Goldman Sachs Group 24'2Q決算短信 利益急増の一因は消費者金融部門の縮小に伴う一時的な費用計上があるようですが、ほぼ全ての業務部門で利益が急上しました。中身を追って見て行きたいと思います。株価は引け後492.23$(+2.57%)で好決算に素直に反応しております。

画像1 Goldman Sachs Group 24’2Q決算短信
画像2 売上高は127.3億ドル(前年同期比16.9%増)で3.6億ドル上回る。 第2四半期のGAAPベースのEPSは8.62ドルで0.20ドル上回る。2023年第2四半期と比べ増加したのは、グローバル・バンキング&マーケット部門およびアセット&ウェルス・マネジメント部門(主に富裕層対象)の純収入の増加を反映したものです。貸倒引当金繰入額は、2023年第2四半期が6億1,500万ドル、2024年第1四半期が3億1,800万ドルであったのに対し、2024年第2四半期は2億8,200万ドルであった。配当を増配します。
画像3 第2四半期の純金利収入は22億4,000万ドルと、ビジブル・アルファのコンセンサス(16億6,000万ドル)を上回り、前期の16億1,000万ドル、前年の16億8,000万ドルから増加した。貸倒引当金繰入額は2億8,200万ドルと、ビジブル・アルファの予想4億7,600万ドルを下回り、第1四半期の3億1,800万ドル、第2四半期の6億1,500万ドルから減少した。(金利収入の増加、貸倒引当金の減少共にプラス要素です)
画像4 Gl, Ba&Mar事業の業務粗利益は81億7,800万ドルで、前四半期比16%減、前年同期比14%増となった。 投資銀行業務手数料は17億3,000万ドルで、前四半期比17%減、前年同期比21%増となった。前年同期比の増収は、主に債券引受の純収入増、転換社債やIPOによる株式引受の純収入増、アドバイザリー業務の純収入増が若干寄与した。 FICCの純収入は前四半期比26%減の31.8億ドル、前年同期比17%増、エクイティの純収入は前四半期比4%減の31.7億ドル、前年同期比7%増だった。
画像5 アセット& ウェルス・マネジメント(主に富裕層ビジネス)の純収入は38億8,000万ドルで、前四半期比2%増、前年同期比27%増となった。 前年同期比の増加は、株式投資の純利益(前年同期は純損失)、運用報酬およびその他報酬の増加、債券投資の純収益の増加を反映したもので、プライベート・バンキングおよび貸付の純収益の減少により一部相殺された。
画像6 プラットフォーム・ソリューションズ(企業や機関投資家向けに提供される技術的なソリューションを扱う部門)の純収入は$669Mで、前四半期比4%減、前年同期比2%増。※技術革新と金融サービスを組み合わせる事で顧客がより競争力を持ち、効果的にビジネスを展開できる様に支援する部門です。
画像7 まとめ:債券、為替、商品取引部門収益 Y/Y+17%、エクイティトレーディング部門はY/Y+7%、銀行資産運用部門は手数料収入増加と投資価値によりY/Y+27%と好業績。貸倒引当金も減少しており、金利収入もかなり増加しているので目先の経済がハードランディングする様な懸念は見られない様に思えます。

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