベは忘れません。
「ネオロマンス20th Anniversary♡Eve」
本当に初めての参加で、何も持っていなかった私に「これはあった方が良かったので!」とKちゃんはサイリウムを渡してくれました。実際に、めちゃめちゃ役だったし有難かった。
キャストさんが歌う時とかにみんな一斉にスタンディングして光らせるんですよ。
なんでみんなキャストさんが歌い出すタイミングが分かるんだろう。と見様見真似で立ってサイリウム振ってました。ライブって声出して良いんだ…!!と知り「キャー」とか言ったりして。本当に楽しかった。
Kちゃんの家にお泊りさせて頂いたり、鎌倉に一緒に行ったり……ご厚意で交通費や食費まで出して頂いて、2歳年上なだけなのに、本当に大人に見えたな。
今も繋がってくれていてありがとう。

携帯ホームページで言えば、中学~高校にかけて購入していたクチコミ&投稿マガジンでめちゃめちゃ大好きだったネオロマ絵師様の追っかけもしていました。
雑誌で追っかけ、HPで追っかけ…。
当初認知はされたくないファンだったので、何かの機会が無ければコメントすら残さなかったのですが、謎の経緯(最早記憶にない)で今は相互フォロワーさんです…。
15年前の私が聞いたら「あの○○さんと繋がってるの?!!!」と驚愕すると思います。
遙か4の那岐がデカ載りしている!!と思ったら次のページでコルダ2の衛藤くんがデカ載りしていて、雑誌のコーナーとかも担当されてて。緻密な線とか柔らかな表情とか本当に憧れで、今も大好きです。
その出会いとなったクチコミ投稿雑誌もSNSの発展で今や廃刊になっていますが。

書き出していくと、今はもう無いものが沢山あるんだなぁと少し切なくなりますね。
ちなみにコルダや下天の華に手を出したのは「もうネオロマンス作品全部通っちゃうか~~~~!!!!」という超軽いノリでした。
コルダ無印は高校3年生の時、下天の華は大学生の時ですね。
下天の華はリアルタイムでTwitterに呟いていたので、ここで振り返るよりはツイートを見返した方が早い気がしますが。(書き出していたらキリがない)
でもね、こんな感じで私にとってネオロマは人生を共に歩んできた存在なんですよ。
最近始めた作曲やデジタルイラストも、ネオロマのおかげで出来るようになったんです。(正確に言えばネオロマを通じて出会ったフォロワー様のおかげ)
スタオケがなければ、リモート演奏なんて思いつかなかっただろうし、音源編集や動画編集も知らないままでいたかもしれない。

(スタオケがサ終すると聞いて急遽立ち上げた演奏企画の期間に身内の葬式が2回も重なったことも一生忘れない。)
アンミナのカナタくんルートでは母親のことと重なって涙が止まらなかった。(病気になって1か月という期間で、お別れの言葉すらまともに言えないまま別れたので)あと、もし新卒1年目のブラック企業に勤めていたままだったらサイラスの言葉で転職していた自信めちゃある。
「君は独りじゃない~ALWAYS~」を心の支えにしていたというフォロワーさんもいらっしゃるように、ネオロマ作品はいつの時代も変わらず、プレイヤーに寄り添って、支えてくれる、そんな存在だと思っています。

私はネオロマに救われてネオロマに生かされている。

なんて言ったら大げさなのかもしれないけれど、多くの貴重な出会いをくれたこれらの作品に感謝せずにはいられません。
苦しい時に夢中になれるものがあったから乗り越えることが出来ました。
歴史の勉強が好きになりました。
南総里見八犬伝という研究したい対象にも出会えました。
大切な友人が出来ました。
趣味が増えました。
元々の趣味が上達しました。
単純に好きという言葉だけでは終わらせられないけれど、ずっとずっとこのジャンルが繁栄していけば嬉しいなと思います。

そして最後にこれだけ言わせて。
今後出るであろう新作「遙かなる時空の中で8」は是非とも南総里見八犬伝をテーマに描いてください!!

以上!

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