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[全文無料]実はめちゃくちゃ強い!赤青黒墓地ソース解説!![オリジナル構築]

初めまして。アストラと申します。

今回は、赤青黒(クローシス)墓地ソースを解説します。



まず初めに、簡単に自己紹介します。

デュエマ歴は約10年、環境を知ったのは、今から約6年前、CS歴は1年ちょいです。
10回ちょい参加し

3位×1、4位×1、ベスト8×1  
おやつCS東北2020ベスト8

とまぁまぁな成績です。

デュエプレもやっており、チームRTMに所属しています。メンバーも暖かく実力もある最高のチームです!

自己紹介はこのくらいにして本題に入ります。





1.なぜ墓地ソースなのか?


現在、オリジナル環境は主に5c、ジョー星ゼロルピア、シータ閃を中心に回っています。
よって、これらがTier1であり、これらにある程度の勝率を持つデッキでなければ結果を残すことは難しいです。

他にも、ボルシャックやラッカ鬼羅スター、赤単ブランドなど、様々なデッキが入賞していますが、調整やCS結果から考えるとやはり上記の3つが安定感があり、使用率が高いことが予想されます。



○5c、ジョー星ゼロルピア、シータ閃の共通点

これらのデッキの共通点はズバリ…



一瞬でゲームを有利な状況に持っていく、
もしくは決めてしまう動きがある



です。

4tザーディクリカロストソウル

3tジョー星4tゼロルピア

3tチュリスバスターorドギラゴン閃     etc…

言わずもがなですが、これらの動きは本当に強いです。俗に言う「割り切り」とされるやつです。それでいてまぁまぁな頻度で発生します。雑に勝ててしまうのも強さの一つです。


しかし、もちろん多色事故といった動きが弱い時もあります。5cやシータ閃はデッキの性質上多色が多くなってしまうため、3t〜5t目まで何もできないことがあります。ジョー星ゼロルピアはあまりありませんが…
そのジョー星ゼロルピアでさえも、ジョー星やゼロルピアが見つからない、後続がなくジョー星とゼロルピアを揃えてもフィニッシュまで行かずに止まってしまうことが発生します。

つまり、隙ができるわけです。

ここで、ほとんどの人は自分もこれらのデッキを使い、動きを押しつけて勝つことを考えると思います。
もちろん正解です。地力がありミラーやあらゆる対面に勝てるためオススメです。

しかし、Tier1である宿命なのですが、ほとんどのデッキが対策をしてきます。

パルテノン、ジョー星、旅丸、映えタタキ、テスタロッサ、オニカマス、とこしえ etc…

これらのメタを展開され、なかなか自分の動きを通すことが難しい時が出てきます。

ならば、これらのメタカードが刺さらず、かつ環境デッキに勝てるデッキが候補になります。

そんなデッキなんてあるのか…


それが…


墓地ソースです!!!


上記のメタが刺さりません!それでいて環境デッキにもしっかり勝てるポテンシャルがあります!

それでは早速見ていきましょう!





2.構築

ご覧の通り、メタを極限まで減らし自分の動きを通すフルパワー構築にしました。
墓地を素早く肥やし、早期に5000GTやtypeRを着地させることを目指します。
そのため、序盤から安定した墓地肥やしができ、対応力も高い赤青黒(クローシス)で構成しました。


3.各種カード解説

一なる部隊 イワシン 4枚

墓地ソースが強い理由その1です。
これがあるからこそGTやtypeRの早期着地が可能になっているので、4枚確定です。

色はあまり強くありませんが、初動に来ても手札交換カードが多く採用されているため、腐りません。
雑に終焉の開闢やプライマルスクリームから捲れても強いです。

これらの墓地肥やしカードでイワシンが墓地に落ちた時、そのイワシンを回収して自身の効果でイワシンを捨てることで、イワシンを捨てた分墓地が増えるテクニックは必須なので覚えておきましょう。


メルゲ否男/「今も我らの願いはただひとつ」2枚

GTやtypeRの早期着地の他に、手札の質を上げるために採用しました。

イワシンを絡めることで、手札交換しつつ墓地が最低3枚肥える動きが強力です。
また、手札に来たクロックを捨てて後続に繋げることもできます。

効果自体は、やはり他のカードと比べてパワーは低いですが、1マナだからこそできる小回りが勝利の鍵になることがあります。
しかし、GTやtypeRの早期着地に多色が邪魔になることもあるため、2枚にしています。


