シャコタンはどうしてかっこいいのか
車は車高を下げるとかっこいいとされる。モータースポーツなどの影響で機能面的かっこよさであるとする一方でもはや機能を果たさない程の低車高の車もあり、度を越しているのではと思うこともある。そのようなジャンルがあるので否定は全くしないが、そもそもどうしてシャコタンがよく見えるのだろうか。
車の形状として、普通の車高だと4個のタイヤの上にボディが乗っかって見える。特に流線型の美しさを強調した車では、それがでっぱりのように見えてなんとなく不格好にならないだろうか。さらに通常のトレッドではタイヤの部分が引っ込んで見えてしまう。車によってはバンパーを無視したデザインになっており、キャラクターラインがタイヤによって分断されているように見えるものもある。
そこでシャコタン・ツライチなのである。視覚的にタイヤの存在感を消して、タイヤハウスを車体と一体化でき、1種のスムージング効果があると思われる。でっぱりを消して、凹みは埋まって見えるのである。そもそもは機能面を強調させるためのスタイルだが、無意識的にも格好よく見えると思われ、シャコタンツライチは浸透していったのだろう。
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