#矢神匠誕生感謝ウィーク2021 ありがとうございました!
すももさん(@su_momo3)とおかきさん(@okaki1260)が、ご厚意でご企画くださいました、Twitterでの
誕生日当日の5/11まで、みなさまありがとうございました~~!!
すももさん、おかきさん、夢のようなウィークを、本当にありがとうございました……!
ご参加くださったみなさん、いっぱいいろんな作品やコメント、うれしくってタイヘンです……!! ありがとうございます!
そ、そして、みなさんタイヘンです!
ななななななんと市井あさ先生が、誕生日をお祝いしてくださってー!!
新規の匠とモモのイラストを~~~!! 描いて!!ください!!ました!!! み、みんな、見て……!! Twitterの市井先生のアカウントを、さがして……!! かわいい!!かっこいい!!かわいい!! 先生、思いもよらぬビッグなプレゼントを、ありがとうございます…………!! 大好きな市井先生のイラスト、いとうれしや……!!!
#矢神匠誕生感謝ウィーク2021 のタグでお祝いくださった皆様には、ちょっとずつ匠たちがお礼にうかがいますので、しばしお待ちくださいませ!
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※ こちら(https://twitter.com/su_momo3/status/1373409124088619008)のご企画参加の注意事項に触れてしまってらっしゃる(トレスなど)方がいらっしゃいまして、うわーん、ごめんなさい! お祝いしてくださったお気持ちめちゃくちゃ嬉しくありがたいのですが、こちらからコメントつけられず、申し訳ございませせん~~っ。
5月すぎても、あれー、レス来ないな~って方は、今一度ご確認いただけましたら嬉しいです。お気持ち、めちゃくちゃ嬉しいのですが、うわああああんごめんなさい~~~! また別の形で、追いお祝い(笑)していただけたら幸せですー!!
(でも私のほうでウッカリ見落としてしまってる場合もあるかもですので、その場合、ご連絡いただけましたらー! ウッカリ者ですみません!!(と先に謝っておく))
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さてさて、そんなこんなで、皆様へのお礼をかねまして、
いみちぇんのSS 投下させていただきますー☆
⑲のシロの婚約お披露目パーティからちょっと後、
「そういえばあのカップルって、どうなったの?」な大人verのメンバーのお話です♡
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みずき「モモちゃーんっ、朝子ちゃぁーん、チコクしてごめぇぇん!」
リオ「もう! ほんと毎回迷子のみずきを回収すんの、大変すぎるわ!」
いつものクレープ屋。
駆けこんできた、みずきとリオ。
朝子と陽太、そしてモモが手をふって、二人を迎える。
みずき「あー、走ったらアセかいちゃったよ。なに頼もうかな~」
モモ「今年、777パフェがさらにパワーアップして帰ってきたらしいよ」
リオ「ウソォ! それってチャレンジしろって言ってるようなもんじゃないっ?」
陽太「うぇ~~。もうあのジゴクは味わいたくねぇよー。ベツのにしよ、ベツの」
わきあいあいのメンバー。
モモのとなりに腰をおろしたみずき、メニューを渡してくれたモモに、ハッと固まる。
みずき「ちょマッ! そっ、そっ、そそそそその指輪……!!」
モモ「アッ……!(とたん、真っ赤になって薬指の指輪をにぎりこむ)」
リオ「と、とうとう!? とうとう矢神、プロポーズ!?」
モモ「ええええと、あああああのねっ、きょきょきょきょきょうはそのほほほほッ!(舌を噛む)」
朝子「――その報告をかねて、お茶に呼んでくれたのよね。うふふ、わたしたち、もう先に聞いちゃった」
みずき&リオ「……ッ!!」
目をうるうるさせて、横から二人でモモに飛びつく!
