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【連載】アートと歩く vol.2 「アナザーエナジー展:挑戦しつづける力ー世界の女性アーティスト16人」


初めまして!
今回の書き手はArts&Craftsメンバーのきよみんこと、きよみです。

今回は、現役で世界各国で活躍する16人の女性アーティスト作品を見るべく、森美術館に行ってきました!

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ジェンダーや人種、民族、信条などさまざまなアイデンティティの目線からアートに挑戦しつづける70代以上の女性アーティストたちが取り上げられていました。

こういった現代アートについてはまだまだ知識は浅いのですが、作品だけでなくアーティストの背景や思想に触れながら作品を読んでいく感覚が楽しい展示だなと思いました。


インタビューの中で共通の質問に答える彼女ら。
それぞれに思想があって、何も特別なことをしている自覚はしていないような、展示されている16人の女性アーティストそれぞれが、自分の現状と戦ったり受け入れたりした先の作品たちなんだなと思いながら見ていました。
なので、全ての作品からそれぞれの人生の背景から来る強い想いを感じてとても刺激になりました。


私が好きだなと思った作品を紹介していこうと思います。
(敬称略)

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スザンヌレイシー
ソーシャリ―・エンゲージド・アートの巨匠。
恥ずかしながら対話や討論がアートのジャンルにもなることを初めて知りました…。
社会から問題を取り上げてそこから問いを社会に投げかけ、そこで生まれる思考や偶然生みたいなのを大事にしているのかな、と感じました。自分の考えを堂々と語る黒人女性に共感したし、堂々と語れる場所をアートとして用意するって実験的でとても面白いなと思いました。
問いかけも床や椅子など、壁ではなく人が意図せずとも踏む場所に展示されているのも意味があるのかなと感じたりして。。

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宮本和子
糸と釘だけでできたシンプルな作品。
素材も構造もシンプルなのに視点を変えることで、作品は変化していないのに表情を変える作品がとても面白いと思いました。

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三島喜美代
陶器でつくった新聞の塊。
これは圧巻でした。全て陶器なんですよ?壁に隠れていたので目に飛び込んできた時に思わず声が出てしまいました。
現代の情報社会を表す作品と書かれていて、新聞だから文字数が多いようで陶器だから中身は空洞、硬いようで脆い、そんなところがリンクしているようで面白いと思いました。あと本人、お茶目でパワフルなおばあちゃんでかわいいです。笑

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(作品:リリ・ディジュリー)

それぞれの置かれた環境や時代がが目まぐるしく変化する中で、それらに囚われることなく半世紀以上も世界各国で挑戦をつづける彼女たちの作品は、とてもパワーが溢れていて、見ているこちらに”進み続けろ”と力をくれるような気がして刺激を受けました。

パワフルな彼女たちを突き動かすアナザーエナジーとは何なのか、ぜひ作品をみながら感じてみてください〜。


アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/anotherenergy/index.html

書き手と撮影:きよみん

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