浮気をする奴が悪いのか、される奴が悪いのか

いや、するやつが悪いだろ。

と言いたくなるし、きっと開いた人間の半分以上が「なにいってんだおめー」って思っているに違いない。信頼を踏み躙った人間が悪いのだから、浮気をされる側は被害者だし、したやつは加害者だ。

本当にそうなのか...........?

先日備忘録として描きとどめた話で浮気について言及をしたことで疑問が湧いて出た。浮気するヤツが悪いのか、される奴が悪いのか。いやまあ結局両方悪くね?ってのが俺の結論なんだが。

自分の過去の恋愛を振り返ってみると、浮気された回数がとても多いなと感じる。学生の頃は「浮気するヤツが悪い。俺はなんて哀れなんだろう。全員死ね。」って本気で思っていた。
けれども、歳を重ねる毎に、浮気をされる毎に「こんなに続くのはいくら何でもおかしい。俺に問題があるんじゃないか?」と思わざるを得ない。

俺は男だし、あくまで女性が浮気をした時というストーリーでしかこの話が考えれないことを先に謝っておきたい。その上で過去の恋愛を自分の良くなかった所を挙げつつ振り返ってみることで何か「俺の問題」が見えてくるんじゃないだろうか。

そして同時に俺の女性からの評価を犠牲にするのだろう。割と最初から終わってる気もする。これはコラテラルダメージであって自己啓発目的の致し方ない犠牲だ。そうであってくれ。

そして、浮気されて悲しんでる世の男性の中で俺が自身を振り返る中でこれは良くなかったなと思う点に心当たりがあれば、君も振り返ってみたらいい気もする。
まぁ、何はともあれ最終的に筋通さないで浮気したやつは甘えだろとは思ってるけれども。乗り換えるなら乗り換えたらいいけど、並行させるのは途切れさせたくないからじゃないのかな。不誠実だ。
ただ、物事は白と黒だけでは決めきれないのだし、どちらか一方が悪いとかは無いんだろう。

まず大前提でキルデス比ならぬ浮気で終わった比をまず出してみようと思う。

・その他の起因による破局 6回
  内訳
        お互いの精神衛生の為の離縁x1
        引越しに伴う遠距離を断念x2
        俺が相手の性格に耐えられず逃亡x2
        俺が仕事を優先し愛想尽かされるx1

・浮気破局 8回 (第三者の男起因含む)        
  内訳
        俺が浮気相手だった(未知)x3
        他の男に寝盗られたx4
        特殊事由により俺が逃亡x1

いや、多いな。多すぎるだろ。
いくら何でも普通に恋愛していてこうなるとは思えない。どう考えても俺に原因があるかとことん見る目がないかでなければ辻褄が合わないし、今特別恋愛をしたいという意思はなくともここを振り返って教訓にしなければ同じことの二の舞を続けるだけなのが容易に想像出来る。

過去の恋愛を振り返るのは覚えていない事も多いが、少なくとも多くの発見が得られると信じて簡潔に振り返っていきたい。

まずは浮気以外の原因から破局に至ったケースを振り返ってみる。

1.お互いの精神衛生の為
中学生時、共依存状態から来るお互いの私生活の乱れを防ぐべく、話し合いの末に距離を置いたことで自然消滅した。
彼女は同じ部活の女の子で、あとから転部してきた彼女とボーカロイドの話で盛り上がっているうちに彼女から告白されたことで交際がスタートした。

当初、交際は順調かに見えたが次第に彼女の恐ろしい面を俺は垣間見ることになる。あげればキリがないが、特別印象に残っているものを挙げるとすれば

リストカットの血液で糊付けをした呪いの手紙(愛を語る内容)が無言でポストに投函されるという伝説があったりする。こわい。

俺はぶっちゃけ途中から相手するのだるくてLINE無視してたし、さっさと別れればよかったものの怖いからと逃げたせいで相手の不安を煽り、さらに依存が激しくなった。そしてメンヘラが俺にも移って共依存化。
カッターを渡されて一緒にリストカットをしようと迫られて若干手首を切られる。我に返って脱兎のごとく逃げ出して、話し合いの末に破局に持ち込んだ。後のトラウマ。

