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全シリーズ女子座談会② モモ&ヒヨ編

~モモ編~

モモ「じゃんけん負けちゃった……。じゃ、じゃあ、わたしからクジを引くね」
和子ヒヨマメ三人、「おお~」っと拍手。

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お題「相手にしてほしいこと」
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モモ「してほしいこと……!? な、なんだろうな。あっ、『匠くんらしい文房四宝を、これからもいっぱい作ってもらいたい』です――とかで、どうでしょう」

天井から鳴り響く「ブーッ!」のブザー音。

ヒヨ「なっ、なんだァ!?」
マメ「あ、ほら、お題の紙の下の方に、注釈が書いてあるよ。
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今回のお題は、作者の鯖が『とある条件』でクリア判定しています。それを外れた回答には、NGブザーが鳴りますのでご注意ください
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――だって」

モモ「とある……って、なんだろ。条件がわかんないと難しいよね」
和子「悪代官か、あの鯖は! 一尾298円のくせに」
マメ「鯖って塩でしめると長持ちするって、このまえキャンパーの授業で習ったなぁ」

とたんにピタリと止まるブザー音。

モモ「(う~んと考えこんで)そしたら、『たまにはワガママ言ってほしい』でどうかなぁ。匠くん、いつもわたしのやりたいことを優先してくれてるなって、わかるので……。
 たとえばだけど、バレンタインデーの当日は主従カンケーを逆転して、匠くんがわたしの主さまになってもらうとか……してほしいな。
って、わたしが家臣になっても、あんま役に立たないか。でもたまには、わたしのほうから、匠くんが喜んでくれることをたくさんしてあげたいなぁ」

ぴぽぴぽぴぽーん♪ とクリアの音。

モモ「わっ、やった!」
ヒヨ「矢神センパイとモモ先生は、ほーんとラブラブだなぁ~♡」
モモ「ラ、ラブラブ……ッ!?(ボンッと顔を真っ赤にする)」

マメ「あたしもいつか、そんな恋愛する相手が現れるといいなー。ノドカ兄が泣いちゃうかなぁ」
和子「聞けばお二人は、主従のご関係とか。その上で愛のきずなを結んだとは、よほどの艱難辛苦を乗りこえられたんでしょうな」
モモ「あ、愛のきずな……っ!(ボンッと顔を真っ赤にする)」

~ヒヨ編~

ヒヨ「そしたら次、わたしがいっきまーす♪」

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お題「あの男の子の、ちょっと可愛い一面♡」
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ヒヨ「ほええ……、真ちゃんのカワイイとこかぁ。うーーーん。うーーーーん」
和子「思いつかないのかい」
ヒヨ「いやぁ……、ありすぎて何から語ればいいかなって」
マメ「そっち!」
モモはニコニコしながら、みんなに日本茶をいれる。
モモ「ヒヨちゃんも真くんも、ほんとに仲よしだもんね。おさななじみで、ずーっと一緒なんだよね?」
ヒヨ「うんっ、そうなんです! でも今は真ちゃんアメリカだからなー。って、あっ、そうだ! とっておきのカワイイところ、これでどうかなっ」
三人「「「なになに?」」」

ヒヨ「つい近ごろね、真ちゃんがテスト期間中だって聞いて、時差もあるから長電話しちゃ悪いよな~って、メールにきりかえたのっ」
三人「「「うんうん」」」

ヒヨ「そいで、毎日メールしてたんだけどね。ぜっんぜん返事が来なかったんだ。よっぽどいそがしいんだなーって、テスト終わるまではって、わたしもガマンしてたんだよね。
 そしたら一週間めに、いきなり北斗くんから電話が来てさ。
 あ、北斗くんは、真ちゃんがホームステイしてるおうちの、わたしたちのおさななじみね。――んでその北斗くんが、『ケンカしてんのか知らねぇけど、真がウゼェから連絡してこい』って」

マメ「んん? どういうこと?」
ヒヨ「それがさぁ……、わたし、メールのアドレスまちがってたみたいで」
モモ「ええっ。エラーのメールとか、もどってこなかった?」
ヒヨ「あー、なんか英語のメール来てたっけな? 怖ッと思って消しちゃった」
和子「……おお。ではその彼は、急に連絡がぱたりと途絶えたと思っていたのか。なんと哀れな……」

ヒヨ「うん……。北斗くんの話では、日に日に元気なくなっちゃって、病気かと思ったんだって。ムリヤリ聞きだしたら、『ヒヨから連絡がこない』って、ボソッと教えてくれたって。
 わたし、大あわてで『ごめんねー!』ってビデオ通話したら、夜中なのに、すぐさま出てくれてね。その時の、ホーッと安心してくれた顔が、ものすごっくかわいかった!
三人「「「おおお……!」」」

ぴぽぴぽぴぽーん♪
とクリアの音。

ヒヨ「やったーー!」
モモ「すごいっ、ヒヨちゃん順調!」


順調に2人目をクリアしたところで、次回、のこりの(ヤバそうな)2人!

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