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「決意の光/優木せつ菜」に魅せられた話(シャッフルフェスティバル一周年に寄せて)

「髪飾り強く結び直して 翡翠色の光放って」

このフレーズを見た時に頭の中で再生される歌声とキーは、恐らく私と多くの虹ヶ咲を追っているファンの間では異なるものになるだろう。

これは、一年前に開催された「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 校内シャッフルフェスティバル」にて披露された、「決意の光/優木せつ菜(CV.楠木ともり)」に魅せられてしまった一人のファンの備忘録。

そもそも出会うまで

簡単な自己紹介も兼ね、シャッフルフェスティバルが開催された2021年3月当時、私がどれだけの熱量で虹ヶ咲というコンテンツを追っていたかを説明しようと思う。

・ラブライブ!(μ's)には一期終了後のタイミングでハマり、ファイナルライブと全く同じ時期に自分自身も人生の転機があり熱が一度引く。海未推し。
・2020年秋に放送されたアニメで初めて虹ヶ咲に触れた折に大変に引き込まれ、アニメコンセプトであると見込まれる3rdライブを待つ状況。スクスタはプレイしておらず、1sr~3rdアルバムの曲はバラつきはあれど視聴動画などで触れた程度。せつ菜推し。

最低限必要なのはこんな所だろうか。
シャッフルフェスティバルについては、「そもそも曲もしっかり予習できていないのにシャッフルで聞いてもなぁ。」と消極的で、現地参加などは考えもしていなかった。
ただ、コロナ禍が生んだ数少ない恩恵である「ライブ配信による自宅からの参戦」という選択肢を知り(μ'sを追っていた頃は近場の映画館のライブビューイングにお世話になったものだった)、気軽に観られそうだなと一緒にアニメ虹ヶ咲を見ていた友人と通話しながらDay1の配信を見ることに決めた。

Day1当日。配信が始まり、自分が身を置いている場所は自室の椅子の上と言えど、画面に広がる暗がりの中に色とりどりのブレードが輝く景色。
それは過去にライブビューイング会場にて参戦していた時の気持ちをフラッシュバックさせるには十分だった。

友人とオープニングムービーで使われているBGMがアニメの劇伴である事に気が付き、「アニメコンセプトじゃないのに流すんだ」などと話していた所に一曲目で「虹色Passions!」が披露されいきなり意表を突かれた。
そして形は変われど、久々に参戦したライブにどれだけ心躍らせたか。

まさかの地震による進行中断もあり、そのまま中止になってしまわないか大いに心配したが無事続行しソロパートへ。

まず一曲目に飛び込んできた「夢への一歩/エマ・ヴェルデ」。
度肝を抜かれた、というのが第一の感想だった。
いや、歌上手すぎないか……?声の伸びがエグいな???
指出毬亜さんにはこの後のライブでも散々圧倒される事になるわけだが当時の私はそれを知る由もなく。
兎にも角にもソロパート一曲目で一気に引き込まれ、配信参戦前の消極的な態度はどこへやら完全に楽しむ姿勢にされてしまっていた。

他の楽曲、メンバーの組み合わせなど書ける事は多くあるのだが、本題にいつまでも入れなくなってしまうためここでは割愛、機会があればどこかで書きたい。

璃奈が歌うひたすらにキュートで優しい「眠れる森へ行きたいな」が穏やかな「おやすみ」と共に暗転した後、それはやって来た。

「決意の光/優木せつ菜(CV.楠木ともり)」

本題である。
今更ながらだが、シャッフルフェスティバルはその名の通り、各メンバーが自身の持ち曲ではなくシャッフルされた誰か他のメンバーの曲を歌うのだが、当日までその内容は公開されず、どんな組み合わせで飛び出してくるか分からないというビックリ箱状態となっていた。
上で触れたとおり私はせつ菜推しであるが、他多くのライブ参戦者と同様に果たして自分の推しはどんな曲を引っ提げてくるのかとドキドキしていた。

「眠れる森へ行きたいな」が終わり、拍手が途切れたタイミングでステージ上のモニターが映すスクスタゲーム画面がスカーレットのブレードに染まる。
せつ菜だ!そしてそれを認識した直後に、あのあまりに印象的なイントロが私の頭を揺さぶった。

「優勝だろこんなの!!!!!!!!」
その瞬間に私はそう叫んでいたらしいと、友人からも後で聞いている。
それからはあっという間だった。聞き惚れてしまったという他ない。

なにせ、「決意の光」という曲自体も私は既に相当好きであったのだ。
アニメ一期の範囲ではもちろん栞子は影も形もないのだが、きっかけも覚えていないが公式にて配信されているスクスタのライブMV動画で聞いた時にとんでもなく良いなこれ……と一目惚れしている。