2.引越しに伴う遠距離で断念
19歳と20歳の頃。
どちらも言葉の通り。相手や俺の進学や上京を理由に交際を続けることを話し合って断念。もしくは自然消滅。

強いて言うのであれば、お互い好きは好きだったとは思うけれども、そこまで強く心が結ばれていた訳でもなかったとも思うし、この元カノと後に飲んだ際にそう言われている。

特にそのうちの1回は、お互いが直前の恋愛で浮気をされていた事からある種の傷の舐め合いに近かったとすら感じるし、遠距離恋愛をする事への恐怖(不安感)を抱えたくないというお互いの意図があったと今では思う。

3.俺が相手の性格に耐えられず断念
case1/妊娠ドッキリ 20歳の頃。
仕事中に連絡が来て本気で責任を取ろう、これからどういう風に進めていこうかを考えつつ一日を終えて、これからの事を電話で話し合った後にドッキリ暴露。
なんかナチュラル冷めて腹たったのでそのまま破局。

......寛容さ無さすぎじゃない?心狭くない?多分だけど、妊娠を伝えられて冷たくなるような男じゃないかどうかを見極めたかったとか、気を引きたかったのかもしれない。

case2/ポジティブ&超絶アムカケロイド女子
19歳の頃。同じ界隈にいたとあるバンドのギター担当の子だった。元々2人で飯に行くことが多く、ある時彼女から告白を受けた事と俺も好意を持っていたことから交際がスタートした。

前述の呪いの手紙ちゃん事件で血液恐怖症な所があり、二の腕の生々しい化膿した傷口、それを覆うガーゼを初めて脱がせた時に見てしまい絶句。めのまえがまっくらになった。
好きだから乗り越えられるはずだと思ったけれど腕を見る度にトラウマが蘇って最終的に逃走。後日、Twitterで殺害予告を受ける。

まあ.....正直耐えれんかった。けれど自分のトラウマを話してお互いで乗り越えようとしたりする訳でもなくただただ怖いからと逃げ出したあの日の俺はセコすぎる。相手の子からしたら不安だっただろうし傷つけただろうし、あまりにも可哀想だなとは思う。.....話し合っても多分二度と抱けなかったと思うけれど。リスカ跡とかじゃないんだ、肉の断面が見えるような生肉なんだ。

4.俺が仕事を優先しすぎて破局
ガチで100俺が悪い。残業100overのブラック勤めで仕事が忙しかったとはいえ週に1回も電話をしなかったし、月に1回しか会わなかった。

疲れすぎてて遊びに来てくれても外に一緒に出かける体力も無かったし、とてもじゃないけど性欲より睡眠欲が勝ちすぎていて抱くなんて気力も無かったし、本当に最低最悪だと思う。

付き合う前と後で俺の状況が変わりすぎていたことで相手を不安にさせ泣かせてしまったことで別れを決断。この時に転職していればと思うし、そうしていれば後に鬱1歩手前になって自殺を考えることすらなかったと思う。

仕事が忙しい俺を献身的に支えていてくれた事には感謝しかないが、その優しさに応えたくとも、死んだように眠っていたことで交際末期は罪悪感しかなかった。

正直、自分の弱い所を見せないようにしようという気持ちが強く
嫌なことを嫌だと言ったり、話し合うことで問題を解決しようとしなかったというのが、総じて全てに言えることだと思うし

この人ダメだと思ったらとことんダメで、相手のことを受け止めれるだけの心の余裕を持てていなかった。この点については現在は改善されている気がする。

また、対話が足りないというか、1人で全てを抱え込んで相談ができないきらいがある。
それは恋愛以外でもそうだったことから、最後の23歳の頃の恋愛以降は色んな場面で1人で何とかしようとするのを避けるようにしてるつもりではあるが、それでも抱え込んじゃう時があるから今後も注意していかないとな〜と思ったり。

てかマジで呪いの手紙ちゃん伝説すぎる気がする。そんな彼女も今では立派な2児の母だし、彼女の息子達はとても可愛い。インスタが更新される度におじさんはニコニコしてたりする。
俺も成長しないといけないね。

