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We Margiela マルジェラと私たち

少し前に「We Margiela マルジェラと私たち」を観ました。(画像は公式サイトからお借りしました)淡々と関係者のインタビューが続くドキュメントでした。

モヤモヤしてしている自分の背中を押してもらうつもりで行ったのですが、結局、わかっていた現実を突き付けられて、やっぱり同じなんだ…と、がっかりもせず、すっきりもせず、ただ寂しい気持ちで帰ってきました。

マルジェラが、かつてのスタッフに語ったという「10年続けたら道具になる」という言葉が刺さりました。マルジェラの言葉の意味とは違うとは思いますが、自分の仕事の仕方はマシーンみたいだなと、最近つくづくそう感じていたから…。
マシーンは効率が良くて便利で、文句も言わないし、面倒臭くないし、クオリティもまぁ良いし、扱いやすいですね。感性だとか想像力とかは不要です。
そういう無言の要求に合わせていくうちに、いつしかマシーン化していました。
ネットの情報を継ぎ接ぎして、売れそうなものをつくる。ヒトじゃなくても出来てしまいます。

マルジェラのスタッフだった方々の話を聞いて、服に価値があった頃が楽しかったなとぼんやり考えています。

読んでくださってありがとうございます。