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Shinshu Arts-Climate Camp とは

Shinshu Arts-Climate Camp とは

Shinshu Arts-Climate Camp は、
文化芸術の視点から気候変動や地球環境の課題を見つめ、
信州・長野県において行われている様々な取り組みを知り、取り組んでいる人に学び、
共に考え、変化していく、コモンスペースをつくっていこうというプロジェクトです。

この課題に関して何か行動している人、しようと考えている人は誰でも参加者になれます。
参加者の皆さんが開く集い、表現や学びあいの場、1つ1つが、
Shinshu Arts-Climate Campの「キャンプ」の1つ1つになります。
規模の大小は問いません。

夜空の星を繋ぎ、星座を描くように、
広い信州の其処此処で営まれる「キャンプ」の「報告」を交わしあい、
人とアイデアのネットワークをかたちづくりたいと思います。
また、そうして繋がりあう人々が問いを共有し、互いに学び深めるための
「会議」を並行して行っていきます。

どのように、環境と関わりながら、文化、芸術はあるのか、あるべきなのか。

山と川のあいだに住まい、自然と深く関わりながら日々暮らす、
信州・長野県からのアート・アクションとして、日本全国、世界との交信を図ります。

まず興味をもったら、
Shinshu Arts-Climate Campのオンライン/オフラインの場所にアクセスしてみてください。

様々な皆さんの参加、皆さんとの出会いを楽しみにしています。

スタッフ

■案内人
金井直(信州大学人文学部 教授)
ロジャー・マクドナルド(インディペンデント・キュレーター/信州アーツカウンシル アドバイザリーボード)
■コーディネーター/事務局
信州アーツカウンシル(野村政之、伊藤羊子、佐久間圭子、藤澤智徳、小野佳奈)
信州大学(大司百花、中野多恵)

案内人より

アートとはできあがった作品のことだけではありません。行為・実践として私たちの日常に浸透し、世界との関係を更新する、あるいは、そこに新しい回路を開く、生きる技術であり、また生きられた経験でもあります。そのかたちは既存の芸術ジャンルの枠や価値観をしばしば超え出て、関心も社会や地球、生命、未来へと広がっていきます。アーツ・クライメート・キャンプは、そうしたアート本来の拡張性や媒介力を支えに、とりわけ今日的な課題である環境や生態系、気候変動についての、私たちの意識や行動の変容を喚起する試みです。
一方、そのキャンプが築く場所と人の関係が、アートの概念自体を拡張することも大切です。環境を問うことが、アートの生態系を問い返すことにもつながるわけです。そのようなアートと環境をめぐる実践の循環ないし相互作用を、ここ信州でともに実現し、分かち合っていければと思います。その一歩としての「キャンプ」。とても日常的なことでもよいはずです。むしろ日常を開くこと、読み換えることこそがキャンプ。ぜひご一緒しましょう。

金井 直(信州大学人文学部 教授)

芸術は連綿と続いてきた人類の大事な共同遺産だと思います、コモンズです。私たちの想像力、鑑賞力、回復力や心のケアは、深くアートと関係してきました。今、このアートのコモンズが置かれている、地球環境のコモンズは、大きく変わっています。温暖化をはじめとする、様々な地球のシステムの変化が起きています:生命の多様性の減少、土壌劣化、海洋酸性化など、私たちの比較的安定した暮らしを今まで支えてきたいろんなシステムが大きく変わっています。これを「気候危機」と呼んでもいいかもしれません。
このような状況の中、アートのコモンズは何をできるのでしょうか?破壊的なシステムに加担せずに、アートは私たちの重要な見方や道具になれると思います。個人でできること、地域でできること、そして芸術を愛する人たちとしてできることはたくさんあると思います。この可能性をみなさんと一緒に考え、アクションに落としていくのが「信州アーツ・クライメート・キャンプ」です。共同的な喜びと実践を持って、アートのリーダーシップ的役割を長野から発信していきたいです。

ロジャー マクドナルド(インディペンデント・キュレーター/信州アーツカウンシル アドバイザリーボード)

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主催

信州アーツカウンシル(一般財団法人長野県文化振興事業団)、信州大学人文学部  
令和5年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業


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