さて、ここからは地獄の浮気起因で破局したケースを振り返っていきたいと思う。
思い出すだけでも腹立たしい奴も中に入るけれど、俺にだって落ち度はあった。
相手を批判するだけなら誰だって出来るけれど、そこから学んで戒めにしないことにはどうしようもないよね。

1.俺が浮気相手だった系(未知)
case1/本命の滑り止めだった
厨2の初カノで、タイトルは原文ママで直接言われた言葉だ。
他校の先輩だった人で、俺に彼女が出来たことを同級生に話していたら、「え?あいつ前に○○先輩の事好きやねんって言ってたし、この前告るとか言ってたけど」って聞かされたことから始まった1連の騒動が発端だ。

彼女との出会いはTwitterで、相手から告られたことで交際に発展したのだけれど、当時の俺は告られた事に舞い上がってしまって、相手のことなんか何一つ知らないのにそれだけで好きになってしまった。童貞って怖い。

思えば、相手が俺にすり寄ってきた意図も意味不明だし、俺の事何で知ったんだよって話だし、Twitterで繋がってから付き合うまで半月も経ってなかった気がする。
相手の事をちゃんと知って付き合うっていうことをしていればもう少し見極められたと思うし、見る目がない以前に見てすらいない。なんなら付き合う前にデートすらしてない。
付き合った理由もおっぱいでかいから。極悪にも程がある。

ただ、初めて触ったおっぱいはこの世の幸せと夢と詰め込んだようなそんな感動を感じたことを覚えてる。表現クソキモイな。おっぱいは世界を救うし、男はみんなおっぱいが大好きだ。


case2/伝説の三股クラリネット女子
高二の頃バイト先が同じだった他校の吹奏楽部女子の子だった。
相手からのアプローチを受けつつ、俺も彼女と話すのが楽しくて自然と相手に惚れ込んで行ったし、クラリネットとエレキベースで合わせて録音してみたりと楽しかったのを覚えている。

ただ、それを同校の吹部の先輩に話したところ「あいつって○校のコントラバスと付き合ってるはずやけど」と。
すんげえ既視感だよな。

俺もコントラバス担当だったこともあって件の男にコンタクトを取った所、もう1人の男の影が見えてくる。
特急呪物にも程があるぞ。

挙句の果てには、その影は別の高校のコントラバス奏者と来た。
どれだけコントラバスが好きなんだ。
偏食にも限度があるぞ。

結果的に言えば、3人で彼女を詰めた訳だし最高に面白いのが彼女のマーチング大会に俺たち3人は観客(1人はOB)として現地入りしていたし、その時の彼女は3人の男からの熱い応援を貰っていたと考えると最高に面白い。

これは結局三者三様に見る目がなかったとも言えるし、正直交通事故だと思うしかない気もする。
余談だが、風の噂で聞いた限り彼女は結婚したが不倫してまた詰められたそうな。人はそう簡単には変わらないのだということを思い知らされる。


case3/2日連続で彼氏作った…ってコト?!
20歳の頃だと思う。俺がベースを教えていた女の子がいて、よく泊まりにも来ていたんだ。
ある時宅飲みをしていた時、自然とそういう流れになってお互い付き合おうかとなった訳だ。

2人でシャワーを浴びて汗を流し、ベランダで共にタバコをふかしていた時、彼女がふと語った。
過去に浮気をされた事があると。

俺も過去を話し、俺達同じ傷持ってんだし仲間やね。俺は絶対に裏切らへんから安心して。そんなことを言うと彼女は泣き出して、私も裏切らへんよと言った。
その日の夜はお互いの傷を埋めるかのように抱き合って布団に入り、俺はこの子を絶対に幸せにしたろうと心に決めた。

ある時彼女の家に行ったところ謎の歯ブラシや男物の髭剃りがあることに気がつく。
彼女は定期的にお父さんが来るからと言っていたが、これまでに度重なる浮気を経験した俺のセンサーが警鐘を鳴らしていた。これはどう考えてもおかしいぞと。

