ネオンウルフ 第3話

ー放課後ー
「ということで、Eスポーツ部全員初集合!」
「楓馬が連れてくるとは思わなかったな。」
「だね。」
「俺がつれてきたら悪いですか!」
ここには三年も二年もいる。なのに楓馬は普通にタメ口で喋っている。
(アットホームだなぁ)
「とりあえず俺から自己紹介するか。」
「3-3、早瀬龍希だ。よろしく。」
「3-4笹町愛果。マネのつもりです!」
「2-1夜常凛。」
「柴倉雅です!よろしくねー」
「1-2水樹楓馬!」
「1-2、市川音です。」
「さて、Eスポーツ部集合したわけだけど、規則がある。
一つ目、ゲーム中は先輩後輩関係無くタメ口で話すこと。
二つ目、校内でこの話をしないこと。」
「何でだよ。良くね?」
「いーじゃん!秘密クラブみたいで!」
「だから雅は永遠に子供なんだよ。」
「誰が子供だ!」
「二人とも、図書館だぞ。静かに。」
(何でここにしたんだよ。)
「で、今日はフレンド交換だけ?」
「そんなことはないけどフレンド交換しないからには始まんないよな。IDメモったらメール交換して。」
そう言って龍希が号令をかけ、メアドとIDを交換する。
「音くんって主席だったんでしょ?」
「まぁはい。」
「すごいよね。どこかの雅とちがって。」
「言っちゃってんじゃん!」
「はい、幼なじみ同士の喧嘩始まる前にさっさと目標に移ろうか。」
「目標?」
「そう。俺たちの目標はCoN部門のある全国大会での優勝だ。俺たちは基本CoNをメインでやって来ているからな。他のゲームをやったりすることもあるが。」
(すげーな。スケールが違う。)
「俺達どうやって練習するんですか、て言うか集まる意味あるんですか?これ」
「そうだな、基本的には家でボイチャ繋げれば良いかなと思ってるけど。」
「週一くらいは集まった方が良いんじゃない?対策とか、イベントとか、あと俺みたいに録画したの振り返ったりさ。」
「皆空いてる日は?」
「日曜」
「月曜、日曜」
「水曜、日曜」
「毎日」
「火曜、日曜」
「見事に日曜空いてますね。」
「じゃあ毎週日曜、図書館でいい?」
「図書館はやめた方が良いんじゃないですか?うるさくなりますし。」
「そうだな、じゃあ毎日空いてる楓馬の家で。」
「俺?部屋汚いんだけど…」
「知ってる。片付ければいいだろ?」
「まぁ…」
「じゃあ決まり。毎日学校終わりでクエスト開始時刻の17時、ボイチャ入りで広場集合な。以上、解散!」
「おっしゃ!帰れる」
「龍希なのにそんな早く終わるなんて逆に怖いな。なんかあったの?」
「回り見てみろ。」
俺は水樹と共に回りを見ると血の気が引いていったのがわかった。
「やらかしたやつですね、これ…」
「あぁ。」
俺は水樹と早瀬先輩で謝ってから変えることになった。

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