終末の時計 ザ・クロック 4枚

このデッキの受け札です。
赤単ブランドやシータ閃など、比較的早いデッキに対してカウンターするために採用しています。
「ターンをとばす」という効果は実に強力で、ガイアールブランドの自壊してクリーチャーアンタップ+SA付与効果もドギラゴン閃のアンタップ効果も全て無効になります。

特にシータ閃に対して有効で、ドギラゴン閃がタップされているため、盤面にアルカディアスモモキングがいてもオブザ08号で除去してから増えた手札からGTやtypeR、クロスファイアを出してカウンターするプランが取れます。

手札に来て腐る点や、GTがいる状態ではSTが使えないなどのマイナス面もありますが、それでも殴ってくる対面に可能性を見出せるこのカードは採用する価値があると考えています。
入れるならしっかりと踏ませたいので4枚推奨です。


追憶人形 ラビリピト 2枚

このデッキ唯一のハンデス枠です。
墓地ソースは5cを始めとしたコントロール対面に弱い傾向があります。
そこで、ラビリピトを採用してGTやtypeR、オブザ08号と絡めて全ハンデスをして大きく勝ちに近づこうという狙いです。

現環境は除去カードが豊富なので、GTやtypeR、オブザ08号と同時に展開し即全ハンデスを目指しましょう。

また、4という現実的に出せるコストであることも高評価で、自分の動きがあまり強くない時にラビリピトを出して相手の手札を捨てさせ動きを遅延させることもできます。

5c
ドラゴンズサイン、ナウオアネバー、ザーディクリカ、お清めシャラップ

シータ閃
カツキング、モモキングRX、アルカディアスモモキング、ドキラゴン閃 バスター

ジョー星ゼロルピア
ジョー星、ゼロルピア、デドダム(状況によりますが)


これらのカードが主な狙い目となります。
その時は、頑張ってキーカードを抜きましょう笑

盗掘人形 モールス 1枚

墓地を使うデッキには必ずと言っていいほど採用される最強カードです。流石殿堂。

終焉の開闢やプライマルスクリームと合わせてGTやtypeRを複数体展開したり、手札が枯渇してきたタイミングで出して後続に繋げたりと、墓地ソースとの相性は最高です。

モールスとクロスファイアで、0コストで3打点生成できることも覚えておくと役に立ちます。
かなり動きやすくなるので採用しましょう。


フェルナンド・ソシュール/プライマル・スクリーム 4枚

主にプライマルスクリームを使います。
このデッキで一番墓地を肥やせるカードです。回収するカードの選択肢が増えるのが強いです。
何といってもST持ちなのが優秀で、これを踏ませることでぐっと勝ちに近づきます。

また、お清めシャラップやクローチェフオーコといった墓地リセットカードを使われた後に唱えることで、被害が最小限になります。

今回は採用されていませんが、一王ニ命三眼槍と一緒に採用するとプライマルスクリームが有効トリガーになるのも高評価です。


百万超邪 クロスファイア 3枚

墓地ソースが強い理由その2です。
パワーアタッカー+1000000で有名なカードです。
環境のカード全てに殴り返しのバトルで勝てるため、相手のタップクリーチャーを確実に除去できるのが強みです。これでギャイアも越えられます。

墓地回収カードとの相性は抜群で、殴り返しに使えるし打点追加要員にもなるうえにG・ゼロ持ち。まさに万能カードです。
また、Wブレイカーなのもポイントで、カツキングのSTをケアすることができます。
破壊されてもすぐに帰ってくるこのカードはかなり厄介です。

このデッキは、GTやtypeRを複数展開してから盾を割っていくため、過剰打点になることが多かったことから3枚にしています。


カツラデランス/「アフロ行きま〜す!!」 4枚

このデッキの初動枠です。
主に「アフロ行きま〜す!!」を使います。手札交換が安定してできるのが強みです。
イワシンとの相性が良く、イワシンと絡めることで後続がかなり安定します。

ホメホメ老句とよく比べられますが、この2つのカードの違いをこの後解説します。


ほめほめ老/ホメホメ老句 4枚

このデッキのもう一つの初動枠です。
3ドローした後に相手に2枚選ばせて捨てる、という珍しい効果を持っています。

3ドローなのが優秀で、手札があまり良くない際に使っていきたいカードです。先に引いてから捨てるため、イワシンがなくても山札から引き込むことができます。しっかりと相手にイワシンを引かせましょう。(因みに俺はイワシンを引かせるのが得意です笑)