彼女が俺の知らないTwitterアカウントを持っていることを知っていた俺は、ある時彼女が見せてきたTwitterの写真に映り込むIDを覚えて調べてみるとビンゴ。
普通に彼氏がいたし、なんなら俺とセックスした前日から付き合い出てたし、ベランダで流した彼女の涙は一体なんだったんだ。
あまりにも女優が過ぎる。

結果的に言えばもう1人の彼氏に俺はコンタクトを取って、彼女が俺の家に泊まりに来ていた時に電話をかけてもらった。

彼女を叩き起し、お前に電話やと伝えるとふにゃふにゃしながらも俺のスマホを手に取る。
声を聞いた瞬間我に返ったのかそれまでの緩慢な動きからは想像できないような速さで布団を飛び出し、ほぼ下着姿のまま玄関の外に行って男と電話をしていた。部屋に戻った彼女は開口一番何でこんなことをするんだと睨みつけてきた。何様だお前。

まだ4月の肌寒い深夜2時。殴りかかってきた彼女をど突き飛ばして玄関から蹴り出した。洗濯中でびしょ濡れの服を彼女になげつけて家から追い出した。彼女がどうなったのかは知らない。

この時の恋愛はすぐに異変を察知することは出来たが、事前に見抜くことは出来なかった。

case1は例外だが、俺が浮気相手だったケースでは正直交通事故だと思うしかないというのが振り返ってみての本音だ。

マジでどうしようもなくね?

2.他の男に寝盗られた
case1/対話不足とすれ違い
高1から高2にかけて付き合っていた2個上の先輩だ。
割と先輩に可愛がられがちだった当時の俺は文化祭バンドのメンバーとして彼女と出会った所から始まる。

学祭マジックよろしく彼女に可愛い後輩としてちょっかいをかけららながら俺が惚れ込んで交際がスタートした。

俺が高二になり、彼女は社会人になった春。
ブライダル系の仕事に就いた彼女の休みは平日で、学生の俺とはなかなか休みが合わない。

彼女が休みの日に学校が終わった俺が顔を出しに行ったり、仕事終わりの彼女と飯を食いに行くくらいで、デートらしいデートはできない日々が続く中、夏休みになったら沢山遊ぼうねと2人で話していた。

結果的に言えばその約束を俺が反故にしてしまったことが1番の原因だったのだろう。

まず、俺は工業高校建築学科の生徒で部活動は吹奏楽部だった。
夏休みに入ったものの前半は部活動の大会が控えていて休みという休みがなく、中盤になると測量大会という建築科有志によるチーム戦に立候補した事で休みが取れなかった。
また、同時期に希望者のみが参加出来る2週間のインターンシップで連日建設現場で作業をしていた事や、建築科有志による古民家改修工事にも参加したことで夏休みの殆どを学業と部活に費やしたのだ。

彼女は大いに不満だったと思うし、それが現れたのかある時他の男とキスをしてしまったという連絡が来たことで事態が急変する。それが本当にキスだけだったのかの真偽はさておき、彼女は罪悪感を理由に付き合っていけないと言ってその時点で交際は終わってしまった。

思えば彼女は本当にキスをしたのかという疑問さえ浮かんでくる。

学生と社会人という構図の中で上手くやっていく自信を俺が夏休みを潰したことで失わせてしまい、罪悪感を理由に彼女が1人で泥を被ることで別れようとした優しい嘘だった。あまりにも希望的観測かもしれないがそういう見方も出来る気がする。
実際浮気をしたのかもしれないし、していないのかもしれないし、その真偽は分からないがこの恋愛は浮気が一番の原因では無いと思う。

俺が彼女のことを大切にしきれていなかった。これに尽きるし、当時の俺は「忙しいんだから仕方ないじゃん」と思っていたと思う。反省点しか出てこない。


case2/アメリカへ行った彼女
高三の夏、同じバンド界隈にいたピアニストの女の子で、俺が惚れ込んだことから交際がスタートしたんだ。
付き合って程なくして、彼女はホームステイで1ヶ月間アメリカへと渡ることとなる。

時差がある中、生活のリズムが合わないながらも彼女が送ってくれる写真を見て、楽しんでいる姿に俺も元気を貰う日々が続いていたが、毎度彼女のすぐ近くにいる男が目に止まったんだよな。

