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【オール】

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エトワアルの上空に存在する次元 "ザエンド" のたったひとりの住人であり、この世界を守る者。
光りに溢れた聖域の中央にある『静かの城』に住まう、影で出来た少年。
ここには終わった物語や登場人物が集められ、その眠りを静かに守っている。


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普段は、ピースと対のような少年の姿をとっているが、影そのもので出来ているため、どんな姿にもなれる。

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青年の姿をとったオール。

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オールだけのための旅人・ピースが下の次元から運んでくる、語り終えられた物語たち。
それを受けとるとき流れ込んでくる記憶や感情は、止まった世界にいるオールにとって、温かいものである。


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最初オールは、世界を巡る空想RPGのラスボスとしてつくっていました。
ある人間が、想像の世界を創る子供心を忘れ、大人になってしまった。
その忘れられた"想像するこころ"がオール。(他人の気持ちを想像する意味の"想像"ではなく、"創造"の心)
想像の世界の創造主です。

主人公ピースは、オールが創り出した世界を順に廻って、糸で再び物語を紡ぎあげ、ふさぎ込んでいるオールの元へ。
狂気のオールは様々な形態に変化し戦いを繰り広げ、最終的にハートのかたちになって、ピースの縫い針で貫かれ物語の色に染められます。
自身も物語となり、世界へ還ってゆくオール。
ピースにもオールの物語が伝わり、自身が"人間に自分を思い出してほしくてぼくが出来た"と明かしました。

ピースは最後に、ボタンの空虚な穴を"忘れられた世界"、その穴を想像の糸で紡ぎなおしてきたと見立てて、人間のこころにボタンを縫い留めて役割りを終えます。
現実世界の人間は、創造するこころを思い出せたのでしょうか…?


🎧イメソン:藤井 風 きらり

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