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ルギアミラーでノコッチ・マナフィは本当に強いのか

現在、ルギアデッキでは強力なアタッカーであるアメイジングライコウへの対策として、ノコッチ・マナフィを採用するのが主流となっています。
今回は採用の正解・不正解は置いといて「ミラーで本当に強いのか?」を議論するお話です。
ついでにシティリーグ初参加の短い感想文をおまけに添えます。全文無料。

ミラーで強いは本当?

結論から言うと自分はミラーで強いは嘘だと思っています。

そもそもルギアのミラーマッチでは、ほぼほぼ何があっても先攻は1枚・後攻は2枚しかルギアを置きません
では、ルギアに対してうまく行けば3枚取りが可能と言われているアメイジングライコウを投げる機会はどれだけ存在するでしょうか。
先後共に順当に回った時を想定すると、ルギアが前に出てくるのは1匹目を倒すターンが最後なので、うまくルギアを攻撃できるのはほぼ以下のパターンしか存在しません。

・先攻:後ルギアスタートに対する先2攻撃
・後攻:先2ルギアVSTAR前に対する後2の返し

もちろん、これ以外にもうまく投げられるパターンは存在しますが、それはどちらか順当に回っていない可能性が高く、そもそもそれ以外の要素で勝敗がつく可能性が高いです。

上記の2パターンについて3枚取り出来る状況を確認します。

先攻:後ルギアスタートに対する先2

このパターンでアメイジングライコウが3枚取りできるパターンは、後攻がルギア前&ベンチにアメイジングポケモン(ライコウorイベルタル)を置いている場合だけです。
後攻1Tは博士などで手札を整理しながら盤面を整えることが多いので頻度としてはそれなりに高そうです。
しかし、先攻側がそもそも2Tにルギアを進化して盤面を整えながら攻撃できているパターンはまず先攻側が負けないのでオーバーキルであることは明白です。
普通に前取られるだけでしんどくない?自分は相手がミスらない限り勝てる気がしません。
つまり、マナフィ・ノコッチが後手の捲り札として機能していないことがわかります。

後攻:先2ルギアVSTAR前に対する後2の返し

大抵の場合スタートポケモンはルギアになりがちなのでこれも頻度としてはだいぶ高そう。
しかし、先攻2Tに盤面をしっかり整えるのは、意外と要求値が高いことはルギアを回していれば誰でも把握していることだと思います。
ドローを最大限回すためにクロバット+ネオラントを両方使ってようやくというパターンも少なくないですし、そもそも相手のルギアを返せるアタッカーを用意するためにボール系を使いがち。

あれ?ベンチにノコッチ・マナフィの枠無くない????

自分はこのパターンにたくさん遭遇しました。
本当にベンチ枠が無い。先2で打つ博士の前にアタッカーが手札にかさばっていれば置くしか無いし、アーケオスを除く3枠に潤滑油カードとアタッカーと防御札すべてベンチに揃えるのは、冷静に要求が高すぎます。
したがって、先攻においてもノコッチ・マナフィは元々有利な先攻の勝ちを盤石にするカードなのに有効ターンに置くための要求値が高く、出力の分散の大きいカードと言えます。

先攻の勝ちを盤石にするカードなら別に他にもあります。
当然、他に見るデッキの範囲次第では優先的に採用されるカードではありますが、ミラーだけを理由に採用するのは流石に無理がない?というのが自分の意見です。

じゃあミラー強いカードって何?

