レバーレスを自作する方法(ケース製作編)


ケースへの穴開け準備

自作レバーレスで一番重要であり、自作する意味とも言えるケース作成編。
まずは必要なものから。

1,刃先

ちゃんと開けばメーカーは何でもよさげ。自分が使いたいボタンサイズのものを選ぼう。
ちなみに一般的には、親指部分(いわゆる上、ジャンプ)は30mm、それ以外は24mmが多い。
自分は元々アケコンユーザーのため右手ボタン部は30mmが良いなぁと思っていたので、24mmにしているのは左右下の3ボタンのみ。
アケコンからボタンを流用できるのでコストも抑えられるのが◎。

無くてもいいが、100均で売っている普通の3mm程度のドリル刃先もあると後々少し楽。

2,ドリル本体

後は電動ドリル本体。
レバーレスを自作する方法の最初でも触れたが、これはホームセンターでレンタルが一番コスパが良い。

もし購入する、ないしは自宅にあるものを使用する場合はトルク(回転力)に注意。
単なるドライバ締結用だとトルクが足りず、やれなくはないが非常に苦労する。
手元にあるものを調べてトルクが3Nmとかだった場合は、明らかに力不足なのでレンタルしたほうが良いと思う。

工具レンタルする場合でも刃先は必要になるので、本体が自前のものがある場合は一旦買って試してみてもいいかも。

(2024/1/29 追記)
割とお安めのドリルがあったので購入してみた。

マキタ等のドリルは10000円台からが多いのに対し、半額程度で購入できる。安定のアイリスオーヤマ。
試した結果、今まで使っていた電動ドライバより段違いに開けやすい。
やはりトルクが大きいため刃がケースに負けないのでサクッと開けられてスムーズ。オススメ。

3,ケース

まずは100均でいい感じのやつを探そう。
これなら失敗しても痛手にはならないし、いくらでも試せる。
ここでボタン配置の間隔とか具合を見てから本番にするのが吉。

最終的になんのケースにするかは好みだが、レバーレス自作を推しているあの格ゲーマーささき氏も(恐らく)使っているHACOTTOのトランクタイプがオススメ。


4,下書き

100均のものとはいえいきなりドーン!と穴を開けても失敗するだけなので、まずは紙に手を当ててコンパス等で円を描いて大体の配置を決める。

自分の場合、
・右手側は未知数だったので一番馴染みそうな配置に制作。
・左は既存のアケコンのボタンを全部抜いて、それをトレース。
これで最終的に決めた。

24mmや30mmの穴を開けるとは言ってもボタンは実際のところそれより少し大きめなので、配置についてはきっちり並べるとボタンが入らなくなってやり直しになる。
気持ち間隔を開けたり、実際ボタンをあてがって調整する。

ケース作成

大体の下書きが出来て、工具等も揃ったらいざ穴開け。
ケースに下書きの紙を張り付けて、ホールソーで一思いに開ける。

…のもいいが、一旦3mm程度のドリルで紙ごと中心に穴を開けていき、下書きの紙を取り外してホールソー、が無難。
下書きの紙を使いまわせるので2作目を制作しやすい。

バリの部分が滅茶苦茶出るが、ヤスリで削るよりはもうカッターで切っていったほうが速い。

1作目

初めて製作したレバーレス。ボタン間隔が悪くて上のボタンが入らなかった。
ちなみにこれは全部30mmボタン。

1作品目は配置はなんとなくで作成。HitBoxの画像を見ながらこんな感じかなー?くらい。

2作目

2作目のレバーレス。左手のボタンを3つ24mmに変更した。
ケースの高さが足りず、滅茶苦茶中が窮屈になったので結局底を少し切ってケーブルを外に出した。

2作目はちゃんと下書きに手を当てて調整。右手はアケコンの配置をトレース。左手部分を24mmボタンに。

自分は手が大きいほうだと思っているが、それでも1作目の30mmで左右下を操作するのはかなり疲れた。
その点を踏まえても左は24mmがいいと思う。

3作目

3作目の穴を開けた状態。右の二つはとりあえずまだいらないので仮穴だけに。
サイドにスタート・セレクトを自由に配置できるのも自作の利点。
USB用の穴は3mmのドリルとカッターで気合いで開けている。
最終的にはボタンを入れてこんな感じに。
画像だとケースが少し大きめに見えるが割とちょうどいい。

3作目で一旦完成。
ボタンを増やす余地はあるものの、正直今のところ移動+6ボタンで足りるのでしばらくはこのまま。

そして今改めて思ったが前後は逆のほうがいいかもしれない…
自分はあえて箱の底(画像奥)をケーブルの出し口にしたが、別に持ち手のほうにあってもいいし、ケーブルをまとめて持ち手と一緒に持てば滅茶苦茶スタイリッシュではなかろうか…

以上で自分が作ったレバーレスのメモ書きは終わり。
その他基板の部品や参考資料等は別途まとめ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?