なんでそんなにその曲好きなの?と聞かれると、私のμ'sでの推しが園田海未であり、一番に好きな曲が「私たちは未来の花」であると言えば納得してもらえると思う。

他、好きな楽曲としては「だってだって噫無情」。
要するに、和ロックというジャンルに非常に弱い訳である。

推しが一目惚れした曲を歌っている。しかもバチバチに合っている。
その一曲のパフォーマンスの間、格好いい、綺麗、という感情しか湧かなかった。
虹ヶ咲アニメ第一話、侑がせつ菜のライブを目の当たりにしたその時、とまでは大袈裟かもしれないが、それを例えに出したくなってしまうほどの衝撃を受けた。


結局、シャッフルフェスティバルはDay2の配信も参戦したのだが、二日間を終えた後もなお、アーカイブの配信期間である一週間の間は数えきれないほど「決意の光」を見返していた。
その中での色々な気付きをここに残そうと思う。

1.半音上がったキーとせつ菜らしさ
最初は気が付かなかったものの比べると一目瞭然で、本家の栞子verは本人が日本舞踊を習っているという所も反映してか優美さが残る印象だが、せつ菜verはかなりヒロイックな格好良さ、堂々とした歌声を前面に出している印象を受ける。
せつ菜自身も好みそうな、バトル物の作品のオープニングや挿入歌として採用されてもおかしくない熱量を伴っているとさえ思える。

2.スクスタの画面に映るせつ菜と楠木ともりさんとのシンクロ
シャッフルフェスティバルの後夜祭生配信にて、本人も特に「手先の所作」に気を配ったと言及していらしたと思うが、相当に画面の中のせつ菜とダンスが同調しているように見えた。
特に印象に残るのがAメロ後半の「眩いほどのその瞬き 心動かす」。
腕を大きく回す→上げて下げる→胸元に寄せる、という一連の流れがあまりに綺麗。「心動かす」における徐々に握りしめるような指の畳み方も本当に良い。

3.ステージのスクリーン演出
スクスタのライブMVがショートバージョンである以上、二番以降はステージ演出としてそれぞれの楽曲毎に特徴が出る訳だが、「決意の光」は一部の歌詞がスクリーンに表示される形式。
栞子は黒+一部が翡翠色だが、せつ菜に合わせて今回は黒+一部が紅。
語弊を恐れず言えば、ボカロのMVっぽい雰囲気の演出だろうか?
非常にキマっていて格好良いのだが、サビの「翡翠色の光放って」の「翡翠」の字も翡翠どころか紅になっており、ある意味せつ菜自身のオーラで強引に色が上書きされているような雰囲気が感じ取れて面白い。

などと書き連ねてはみたが、そういった理屈抜きにしても本当に私自身に刺さった一曲になった。
私の中で、その先の虹ヶ咲というコンテンツを今後も追い続ける決定打になったのがこのライブと一曲であった事は間違いなく、これを書いている現状、「決意の光/優木せつ菜」が虹ヶ咲の楽曲の中で一番のお気に入りから動いていない。

スカーレットのブレードを振る

校内シャッフルフェスティバルから一年が経ち、その間にも虹ヶ咲には様々な動きがあった。
月ごとのスクスタのストーリー更新、3rdライブ、ユニットファンミーティング、4thライブの開催などなど。
そしてこれからは間もなく、テレビアニメの2期も放送スタートとなる。

大阪で開催された先日の4thライブでは運にも恵まれ、私は両日アリーナでの現地参戦が叶った。
その4thライブの様子を知っている方は、私がせつ菜推しとして、楠木ともりさんのパフォーマンスに魅せられてここまでやってきた一人のファンとして、このライブで感情が大きく揺り動かされたのは推し量ってもらえるものと思う。
しかしやっぱりどうしても、私自身のエゴで言えば優木せつ菜は楠木ともりで無いとヤなのだ。
私たちファンが見てはいけない、知ってはいけない裏側で複雑な事情がある事は想像に容易だが、どうか当人に無理の無い範囲で優木せつ菜でいられるよう、関係各所の方々に尽力いただきたいというのが一人のファンとしての要望である。

そして何より、優木せつ菜がステージに立つ曲で、推しのカラーであるスカーレット色を振る。それは今までもこれからも変わらない。

終わりに

前々からどこかで吐き出しておきたいと思っていて、このシャッフルフェスティバル一周年を逃すと延々と書かなさそうなので思い切ってnoteに初投稿する次第に。

私自身も1年の間にアルバム曲のボキャブラリが増えたりスクスタのメインストーリーをクリアしたりと幅が広がったので、ぜひシャッフルフェスティバル第二弾を12人で開催して欲しいなと思う。4thのアンケートに書けば良かったな……。

4月からのアニメ2期も本当に楽しみにしています。余裕と時間があればまた感想でもなんでも文章を書いていきたい。
それでは、またいつか。


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