たまーにほめほめ老も使います。JOE持ちSA+Wブレイカー+スマッシュバースト持ちなのは忘れがちなので、しっかり覚えておきましょう。


ここで、「アフロ行きま〜す!!」とホメホメ老句を比較してみましょう。

「アフロ行きま〜す!!」

手札を捨ててから2ドロー(唱えた後に自身も墓地へ)
手札の枚数 -1+2-1=±0
墓地 +2

メリット
イワシンを確実に使える
欲しいカードをキープできる

デメリット
ホメホメ老句より墓地が肥えない
捨ててから引くため、引いたイワシンを活用できない

ホメホメ老句

3ドローしてから相手に2枚選ばせて捨てる(唱えた後自身も墓地へ)
手札の枚数 +3-2-1=±0
墓地 +3

メリット
手札交換の枚数が多い
「アフロ行きま〜す!!」より墓地が肥える
引いてから捨てるため、イワシンを活用しやすい

デメリット
自分で捨てるカードを選べない(相手依存)


ざっとこんな感じでしょうか?

手札と墓地の枚数を数で表しました。少し分かりづらかったらすみません。

こうして比較してみるといろいろなことが見えてきます。

ここで重要になるのは

1.イワシンの有無

2.手札交換の方法


主にこの2点だと考えています。

これらを唱える前にイワシンがある場合、唱えるのは「アフロ行きま〜す!!」の方が優先されることが多いです。
イワシンが絡むことでホメホメ老句の墓地肥やし枚数に追いつき、手札の質も上がるからです。
ホメホメ老句を唱えて上振れを狙うこともありますが、イワシンが絡まないことが考えられるため、素直に「アフロ行きま〜す!!」を唱えましょう。

反対に、イワシンがなかった時はどうでしょうか?
イワシンを引き込める可能性があるホメホメ老句の方が良いです。
これでイワシンが引けなくても「アフロ行きま〜す!!」より墓地が肥えていますし、GTやtypeRが落ちてものちのち回収できます。


次に、手札交換の方法についてです。

「アフロ行きま〜す!!」は自分で選べるのに対し、ホメホメ老句は相手に選ばせるという特殊効果です。
「アフロ行きま〜す!!」は墓地があまり肥えない代わりに手札の質を落とすことなく手札交換ができます。それに対しホメホメ老句は、墓地が肥える代わりに手札の質が下がる可能性があります。

初動で唱えた場合、あまり差は出ませんが重要なのは中盤以降です。
墓地が十分に肥えGTやtypeR、オブザ08号の着地が見えてくる頃です。なるべく軽減して出したい時に低コストのこれらを唱えたい時、どちらを唱えればいいでしょうか?






正解は「アフロ行きま〜す!!」です。

ここは、無難に墓地を肥やしたい場面です。そこで、手札の質を落とすかもしれないホメホメ老句を唱えてはいけません。せっかく整えた手札が無駄になります。GTやtypeRの早期着地を目標にしたこのデッキのコンセプトを壊すことになるので要注意です。

しかし、手札の質があまり良くない時は、ホメホメ老句を唱えます。GTやtypeR、オブザ08号といった欲しいカードを持ってこれる可能性が高いからです。
相手にこれらのカードを選ばれてしまうことも考えられますが、まず引けなければ意味がありません。
2枚と3枚のサーチの差は小さいようで大きいです。


まとめると…

手札にイワシンが
ある→「アフロ行きま〜す!!」
ない→ホメホメ老句

手札があまり良くない→ホメホメ老句

GTやtypeR、オブザ着地直前、または手札の質が良い時
→「アフロ行きま〜す!!」

ざっとこうなります。
しかし、状況に応じてはこれが正しいプレイといえないこともあります。
基本はこうなんだ、くらいで覚えておくのが良いです。


龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢 4枚

墓地ソースが強い理由その3です。
序盤から終盤までいつでも使える墓地肥やし&回収カードに、軽減効果ありのマイナス除去クリーチャーがくっつきました。弱いわけがありません。
3コストというナイスコスパなため、小回りも効く上に墓地もちゃんと肥やしてくれます。