みずき&リオ「「(大音声)おめでとお~~っ!!」」
モモ「(二人に圧縮されながら)あ、ありがとう……っ」
みずき「でっ、結婚したらどっちに住むの!? まさか三重に行っちゃうなんてナイよねっ?」
モモ「匠くんが、こっちに工房を開くんだって。けけけけけケッコンすすすすするのは、大学卒業してからなんだけど」
みずき「よかったぁ~っ、矢神くんにモモちゃんとられなくって♡ 矢神くんに呪いの手紙出すとこだったよ♡」
モモ「ひぇぇ……っ」
リオ「遠距離恋愛のあいだも、矢神、マメにこっち来てたもんね。交通費スゴかっただろうにさぁ。まー、モモが心配な気持ちも、わからなくもないけどー?」
全員「「「ねー」」」
モモ「え?」
よく分からずほほ笑むモモは、すっかりキレイなお姉さん。
リオ「国民的アイドルのアタシが『かわいい』って言うんだから、相当かわいいってコト」
リオがモモのあごをくいっと持ちあげ、にっこり。
モモ「まままままさかっ、みんなでからかわないでよっ」
リオ「からかってないって。――ね? ダンナさん」
リオがニマニマ顔を向けると、ちょうど抹茶フラペチーノがテーブルに置かれた。
モモの向かいの席にガタッと座ったのは――、匠。
匠「……ワルい、工房の打ちあわせで遅れた」
モモ「た、匠くんっ」
二人はさっきの「ダンナさん」の響きに、さっそくギクシャク。
平静を装ってる匠も、耳が赤い。
陽太「あーあ~。矢神にも先こされたなー。幸せごちそうさまーぁ」
匠「どうも」
ニッと笑ってからかう陽太に、仏頂面の匠。
匠はちらりと、真っ赤なまま声が出なくなってしまったモモを見やる。
必死に笑顔をつくるモモに、思わず小さく笑ってしまう。
その、幸せそうな様子。
いつまで経っても初々しい二人に、メンバーは、お役目時代の悲喜こもごもを思い出し、今の二人に感慨深く、ニコニコしてしまう。
※
みんなそれぞれ解散し、朝子と陽太は二人の帰り道。
陽太「ね、朝ちゃんさ。今日、おじさんとおばさん、家にいる?」
朝子「ええ、たぶん。わたし大学からそのまま来ちゃったから、カクニンしてないけど。ウチで夕飯食べてく?」
陽太「じゃあオレ、一回帰って、スーツ着て出直してくる」
朝子「は? スーツ? どうしたの急に」
やけにシンケンな表情の陽太に、朝子、ぽかんと立ち止まる。
朝子「…………えっ、えっ、えっ!?」
陽太「(口を横に引きむすび)ほんとはさ。朝ちゃんの今年の誕生日に、『言う』つもりだったんだ。けど、ちょうどシロの招待状きて、タイミング見失っちゃって。次のチャンスって、オレの誕生日じゃ変だからクリスマスかなーとか、いろいろ考えてたんだけど。
そしたら今度は、矢神とモモが――だろ? タイミングさぐってる場合じゃないよなーって。やっと、さっき踏ん切りついた」
朝子「え、えっ……(みるみる赤くなっていく)」
陽太、朝子のネックレスを指にかけ、飾られてる子どもサイズの指輪をにぎりこむ。
陽太「これ渡したときから、ずいぶん経っちゃったけど。オレ、あの頃からずっと気持ち変わってない」
朝子「よ、ようちゃ……」
陽太「朝ちゃん! オレと、ずっと、一生っ、いっしょにいてください!」
陽太、ぎゅううっと朝子の手をにぎる。
朝子は絶句して言葉が出ない。
陽太「あっ! ゆ、指輪! オレ、矢神に発注しててっ。今日受けとる予定だったんだ!! やべっ、あいつもう帰っちゃた!?」
あわててバッとクレープ屋を振り返る、陽太。
すると、道の曲がり角からのぞき見してたフルメンバーと、バチッと目が合う。
匠「……すまん。渡しそこねたの気づいて、追いかけたんだが……」
陽太、大学野球部エースのフルスピードでザザザッと指輪を取りに行き、高速で朝子の前にもどってくる。
陽太「朝ちゃん! これ!!」
まるで、投げられた骨をひろって戻ってきたワンコのイキオイ。
朝子「(ぶはっと噴きだしてしまい)もうっ、陽ちゃんったら、ほんと変わんないわね」
涙をうかべて笑いだす朝子に、決まりきらない陽太もへへへと笑う。
こっそり覗いてたメンバーも、大爆笑。
みずき「朝子ちゃーん! 指輪見せて~!」
朝子「だめーっ。陽ちゃんとあとで二人きりのとき、開けるんだからっ」
陽太「そーだそーだ、おまえら帰れ~っ!」
シッシッと手をふる陽太に、ギャラリーはぶーぶー言いながら退散。
残った朝子と陽太は、あらためて、おたがいに顔を見合わせる。
もらったばかりの指輪の箱をにぎりしめ。
朝子「……陽ちゃん。わたしもね、ずっと気持ち、変わってないわよ。保育園のころからずっと」
陽太、うれしさが足もとから頭のてっぺんまで駆けのぼり、ぶるるるっと震えて。しまいにガバッと朝子を抱きしめる。
陽太「ありがと、朝ちゃん……っ」
――と、帰ったはずのメンバーから、大きなハクシュ。
おめでとー!の歓声を受け、
朝子&陽太「「まだいたの!?」かよ!」
二人は真っ赤になって叫んだあとで、大笑い。
駆け戻ってきたメンバーに、もみくちゃにされる。
笑い声の響く、幸せな、秋の夕暮れ。
~了~
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追伸:しっかり者の匠が、発注された指輪を渡しそこねたのは……、やっぱり「ダンナさん」の響きに動揺してた……んでしょうか(笑)。
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