仲がいいんだろうとその時はスルーしていたが、日に日に彼女から送られてくる写真に人が写りこまなくなっていって何かを察した。

彼女が帰国した翌日、彼女に誘われて駅前に向かうと、唐突に別れを切り出されて妙に納得してしまった自分がいる。

1時間かけて電車に乗って集合場所に来たにも関わらず、滞在時間10分ほどで苦笑いを抱えながら同じ電車に乗り帰路に着く。LINEで言えよ。

スマホのプレイリストが岡崎体育の「電車で聴くと映画の主人公になれる曲 (Interlude)」を流してきて、妙にセンチメンタルな気分になってしまった。

俺の察しは的中していて、彼女のSNSのプロフィールには例の男が交際相手として書かれていたし、交際開始日はホームステイが始まって1週間ほどたった日だった。
直ぐにバレるのに、なんで別れの理由で大学受験とか言うんだろう。好きな人が出来たってはっきり言えよな〜とか思ったのを覚えてる。

この頃になると別れにも慣れてきていて、1周まわって達観した気分で受け止めることが出来つつあった。ショックを受けてもしんどいし、とりあえずWANIMA聴いてテンションアゲてこうぜ⤴︎⤴って感じだ。

この時のことは縁がなかったとしか思っていない。タイミングも悪かったし、縁もなかった。ホームステイ中に彼女達がどういう生活をしていたかは知らないけれど、ある種ホームステイ期間中に諦めが着いていたんだろう。
まあ、事故みたいなもの...かな


case3/狭量な男とノンデリ彼女
高三の冬、二個下の後輩が居た。当時の俺は吹奏楽部を辞めていたけれど新人ベーシストの指導等で度々音楽室に呼ばれていたんだけれど、そこで仲良くなったフルートの後輩だった。

彼女は米津玄師とHoneyWorksが好きで、邦楽をあまり知らなかった俺に色んな音楽を教えてくれたし、猫のように気まぐれで、2個上の俺の事をからかってくる彼女のことを可愛がっていた。

自然とお互い好意を持ち交際に発展していった。卒業式の時、後輩が装飾品を付ける習わしがあるが、彼女が付けてくれた時、わざと逆さにつけられたことを覚えている。
そういう可愛げのある子だった。

またその頃、彼女がある男に行為を持たれていることを俺は男の様子から察していたが、彼女の交際を伏せたいという意向からその男にも伝えることは無かったんだが、彼が彼女によくコンビニを、奢っていることを知っていた俺は「彼が可哀想やからあんまり甘えすぎるなよ」と釘をさしていた。

卒業して暫くすると、母校の後輩からLINEがよく来るようになる。
「先輩の彼女、いつもアイツと帰ってるしなんか雰囲気おかしいけどいいんすか」
彼らが仲がいいことは知っていたし、2人は同じクラスで同じ部活、帰る方向もおなじ。それを制限する自分なんて嫌だったし、彼女のことを信じたかった俺は基本黙認を貫いていたが、「あいつは絶対お前のこと好きやから、あんまり勘違いさせないようにな」と言っていたんだ。

ある時、彼女と電話をしているといつも俺をからかって遊ぶような感じで「あいつに乗り換えよっかなー!笑」と。
それは、違うだろう。
堪忍袋の緒が切れて電話をその場で切ったし折り返しにも出なかった。

翌日、話し合うことになり彼女は「あいつとの付き合い方考える。一緒に帰らない」と言って仲直りしたが、その後「今日部室掃除したねん〜!」と見せてきた写真が部室の真ん中でポーズをとる彼のピン写真だったのはもうなんか、返す言葉もなかった。

結果的に言えばその後も彼女の対応は変わらなかったし、謎にその男の写真は送られてくるし、後輩からのタレコミは止まらないし、最終的には俺が爆発してしまって一緒に帰ってるふたりの所に乱入して彼の自転車を蹴り飛ばしたし、彼女には「お前車乗れや」と恫喝して連れ出してしまったんだ。