中盤以降はオブザ08号によるマイナス除去カードにもなります。マイナス除去のためEXライフやエスケープを貫通するのが偉いです。クリーチャー除去しながら盾焼却は流石にやってます。

また、マイナスのためドギラゴン閃やアルカディアスモモキング、ドルファディロムといった高パワークリーチャーをGTやtypeRの破壊圏内にすることができます。これがめちゃくちゃ強いです。

現環境、めちゃくちゃ刺さりのいいアルカディアスモモキングを1〜2マナで簡単に除去できるのはオブザ08号だけです。
このカードのおかげでシータ閃を始めとしたあらゆる対面に勝つことができます。
もちろん文句なしの4枚確定です。


暴走龍 5000GT   4枚

墓地ソースが強い理由その4です。
皆さん、お待たせしました。墓地ソースと言えばこのカード。墓地ソースの顔、5000GTです。

何といっても圧倒的な盤面制圧力。5000以下とサイキックを全て破壊してから全てのプレイヤーの5000以下のクリーチャの召喚、サイキックを封じます。
あくまでも召喚を封じるため、生命と大地と轟破の決断のような踏み倒しは可能なため注意です。

ジョー星ゼロルピアやシータ閃、ラッカ鬼羅スター、赤単ブランドなど、出されるだけで動きが大きく制限される、もしくは詰むデッキは数多く存在します。

typeRとの相性も非常に良いです。お互いに手の届かない範囲を封じるため、この2体が並ぶとほとんどのデッキはかなりキツい状況になります。
5cやジョー星ゼロルピア、シータ閃も流石に苦しい展開になります。

しかも、そんなカードがSA持ちTブレイカーで1〜2コストで複数体飛んできます。
この派手さ、流石はアウトレイジ。

圧倒的な詰み性能とフィニッシュ力、4枚確定です。


反逆龍 5000typeR/無法頂上会談 4枚

墓地ソースが強い理由その5です。
このカードの登場により墓地ソースは大きな転機を迎えました。

このカードもGT同様広い対面に刺さりますが、苦手とされているコントロールの頂点に立つ5cにかなり刺さるのが素晴らしいです。良くやってくれた…

登場時に5000以下のクリーチャーを全て破壊し、全てのプレイヤーは手札からしかクリーチャーを出せなくなります。
これは召喚ではなく出すこと自体を封じるため、GTより封じる範囲は広いです。
墓地利用、マナ利用、オリジナルですが超次元やGRもこのカードたった一枚で機能停止します。
もちろん、これも1〜2コストで複数体飛んできます。

もう一つヤバいのは、上だけでも良かったのに何故か下にサイバーチューンがくっついています。青マナのためクロックの手札に来ると腐るデメリットを消しながら、自分で手札を交換しつつホメホメ老句と同じ枚数墓地を肥やすことができます。
これは高いのも納得ですね…

3枚の構築もありますが、5cがいる限り4枚確定です。妥協せず4枚揃えましょう。


4.採用候補・不採用カード解説

一王ニ命三眼槍

敗北回避能力を持つ墓地ソースの受け札です。

これを採用することで、クロックの他にプライマルスクリームも有効トリガーになり、シータ閃や赤単ブランドに雑に強くなります。
3〜4枚採用しなくても、手札交換や墓地回収で引いてくることができます。
また、GTやtypeRがいる状況でも出せるSA+Wブレイカーであることも評価できます。

しかし、

・ダイレクトアタックを止められるのは1枚につき一回であるため過剰打点を止められない

・5cやジョー星ゼロルピアといった、あまり刺さらない対面がある

・多色であるため、動きに支障が出ることがある

といった理由から、今回不採用にしました。
環境が前のめりになってきたら、採用を検討しましょう。


ツルハシ童子

スレイヤー持ちのST獣で、回収が任意になった終焉の開闢です。鬼タイムでブロッカーが付与されます。
これも殴ってくる対面にトリガーして墓地を肥やしながらカウンターすることができます。
スレイヤーブロッカーはかなり厄介です。


しかし、これも一王ニ命三眼槍と同様に


・殴ってこない対面や過剰打点に対して意味がない

・5コストで使う能力ではない

・GTがいる状況では受け札にならない


という理由から、不採用としました。


戯具 ヴァイモデル

ST持ちの墓地肥やし+3コスト以下蘇生です。
クロックとの相性が良く、墓地に落ちたクロックを蘇生できるのが魅力です。
ついでに墓地も肥えているため、GTやtypeR、オブザ08号の着地も早まります。

