都島工業高校理数工学科で発生した教員による暴言事案に関する概要
記事の作成にあたって
本記事のため大阪市公文書公開条例に基づいて以下の文書の公開請求を行った。
1.大阪市都島工業高校理数工学科で発生した教員による暴言事案に関する資料一式
2.理数工学科教員西村先生及び三船先生の勤務評価等の分かる人事記録等一式
上の書類はGoogleドライブに全て公開している。
体罰等を受けた時の相談先
子供のSOSの相談
本事案の概要を公開請求した資料を参考に作成した。
本事案の概要
理数工学科教員西村先生、講師の三船先生が応援団に所属する生徒(以外関係生徒)に対して脅迫とも取れる暴言を浴びせた。
2019年10月15日、都島工業高校の体育祭が行われた。
都島工業高校では毎年各学科にてスタンド(工事現場で使われる足場。写真は都市工学科のもの)を体育祭前日の午前中に組み立て午後から予行練習を行い、当日はそこに座って生徒は観戦する。理数工学科は毎年組み立て・解体が遅く2018年の体育祭の組み立てでは倒壊事故が発生し、1名が軽傷を負った。そのため例年は応援団は演舞台(1枚目の写真左側)を、それ以外の生徒はひな壇状のスタンド(1枚目の写真右側)を組み立て終わってから応援団がスタンドの組み立てを手伝っていたが、倒壊事故の反省もあり、先に全生徒でスタンドを組み立てを行い終わってから演舞台を組み立てる手順になった。
写真は都島工業高校のホームページより引用
自分たちの使う演舞台の完成が遅れることに不満を持った関係生徒はスタンドの組み立てのアドバイスをもらうため担当外である他学科の教員に相談しに行ったところこれに激度し、当該生徒に対して以下の発言をした。
「最低の人間や」
「昔やったらしばかれてるぞ」
「落とし前をつけろ」
(西村)
「ボコボコにするぞ」
「コンクリート詰めにするぞ」
「人間のクズ」
(三船)
以上が本事案の概要である
矛盾点
教職員事故報告書(1-7)によると「より安全な作業について時間をかけて指導した経緯がある中」とあるが顛末書(1-12)によると「設計変更や安全対策の取り組みについては時間がなく説明することが出来なかった」とある。
関係者の処分
懲戒処分等は受けていない。
参考文書
体罰・暴力行為の防止及び発生時の対応に関する指針
そもそも安全対策は万全であったか
以外は建築関係者としての意見です。
本事案とはあまり関係ありません。
校内ではひな壇と呼ばれるが顛末書(1-11)でも述べられているが建築用足場部材である。
高さも最上階の足場は6m程度あるように見える。
大前提として足場組立には特別教育が必要である。(労働安全衛生法 第59条)
また、5m以上の高所作業ではフルハーネスを使用しなければなりません。
この辺はややこしいですが不慣れな生徒が組立を行うのですからハーネスの着用は必須でしょうが使われていません。
胴ベルトすらありません。
そもそも全員分のヘルメットもありません。
上に登る人だけつければOKでした。
安全靴なんてもちろんありません。
今の時代こんな装備で現場に行けば間違いなく退場、出禁になるでしょう。
設計図だとか説明がどうとか地面とかも大切ですが根本的に安全対策が足りていません。
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