ルギアミラーのプレイングで一番重要なことをルギア使い100人に聞けば100人全員がアクアリターンの使い方と即答するでしょう。
したがって、ミラーで強いカードの1つの回答は、相手のアクアリターンを気持ちよく打たせないカードが正解になると考えています。
アクアリターンを気持ちよく打たせないカードには以下が考えられます。

Vガードエネルギー+アメイジングポケモン

110+30でアクアリターンの120点をうまく躱せるミラーのワザップ。
パターンとしては頻出よりですが、そもそもライコウを採用しなければ試合を通してたかだか1回しか発生しません。強いからと言って複数枚採用するのは、他のエネルギーの採用よりパワーを落としすぎかなという所感です。

HP130以上の非エクアタッカー

単体でアクアリターンを受けきれるアタッカー。おまけですがアメイジングライコウも躱します。
かがやくリザードンは水弱点のためこれに該当せず。
某有名チームの方が採用されていたとおせんぼカビゴンなどが条件に該当します。

シティ使用デッキについて

11/16シティリーグ使用デッキ

環境予測とチューニングについて

使用率TOPは当然ルギアを想定。
次点でミュウ、ロストバレットを想定していました。
ロストバレットには様々な形が存在しますが、直前のシティリーグで優勝したこれまた某有名チームの方が、かがやくリザードン型のロストバレットを使用していたことから、かがやくゲッコウガやライコウを採用した形は相対的に減ると予測していました。
つまり、マナフィ・ノコッチの相対的価値低下です。
特徴的な採用カードとしては、まずミラーに強い非エクアタッカー兼ロストに対して前に出せるアタッカー兼対ミュウの有効アタッカーとして機能するレジギガスの採用。
ロスト全般やゾロアークバレットなど一部のルギアメタデッキに対して、サイドレースの勝負で捲れるアタッカーとしてムーランドVの採用。
一部で流行していたルギアメタのマヒへのケア及び今回採用した逃げエネが重いアタッカーのレジギガス・ムーランドVと相性の良い入れ替え札としてとりつかいの採用。

大会結果

予選4-0 2位
○先ルギア
○後レジギガス
○後ターボミュウ
○後ルギア

決勝トナメ0-1
✕後プテラミュウ

BEST8というぱっとしない結果にはなりましたが、ミラーはしっかり2-0。
2試合とも相手にはライコウを用意されて、1試合はきれいにルギアを落とされましたが裏を取らせず勝利。
レジに先2で6面並べられた時は流石にマナフィ・ノコッチが欲しいなと思いましたが、ぎりぎりプレイングでカバーできたので結果オーライ。
トナメは先攻最強のルギア殺しにあって虚無の顔で帰宅しましたが、じゃんけんに負けた俺が悪い
次回参加までにはじゃんけん全勝できるように錦木千束になりきる練習をします。

シティリーグ反省点

予測から大きく外れたのは全くロストに当たらなかったこと。
苦手対面が少なくルギアにもかなり優位に立ち回れるので良いデッキだと思いましたが、プレイが難しいことや対ミュウが厳しいことが数を増やさなかった理由でしょうか。
自分のロストバレットの評価がかなり高く、友人にも構築レベルで厚く見すぎであることを指摘されていたので、ムーランドVは何かしらの潤滑油に変えればよかったかもしれない、というのが反省点です。
またムーランドVはロストバレットに採用圏内のとあるカードに非常に弱いので、来週以降だと使えなくなっている可能性が高いのでこれからシティに出る人にはオススメしません。

まとめ

今回はルギアミラーにおけるマナフィ・ノコッチが思っているほど強くないよという主張でした。
そもそもアメイジングライコウを採用するから相手のアメイジングライコウが重くなってるだけなのではないか、というのが自分の感想です。
当然、ミラー以外に強い環境(例えばレジやロストカイオーガが多い環境)であればマナフィは非常に有効に働きますし、ミラーでも最初に述べた通り先攻の勝ちを盤石にするという役割は持ち合わせているので無理なく構築に入るカードだと思います。
ただ、ミラーに強いからとかテンプレリストに入っているからという理由だけでなんとなく採用しているなら、ミラーの展開やプレイングを見直してみると新たな気付きがあるかもしれません。




ちなみに自分は来週シティリーグに出るなら少なくともマナフィは採用します。


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