私の1mm_20220808

・三蹟とは


三蹟
さんせき

平安時代の能書家、小野道風(おののとうふう)、藤原佐理(すけまさ)、藤原行成(ゆきなり)の3人を尊崇した呼称。三賢、三聖ともいい、空海、嵯峨(さが)天皇、橘逸勢(たちばなのはやなり)を「三筆」とよぶのと同式である。また、「野道風(やどうふう)筆跡」を縮めて野跡(やせき)、佐理を佐跡(させき)、行成を権跡(ごんせき)(極官が権大納言(ごんだいなごん))とそれぞれよぶが、三蹟の呼称の初見は江戸時代の貝原益軒(かいばらえきけん)編『和漢名数』である。ただし、道風・佐理・行成の3人の組合せは、すでに平安末期の藤原教長(のりなが)著『才葉抄(さいようしょう)』にみられる。貴重な名筆を今日に伝える三蹟の活躍により、和様書道は完成をみたといえよう。
[久保木彰一]

[参照項目] | 三筆
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)

 ↑↑↑↑↑日頃よりコトバンクにお世話になっている。(←普通に語彙が少ないから)
 そして、その小学館が100周年という。おめでとうございます。

 特別企画のムービーがおもしろそうだ。本の世界へ浸る楽しさが伝わるとよいな。自分の中の読書の位置を塗り替えたい願いも相混じる。

https://www.shogakukan.co.jp/news/475385

 同じく憧れを抱いている、習字や盆栽の世界について、そういえば遠い学生の頃、こんなふうに映像の力と合わせ技にできないか~と想い描いていた記憶が蘇った。学芸員資格を取得するためだけの企画案だったので、何でもアリだったから、三蹟と呼ばれる偉人の筆の勢いを小人のように紙の上で体感できないか~とか、樹木の年輪にズームインして、陽の当たる部分の時間の経過を伝えられないか~とか。

 30年経っても憧れのままだ。それでも思い出したことは無意味ではないと自分を慰めている。(←現在地)