しかし、他のST獣に比べて活躍の幅が狭いです。


・GTだけでなくtypeRがいる状況でも機能しなくなる

・3コスト以下のクリーチャーを採用しなければならない

・3コスト以下のクリーチャーを墓地に落とさなければならない

・5コストで使う能力ではない

という使いにくさから、不採用としました。


電脳の女王 アリス/不埒な再侵入

クロニクルデッキで登場した新しいアリスです。

クリーチャー面は、どこかデドダムを彷彿とさせるような効果です。好きなカードを手札、墓地、デッキトップに置くことができます。
また、ヴァイモデルと一緒に採用することで、墓地と手札を充実させ後続に繋げます。

呪文面は、確定除去に加えて任意で3枚墓地を肥やすことができます。これでドギラゴン閃やギャイアなどを除去することが狙いです。

多色である点や同じ3コストの終焉の開闢や無法頂上会談と比べると墓地が肥えず、GTやtypeRの着地が遅くなる点がネックですが、どちらもそこまでパワーが低い訳ではないので、採用は十分に検討できます。


冥界の不死帝 ブルース/「迷いはない。俺の成すことは決まった」

2コストで13000とデスマッチビートルに匹敵するコストとパワーを持ちます。

自分のターン終了時に、山札の上から一枚を墓地に置くことができます。
墓地が13枚以上で殴れるTブレイカーへと変身します。

呪文面は、これもヴァイモデル同様3コスト以下のクリーチャーを蘇生します。これで自身やクロックを蘇生してカウンターを狙います。

しかし、2コストである点は優秀ですが、いち早くGTやtypeRを着地させるために、他の手札交換カードや墓地肥やしカードをプレイすることが多いです。そのため、何かと腐りやすいです。

条件付きではありますが、13000のTブレイカーは魅力的です。が、墓地が13枚以上ある時はGTやtypeRが複数体並んでいる状態であることが多く、オーバーキルになります。
それなら、他のカードに枠を譲り自分の動きを通しやすくしたり、受けカードやメタを入れようと考えました。
構築や環境次第では、採用候補になり得ます。


5.各対面のプレイング



GTとtypeRの優先度を意識することが大切です。

5c 五分〜微有利

GT < typeR

キーカード
ラビリピト プライマルスクリーム クロスファイア オブザ08号 typeR  

typeRの早期着地が求められます。
デドダムや火噴くナウ、ナウオアネバー+ザーディクリカで意外と墓地が肥えます。
その墓地を利用して、灰燼と天門の儀式から展開してくる動きは強力です。
高パワーで構成される5cは、GTやtypeRの破壊効果では除去できないクリーチャーがほとんどです。

他にも、グレイトフルベンやギャイアのマナから出す効果、ロマノフII世の連続蘇生など、手札以外から展開するカードも多く採用されています。
4〜5t、遅くても6〜7t目には着地したいです。


要注意カードは、ドルファディロムとお清めシャラップです。


ドルファディロムは、多色以外の呪文を全て封じながら、登場時とEXライフが剥がれた際に多色以外のクリーチャーを全て破壊してきます。

相手は、早期にドルファディロムを立ててくるので、それを見越してオブザ08号をなるべく手札に抱えておきましょう。

オブザ08のマイナス効果でドルファディロムを一発で除去するのが理想です。EXライフを使わせた後にtypeRを着地させることで、墓地のドルファディロムを封じることができます。

お清めシャラップも厄介です。

一回くらいなら何とかなります。連打されるとやはりキツいです。
しかし、採用されている枚数は2〜3枚が多く、相手がなかなか引けず唱えられないことも普通にあります。中には、入っていない構築もあります。

唱えられた時にリカバリーできるよう、一番墓地が肥えるプライマルスクリームをなるべく抱えることが重要です。

5c対面は、ラビリピトが活躍します。
簡単に除去されるため、なるべくGTやtypeR、オブザ08号と一気に展開したいですが、相手が5マナ直前の際は別です。

5cは5マナを境目に、ドラゴンズサインやナウオアネバーから展開してくる魔のゾーンに入ります。ザーディクリカやガイアトムシックス、ロマノフII世から負けることは全然あります。

