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キャンピングカー

キャンピングカーには小学生の頃憧れた。

車の中で生活が出来るなんて、何て便利なんだと思った。

キャンピングカーのベッドで寝ていたら目的地に着いている。そんな状況に憧れた。

でも、大人になって思う。

別にキャンピングカーはいいや。って

人って変わってしまう生き物なんだね。

あと多分、
キャンピングカーに乗っているおじさんは大体口ひげを生やしている。
ティアドロップのサングラスを持っている。
キャップのツバをきつ目に曲げている。

【恋するキャンピングカー】
最近なんかいい感じで、気になっている会社の先輩にドライブデートに誘われたの。
わざわざ彼は家の前まで車で迎えにきてくれた。
キャンピングカーだった。
キャンピングカーに乗り込んだら、中に彼の家族が居た。
全然会話の無い家族だった。
海沿いを通った時思わず「あ、海だー。」と言ったら、家族全員ガタっと立ち上がり窓の所へ行って海を見ていた。
それでも会話はなかった。
彼のお母さんは帰りにスッとハッピーターンをくれた。
それを見たお父さんは頷き、まだ小学生ぐらいの彼の弟は少し嫌そうな顔をした。

なんだか、いろんな人がいるんだなぁと勉強になった。

そんな、夏の終わりの1ページ。

~fin~

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