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Suno AI V3 α×ChatGPT×Midjourneyの合わせ技で曲を作ってみた。


「ボス犬さん、Suno AIをご存知ですか?
誰でも簡単に楽曲を作れる優れものなんです。
しかも2024年2月22日にV3 αへとアップデートされ、
このように改良されました。」

・オーディオ品質の改善
・1クリップが最長で2分までに
・作曲の時間を短縮
・表現力の向上
・インストゥルメンタル曲(ボーカルなし)指定が可能に
・カバーする言語を拡張

「ふむ、もちろん知っているよ。あれは優れものだ。
しかし君はストーリーの研究者だろ?
どうしてまた音楽に興味を?」

「AI生成された絵や動画にナラティブ(≒ストーリー)を盛り込むことで、
他の作品と差別化できるのではないかと考えているんです」

「なるほど、君が考えそうなことだ。」

「まずはこれを見てください。
私がMidjourney(画像生成AI)で作った絵になります。
それぞれの絵に短い具体的なストーリーを作り、
具体→抽象化し、自由な解釈が可能な形(ナラティブ)にしたものです。

①少女の不安定な気持ちを表情としなる木で表現

②これから城主を仕留め、城を陥落させることが暗示されるよう忍者(侍のような見た目になってしまいましたが)が城を分断するように配置

③街が戦火で破壊されていく様を暖色で、対比で街を見下ろすアンドロイドに悲壮感が漂うよう斜め後ろから見る構図に

④ポストアポカリプスを迎えた世界を大きく配置し、その中を生きる子どもたちの辛い運命が暗示されるよう風景よりも小さめに配置

このような構想で作りました。」

「ふむ、君は絵は素人だったはずだが、なかなかどうしてよく考えが反映されているじゃないか。これもAIの力を借りたということかな?」

「おっしゃるとおり。こちらのGPTsの力を借りてプロンプトを作成しています。

GPTsにコンセプトを伝えれば、プロンプトを5つ作成してくれます。
それを試しながら納得いくまで作り直しました。
それほど時間がかからず作れましたから、私のようにプロンプトに詳しくなくても、好みのものが作りやすいと思います。

そして、今回はこの中の①の不安そうな少女の絵をコンセプトに、楽曲を作ってみることにしたんです。」

「それもまた、AIの力を借りたということだね。」

「さすがです。ChatGPTにこのように指示をします。

suno ai を用いた楽曲の歌詞を考えます。 以下のテーマを盛り込みます。 「思春期、不確実性、脆弱性、動揺する少女、風の遠吠え、木々の揺れ、感情の嵐、自然の動揺と絡み合い、慰めを求め、はかない安らぎ、痛切、内省的、成長の葛藤。」 日本語の歌詞にしてください。 曲の長さは1分~1分50秒程度です

User

これはMidjourneyのプロンプトから拝借した単語を並べたものです。
そして返答がこちら。

思春期の不確かな道を歩み、 脆弱な心、揺れる少女。
風が遠くで吠え、木々が囁く、
感情の嵐、自然の動揺に心が震える。

「どこへ行けばいい?何を信じればいい?」
夜空を見上げて問いかける。
はかない安らぎを求めて、
痛みと共に成長の葛藤を抱える。

内省的な旅は続く、
自分自身と向き合う時間。
慰めを求めて、風に身を任せ、
木々の揺れに心を託す。

感情の嵐が過ぎ去り、
静けさが心を包む。
「強くなれる」と、自分に言い聞かせ、
一歩ずつ前へ進む。

思春期の不確かさ、
脆弱さを超え、
動揺する心を抱きしめながら。
自然の中で見つける、
はかない安らぎ、 成長の葛藤、
内省的な旅を続ける。

ChatGPT

このように歌詞を考えてくれました。
しかしご覧の通り、AI特有の言葉遣いに違和感があります。
これを自然な言葉遣いになるように何度かお願いし、
ある程度よくなったところでこのようにお願いをしました。

不確かなこの道を歩く、
心が揺れる毎日。
遠くで風が吠えて、木がささやく、
心の中の嵐、自然も一緒に揺れてる。

「どうしたらいいの?何を信じたらいい?」
星空見上げて、ひとり問いかける。
ちょっとした安らぎを探して、
痛みを抱えながら、大人への道を歩む。

自分と向き合う、長い旅。
慰めを探して、風に身をまかせ、
木々のささやきに耳を傾ける。

心の嵐がやんだら、 静けさがやさしく包む。
「強くなれるよ」と自分に言って、
一歩ずつ、前に進むんだ。

不確かさや弱さを乗り越えて、
心が揺れても大丈夫。 自然の中で見つける小さな安らぎ、
成長の道を、一歩ずつ歩いていく。


歌詞を更に口語的にしてください。 歌手は15歳の少女、この少女が同世代の女の子に向けて作った曲だと想定してください。
また、木々や自然などのワードはメタファーなので、歌詞には含まないでください。 思春期の少女が抱える悩みや葛藤、子どもと大人の狭間にいる苦悩を 同世代の少女に向けてわかりやすい言葉で共有する歌詞にしてください。

User

このように、曲の制作背景にもナラティブ的な側面を加えます。
そして返ってきたものがこちらです。

この道、どこへ行くのかな?
毎日、心がグラグラしてる。
遠くで何かが叫んでるみたい、
心の中も、なんだか騒がしいんだ。

「どうしたらいいの?何を信じればいいの?」
夜空見上げて、ひとりで考え込む。
ちょっとした安心を探してるけど
痛みを抱えて、大人への道を歩いてる。

慰めを探して、どこかに流されそう
でもね、心の嵐がおさまったら
なんだか、静かでやさしい気持ちになれるんだ。

「強くなれるよ」と自分に言ってみる
一歩ずつ、ゆっくりでも前に進もう
不確かなことや、自分の弱さを超えて
心が揺れても、それで大丈夫

悩んでる君に伝えたい
この気持ち、わかってほしいな
一緒に、この道を歩いていこう
成長の道、一歩ずつ、一緒にね

ChatGPT

このように「少女が少女に向けて作った曲というコンセプト通り」
になりました。
これをSuno AIでショートミュージックにし、
歌詞を入れたものがこちらです。

初めて作ったものの、ちゃんと曲になっていて感動しました。
次はAメロ、サビ、Bメロ、サビ、Cメロ、サビみたいにしっかりと作ってみたいととってもワクワクしましたよ!
ちなみにStyle of Musicの欄には「Electronica」
とだけ入力しました。ここを細かく指示することで、
さらに自分の好みに近づけることができますよ」

「ううむ、むずむずするくらい初々しい曲じゃないか……。
私もまだ飼い主から餌を貰っていたころを思い出すよ。
しかしもうこの時代にはAIだけの力でここまで出来ていたんだな。」

「ええ、異様な進化のスピードを感じます。
これからもAI×ストーリーをどんどん研究していきますよ。
日々楽しくなっていると実感しています。」

「うむ。私はアナログにこだわっているから、こういう話も興味深いよ。
ところで曲を聴いていたら私の初恋を思い出したよ。
あれはまだ私が……」

「ありがとうございました!
また次の記事でお会いしましょう!」

「……」



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