彼女は泣いて謝ってきて、もう時間も遅いから家帰れと言って自宅の前で下ろそうとしたが、離れたくないと泣きついて離れない。車から降りるよう促してもこんな顔で家にもどれないと言い、そのまま2人で米津玄師の新譜を聴きながらここいいよねとか語らっていた。

9時前頃だろうか。いい加減親も心配するから帰れ、俺も荒らげて悪かったと言い、彼女を帰宅させたんだが、翌日になると状況が一変する。

彼女の親が出張ってきて、あんな時間まで連れ回すとは何事か。別れろと。
帰れつったのに帰んなかったのコイツだろうがとか思ったりもしたが、彼女自身もそれに同調して罵詈雑言の嵐が飛んできたことで全てがどうでも良くなって別れた。
また、色々と脚色されたストーリーが母校の女子達の間で展開されており、彼女を攫って深夜まで帰さなかったとかなってた。どうして。

これはキレて強硬手段に出てしまった俺にも十二分に落ち度がある。普通に怖かっただろうし、割と最低だと思う。彼女がノンデリのホラフキンなのは変わりないが、俺の立ち回りや言動は褒められたもんじゃない。

キレたときに荒っぽくなってしまうところはずっと治さないとと思ってはいるんだけれど、カッとなると滅茶苦茶口が悪くなってしまうんだよね。

なんなら彼は俺たちが交際していることを知らされていなかったと思うし、いきなり俺が現れて蹴り飛ばされた挙句、想いを寄せる女の子が連れ去られたともなれば恐怖でしか無かっただろう。普通に最低だ。

3.特殊事例
これはあまりにも特殊な事例かつ、浮気と素直に定義はできないケースだ。

俺には本気で結婚を見据えた彼女がいた。
お互いの家族に紹介しあっていたし、両家ともに結婚するだろうと親同士は思っていた。というか両側からはよしろと催促されていたくらいだ。
俺としてはただ単純に大学生だった彼女が就職するのを待つ、そういった状況にあった。

ある時、教育学部だった彼女は数週間の教育実習で行った先で学校に忘れ物をしたらしい。面倒を見てくれていた男性教諭が自宅に届けにきてくれて、その際頑張ってねと「触れないハグをされてキュンとした(原文ママ)」そうだ。

その男性教諭は既婚者だったらしいが、女友達に話してもそれはキュンとしても仕方が無いと言われたと聞かされた俺はどう反応していいのか分からなかった。なぜ俺に聞かせるのかと。

ふと、嫌な自分が出る。
「いや、きめぇわそいつ」

言ってしまって後悔すると同時に、それ以外の感情が出てこないのも事実でそれを俺に伝えてくる彼女に本気でムカついたのを覚えている。

彼女は俺に言った
「私が尊敬している人をそういう風に言うのは嫌い」

この一連のやり取りをどう思うかは見ている人に委ねるが、この時から全ての歯車が狂い出した気がする。

数日後の事だ。
ここまでのクソ長ったらしいバカみてぇな文章を読んでくれてるよっぽど暇な君なら理解していると思うが、俺はなまじ付き合った人数が多い。
反面彼女は俺が初めてで俺しか知らなかった。

だからこそ付き合う中で彼氏彼女の枠を超えた信頼や安心感から、好きという感情が何かわからなくなっていたのかもしれない。現に彼女はこのような事を俺に語った。
そして、一旦距離を置いて考えたいと。

正直、このタイミングでそう来るかと頭を抱えたし、かといって彼女の不安や悩みを「考えすぎだ」と一蹴したとして、それで彼女が楽になれるとも思えなかった俺は博打に出る事にしたんだ。

結果的に言えば俺の提案と彼女の希望から一時的に別れることとなった。俺は変わらず好きだったからこそ心苦しかったが、帰ってきてくれることを信じて待とうと。

彼女の家族が引っ越すことになり、元大工かつトラックドライバーだった俺は彼女の引越しを手伝い、家具の組み立てを一手に引き受けた。

別れていたにも関わらず休憩中に抱きついてきた彼女の体温に心苦しくなりつつも、悪手だったと思うがそのままセックスもした。
事後、彼女に戻りたいの?と聞けばそうじゃないと答える。一体君は何がしたいんだと心の声が漏れそうになり、ザワザワと心が蝕むが信じて待つと決めたのはお前だろうと律する他なかった。

