看護学生がACLSを受講する意義
noteへ足を運んで下さりありがとうございます。ニコです。
今回は「看護学生がACLSを受講する意義」について持論を交えつつ、体験談を記していきたいと思います。最後までご覧頂けると嬉しいです。
初めてnoteを書いたので読みにくかったり、配置が変だったりなどあると思いますがご容赦願います。
1.ACLSとは
ACLSは Advanced Cardiovascular Life Support の略で日本語では「二次救命処置」の意味になります。例えば、道端で倒れている人がいたら119通報・人集め・胸骨圧迫・人工呼吸・AEDなどを使いますよね?これがBLSです。
対して、心肺停止(=CPA)患者に対する心肺蘇生・原因検索・薬物投与・除細動・ROSC(=心拍再開)後の治療を行うのがACLSです。その他、頻脈や徐脈に対する治療なども学びます。
2.ACLSの流れ
ACLSでは5~6人の受講者+インストラクターの単位で動きます。自分が受講したときは、医師2名・看護師2名・自分の計5人でした。この5人でリーダー・胸骨圧迫・除細動・薬物・記録を順番に回していきます。
基本的にACLSは2日間かけて実施されます。2日目の最後にリーダーとして対応できるかの実技試験+ACLSに関する筆記試験があります。(試験までに何回か実技の練習はできます!)
3.リーダーの役割
ざくっと言うと
・胸部不快感が主訴の患者さんに心電図検査を実施中、いきなりCPAになりました。
・あなたは(=リーダー)は第一発見者です。
・この後どう対応しますか?
・人を集めたとして、誰をどの役割につかせますか?
・CPAの原因は?心電図や薬物はどうしますか?
・家族からの患者情報はどうやって聞き出しますか?
・ROSCしたならばその後の治療はどうしますか?
などを行っていきます。(上記の内容が全てではありません)
最初、リーダーの役割を聞いた時「無理無理!」と思ってました。。。。。「なんでこんなすぐにACLSを受けたんや」って感じでした(笑)
そんな中、インストラクターの方とお話しする機会があって
「やっぱり学生には難しいですね・・」
とポロっと伝えました。しかし、インストラクターの方は
「そんなことないよ! 学生で受講するなんてスゴイ! ちなみにどこが分かんなかった? 明日本番だから頑張ろ!」
と仰って下さいました。
この言葉がなかったら諦めていたかもしれません。言葉って大切だなぁと感じた瞬間でした。
この場をお借りして、当時のインストラクターの方に感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。
4.チームで患者を救う
チーム内の誰か一人だけ技術があったとしても患者は救えないと思います。個人個人が与えられた役割をこなすことで成果が発揮されます。
ACLSでは質の高いチームパフォーマンスを発揮するために、症例ごとに改善点を出し合い、より質の高い蘇生が実施できるようにコミュニケーションをとる時間が設けられています。
現役の医師・看護師から直接ご指導頂けたのは貴重な経験になりました。家に帰ってからもネコのぬいぐるみで練習してました笑
(以下のWordファイルは当時の備忘録です ベタ打ちなので見にくいです)
5.看護学生がACLSを受講する意義
ここまで長々とACLSについて説明してきました。ここからが自分の伝えたいことです。
ネット上で見かけるように、学生でACLSを受講しても実践する機会がないので技術面はどんどん忘れます。
だからと言って「受講する意味はない」と断言するのは違うと思います。
ACLSで学べるのは技術だけではありません。救命処置に関する知識や、コミュニケーションの取り方も学ぶことが出来ます。
例えば、学校で心筋梗塞の授業があったとします。先生からは症状・検査データー・治療などの説明がなされます。その授業を聞いた時に
「心筋梗塞の患者が運ばれてきたら、まずはABCDEで評価をして、心電図を貼って、もしCPAになったら・・・」
とACLSで得た知識が頭によぎると長期記憶に繋がると思います。実際、自分も意識的に頭の中で考えるようにしています。
また、受講を通じて新たな興味を抱くこともできると思います。自分はACLSを通じて心電図の奥深さを知り、心電図検定を受ける決意をしました。
受講して資格を得ることが目的ではないと思います。得た知識を如何に自分のものにするか。それが大切だと思います。
そのように考えると「学生だから必要ない」と言うよりかは
「学生時代に経験することで自身を成長させる」
と考えてます。
だからこそ、学生さんで受講を考えている方は思いとどまることなく、自身の道を進んでいって欲しいと思います。
6.おわりに
以上で今回の記事は終わりにしたいと思います。最後までご覧頂きありがとうございました。
今後、ACLSの事前学習などについても記事を書いていきたいと思います。
記事について質問などがある方は、TwitterのDMまでお願い致します。