そこでラビリピトが活躍します。

デドダムは変わりませんが、ミラクルやお清めシャラップを唱えた後は手札が減っており、これらのキーカードを引ける確率が上がります。ここで捨てられれば、戦況が大きく変わります。

オブザ08号と絡めて盤面処理しながら、何度も全ハンデスをする動きも意識しましょう。

殴るタイミングは、typeRが最低でも2体いる状態です。できれば3〜4体欲しいです。

カツキングを採用した構築もあるため、GTがあると尚良いです。
カツキングが見えたら、なるべくクロスファイアを出したいです。WブレイカーなのでGTやtypeRから殴るより、カツキングを少しケアできます。


ジョー星ゼロルピア 微有利〜有利

GT > typeR

キーカード 
ラビリピト GT  typeR

GTの早期着地を目指します。
GTが着地すると、ジョー星ゼロルピアはほぼ詰みます。
しかし、ドゥポイズや学校男があるのでGT1体だけの場合、決して油断してはいけません。横にクリーチャーを展開して、これらをケアしましょう。
一番はGTが複数体いることです。

typeRもGTほどではありませんが、墓地にいるDisジルコンやウォダラ垓、ジョイダム垓、マナにいるDisジルコンを封じられるので有効です。

相手が3〜4t目にジョー星を貼ってきて、GTやtypeRを出せそうにない時、ラビリピトの出番です。
ジョー星を出したことで手札が減っています。気合いでゼロルピアを捨てましょう。

ラビリピトもない時は、ゼロルピアがない、もしくはターンが返ってくることを願って墓地を肥やしてGTやtypeRの着地を進めます。


シータ閃 微有利(アルカディアスモモキング着地で五分)

GT ≧ typeR

キーカード
クロック クロスファイア オブザ08号 GT
typeR

基本的に、GTの着地を優先させます。
オニカマス、テスタロッサ、Disノメノン、旅丸、シャッフ、ドルガンチュリス、カツキングなどが召喚できなくなります。


しかし、油断できません。こいつがいます。


モモキングRXです。

何故かパワーが6000もあります。謎すぎる。
モモキングRXから、アルカディアスモモキング、ドギラゴン閃、バスターを展開されます。

GTは踏み倒しをケアできません。ドギラゴン閃やバスター、生命と大地と轟破の決断で負けることがあります。
typeRも積極的に出していきましょう。

ドギラゴン閃やバスターも脅威ですが、天敵はアルカディアスモモキングです。


光以外の呪文を全て止めながら、各ターンこちらが出す1体目のクリーチャーをタップして出さなければなりません。そんなカードが4〜5t、最速で3tで着地してきます。
シータ閃が結果を残しているのも納得です(怒)
早期着地した場合、かなり厳しいゲームになります。

しかし、諦めてはいけません。こちらにはそんなアルカディアスモモキングを1〜2コストで除去できるカードがあります。

そうです。オブザ08号です。

オブザ08号を出すことで除去、またはGTやtypeRの破壊圏内に入れつつ、タップ効果を消費します。
その後に、GTやtypeRを出すことで形勢逆転が狙えます。
なので、アルカディアスモモキングが着地する前になるべく墓地を肥やすことが勝利に繋がります。

相手の殴りに対してクロックを踏ませ、ドギラゴン閃のアンタップを効果を無視し、アルカディアスモモキングをオブザ08号で突破してカウンターというイメージです。
しかし、カツキングを使い回してラッキーナンバーを回収する動きもあるため、要注意です

殴り方は、GTが複数体にtypeRが最低1体、できればクロスファイアがいることが理想です。
基本的にクロスファイアから殴ります。もちろんカツキングケアのためです。GTがいる状態ではSTは使えませんが、絶対に覚えておきましょう。

他のSTは、吸い込むナウや切札MAXです。
吸い込むナウの唱えること自体はケアできませんが、一体除去で盤面も増えないため過剰打点で対応します。

問題は、切札MAXです。typeRがあれば特に問題はありませんが、GTのみだった場合、切札MAXでマナからカツキングを出されてカウンターされることがあります。やはり盾を殴る際はtypeRも欲しいですね。