ある時、彼女と話していると他にやり取りをしている男の話をふられた。
曰く、彼に告白されたらしいが付き合う気は無いらしい。
自身の自己肯定が低いからこそ、可愛いとか好きとか言われると気分がいいらしい。それは俺じゃだめだったのか?と言葉が漏れるが、はぐらかされてしまった。

暫くそういった状況が続いたある日のこと、その彼は彼女のはっきりとしない態度に振り回されたことで病んでしまったらしい。

そして彼女は続けてこう語った。
「やさい君は面倒くさくなかったんだなって思った」
もう限界だった。面倒臭くないんじゃない、面倒臭くなった姿を見せたくないから耐えていたんだよと。

耐えられなくなった俺は後日、彼女との縁を強引にぶった切ってしまう。二度と連絡をしてくるな。彼女は嫌がったが、あの言葉が脳裏から離れずとてもじゃないが今後やり取りをしていけなかった。

この彼女の話はここで終わりになるが、俺は多くの反省点を見出している。
俺達は殆ど喧嘩をすることがなかった。というのもお互い思うところはあっただろうがそれでもグッと堪えていたのだろう。

だからこそ、初めてハッキリと意見がぶつかりあった触れないハグの件から全てが狂ったと言えるし、同時に妻子持ちの20後半の癖して女子大生相手に色気づいてる気色の悪いおっさんに全てを狂わされたとも言える。

そして、彼女は俺の健康面から俺がタバコを吸うことを嫌がっていた。反面吸っている姿はかっこいいから好きともいっていたが、俺が一時期禁煙すると言ったことがあった。

結果的に言えば職場のタバコミュニケーションの関係もあり、本数は減らしつつも完全な禁煙は出来ておらず、それは彼女も臭いから察していただろう。1度指摘された事もあった。

その時俺がはぐらかしたことから不信感を与えたりもしていただろうし、そういった積み重ねが彼女を不安にさせた所もあったのだろう。

1万字を突破してしまった。
そして同時にあまりにも反省点が多いことと、同時にこんだけ時間をかけて書いたにも関わらず読み返したみるとなかなかつまらんし気色悪い。
他人の恋愛ストーリーを見せられるということが面白いのかという疑問や、見た側の視点で言えばなかなかキツくないか?という懸念が生まれると同時に

自己理解であったり、数年後に読み返した時どういった過去との向き合い方の変化があるのかを想像してみると形として残しておくことの意味を感じたりもする。

結論から言えば、浮気するヤツは変わらずクソだしカスだ。これだけは間違いなく言える。
他の人を好きになってしまった気持ちまでは否定しない。結婚ならば話は変わってくるが、言い方は悪いが所詮恋愛。誓いでは無いのだから。
ただ、他の人を好きになってしまった時、筋を通さずに並行するやつ(2日連続で彼氏作ったちゃん等)はマジでクソだし、願わくばその人生が破滅してくれることを祈っている。

ただ、1部振り返れば自らの落ち度が顔を覗かせる。結局浮気はさせてしまった側にも相応の落ち度がある場合もある。
やったやつが悪いから俺は悪くないというような考え方も散見されるが、浮気云々以前に恋愛が終わった段階でしっかり振り返ることの大切さは大いにある。

などと長々と文章を書かせていただいたが、これを糧にまた頑張れば俺は恋愛を出来るだろうか。

というか、特殊事例ちゃん以降色々と燃え尽きてしまって女性と関わる際に「すごく仲はいいし距離感もとても近いけれど絶対に恋愛に発展することは無いような人」を自ら演じてしまっている節がある。
誰かに好意を見せられるとへし折るか避けるかしてしまっている自分に気がつく。1部のフォロワーが知っている事務員もいい例だ。

自分が恋愛をする気がないんだなというのをヒシヒシと感じるが、いつか立ち上がってみようと思う日が来るとしたら、今日得た自己分析を元に頑張ってみようと思う。

ここまで読んでくれた超絶弩級のドカスクソ暇人さん、もしいれば感謝を伝えたい。ありがとう。


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