他には、シャッフで呪文を封じてくる動きもあるため、手札の呪文コストをバラけさせるプチテクニックも覚えておくと良いです。


赤単ブランド 不利〜微不利

GT > typeR

キーカード
クロック プライマルスクリーム GT
(一王ニ命三眼槍)

厳しい戦いになります。
プライマルスクリームとクロックが盾にあってやっと、といった印象です。
しかも、プライマルスクリームも最初の1コストクリーチャーの1点で踏ませるくらいでなければ意味がないことが多いです。

こちらがイワシンを連鎖させる上振れた時のスピードを、相手は平気な顔して越えてきます。
一王ニ命三眼槍を採用してやっと微不利くらいです。

1点目にプライマルスクリームやクロックを引いてこちらの動きを加速する、または盤面を処理して打点を減らすことで可能性を見出せます。

とにかく墓地を肥やし続けてSTを踏ませGT着地を狙うプランでいきます。

しかし、GTが着地し盤面がなくなれば相手は轟轟轟ブランド以外の回答を失います。
あとは盤面を作って殴りましょう。

ごくまれに、爆殺!!覇悪怒楽苦や革命の鉄拳を入れた構築もあるため、パワーやコストが小さいクリーチャーから殴ると確実性が増します。



5.最後に


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
初記事ということもあって、拙い文章や誤字があるかもしれません。
教えていただけると非常に助かります。


さて、ここまでクローシス墓地ソースについて解説してきました。少しでも魅力が伝わっていたら幸いです。


墓地ソースは非常にパワーがあり、環境でも戦っていける実力があります。調整仲間からの評価や自分で回した感触も良かったです。

しかし、そんな墓地ソースに関連したある言葉があります。

それは…





「構築がバレた、
    流行った墓地ソースは弱い」



これはどういうことか。
要は、簡単にメタれてしまう、ということです。

ブーストついでに墓地をリセットするお清めシャラップが3コストとお手軽だったり、お互いの墓地をリセットするクローチェフオーコがG・ゼロだったり…

「じゃあ、ついでに…」でメタれてしまうのが墓地利用デッキの弱点です。


しかし、そこには穴があります。
それは…






簡単にメタれるからこそ、
メタられるデッキが強くなる


どういうことか説明します。



環境デッキのリストに、あるデッキを簡単にメタれるカードが採用されていると、そのデッキが母数を減らします。
すると、他のデッキにメタを張るようになり、そのメタカードが減る、又はリストから抜けます。
そして、次第に簡単にメタれるカードが採用されない構築がテンプレになっていきます。


そこに、メタられるデッキが勝てる隙ができるわけです。


正直、墓地ソースにメタを入れずにやり合うのは、なかなか難しいです。

メタる側は、いつからか「簡単にメタられるんだから使われないだろう」と思い込み、他のデッキにメタを張りカードパワーを勝手に落としていきます。そこに、墓地ソースのようなデッキが活躍できるのです。

この説明を聞くと、無理してでも墓地ソースを使っているように感じるかもしれません。確かに、環境上位のデッキを素直に使った方が安定して勝てることの方が多いです…



しかし、デュエルマスターズというコンテンツは、いかに引き出しが多いかで勝負が決まります。
使用デッキの選択肢が多い人の方が勝ちやすいのは明白です。

「いや、現環境で墓地ソースは弱いでしょ笑」という人は恐らくいるでしょう。

そういう方が墓地ソースを始めとした、環境を読み切った環境外デッキにボコボコにされ、どんでん返しに遭ったりします。

なぜなら、実際に俺がそうだったからです。

環境デッキばかりでなく、たまには他のデッキについて考えることで何かアイディアが浮かんでくるかもしれません。

広い選択肢を持つことが、デュエマを楽しんだり、結果を残すことに繋がります。

そんなことを墓地ソースを調整しながら学ぶことができました。



少し脱線しました…

墓地ソースは、かなり面白くてちゃんと強いデッキです。


環境デッキに勝てずモヤモヤしている方
友達とワイワイ楽しくデュエマをやりたい方
デッキがマンネリ化してきて新しいデッキを探している方
                     etc…


是非この墓地ソースを検討してみてください!
クロニクルデッキの発売で少しは組みやすくなりました!(少しは…)



今後もまた記事書いたりするつもりなので、是非Twitterやnoteのフォローお願いします。

Twitter→@S_As_tra



最後まで読んでいただきありがとうございました!
それでは!


                  S.アストラ

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