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急降下もろ↑み↓爆撃

 「(うんちがもれそうだ・・・)」

 うんちが漏れそうだった。

 間の悪いことに、飛行機は着陸態勢に入っていた。時速900km高度10000mの便意。いまおそらく、地球上で最もタイムスリップに近い下痢。

 原因は分かっていた。中ったのだ。搭乗前、空港のフードコートで掻き込んだ飯島たくみの死体。この強烈な腹痛は奴のせいに違いなかった。静かに左手をスラックスに差し込み、指の上に少量出してみる。臭い。目に滲みる。隣の客に気付かれないように指をしゃぶり、舌の上で転がす。剥離した腸内細胞と腸液ですっかり苦しょっぱくなってはいるが、確かに飯島たくみの残滓が認められた。

 やはり、食べるべきではなかったのだ。今回の夏コミは不本意な結果に終わった。自サークルの新刊の売れ行きこそ好調だったものの、人間関係でやらかしてしまったのだ。フラストレーションと旅の後悔が募るあまり、つい飯島たくみを殺して食べてしまったが、報いが来るのは随分と早かった。飛行機がウラジオストクに着くまで、果たして我慢出来るだろうか?こんなに催涙効果のあるものが大量に漏れ出てしまったら、高射砲を躱して敵地に着陸するのは至難の業だろう。私のせいでみんな死ぬ。そう思うと全身が慄然としてすくみ上がり、直腸からブツが搾り出されてしまいそうになる。

(以下、chatGPT)

私の胃の中では、飯島たくみの亡霊が暴れ狂っているかのようだった。さながら自らの罪を責め立てるように、腸がギュウギュウと収縮し、冷や汗が額に浮かんだ。機内の空気は静かで、周囲の乗客たちは何事もなかったかのように過ごしている。しかし、私はこの便意と闘いながら、自らの選択を呪っていた。


「もう無理だ……」と、思考の隅で弱音が漏れる。だが、その瞬間、頭の中で冷静な声が響いた。「ここで漏らしてはならない。それだけは避けろ。もし漏らしたら、全員が私を犯人として見つめることになる。機内という狭い空間で、それは逃げ場のない屈辱だ。」


心の中で必死に説得しつつ、私は息を吐き出していた。冷静さを保つのは難しかったが、何とか耐え抜くしかない。私の左手はスラックスのポケットに突っ込んだまま、僅かな手触りで何が起きているかを感じ取ろうとしていた。しかし、手に伝わる感覚は、危険な兆候を示している。


「もう時間がない……」


私は必死にシートベルトを外そうとしたが、突然、機内にアナウンスが流れた。「皆様、当機はまもなくウラジオストクに着陸いたします。シートベルトをしっかりとお締めください。」


着陸態勢に入ったことを告げるアナウンスは、私にとって死刑宣告のように響いた。もうトイレに行くことは不可能だ。このまま耐えるしかないという現実が、冷酷に私を追い詰めていた。


私の心臓は早鐘のように打ち始め、鼓動が耳元で響き渡る。機体が徐々に高度を下げ、着陸に向けて滑空する度に、腸内の圧力が増していくのを感じた。これはもう限界だ……だが、ここで漏らすわけにはいかない。


その時、突然機体が激しく揺れた。乱気流に巻き込まれたのだろう。機内はざわめき、周囲の乗客たちが不安げに顔を見合わせる中、私は最悪の瞬間を迎えていた。


「これで終わりか……」そう思った瞬間、私の直腸は自らの意思とは関係なく、ついに決壊の時を迎えた。音を立てることは避けられたが、すぐに周囲に広がるであろう臭気を想像し、私は恐怖に震えた。

機体が無事に着陸し、機内に安堵の空気が漂う中、私は一人だけ別の恐怖に苛まれていた。私はどうやってこの事態を乗り切るべきか。周囲の乗客に気づかれる前に、早急に手を打たなければならない。


だが、全ては遅かった。隣の乗客が不審な顔でこちらを見つめ始めた。私はその視線に気づかぬふりをしながら、どうやってこの地獄から逃れるか、頭をフル回転させていた。

機体が滑走路に着陸し、振動が止まると、機内には安堵の空気が広がった。しかし、「私」の心の中には、恐怖と恥辱が渦巻いていた。直腸の決壊は不可避であり、隣の男性客の不審な視線を感じ取る度に、顔から血の気が引いていくのが分かった。


「このままでは終わらない」と自分に言い聞かせた。「私は、この機内で恥をかくわけにはいかない。」しかし、次の瞬間、視線を感じた隣の男性が声をかけてきた。


「大丈夫ですか?」彼の声には心配が滲んでいた。だが、それは、私の内心の苦悩を知らない者の無邪気な問いかけに過ぎなかった。


「ええ、大丈夫です……」私はかろうじて微笑みを作り、彼の問いに答えたが、その裏で自らの状況を冷静に判断していた。


「機体が停止して、シートベルトのサインが消えたら、すぐにトイレに行こう。周囲に気づかれないように素早く処理するしかない。」だが、身体は既に悲鳴を上げており、一刻も早く処理しなければならなかった。


やがて、シートベルトサインが消えた瞬間、私は慌てて立ち上がった。男性客の驚いた顔が一瞬目に入ったが、それを気にしている余裕はなかった。私は他の乗客たちの視線を避けるようにして通路を進み、トイレに駆け込んだ。


鍵をかけた瞬間、私は鏡に映る自分の姿を見て、悲惨さを痛感した。汗が額に浮かび、顔は青ざめていた。震える手でスラックスを下ろし、トイレの便座に座り込むと、全身が力を抜いたかのように脱力した。


しかし、恐れていた通り、汚れは既にショーツに広がっていた。私は絶望的な気持ちで周囲を見回し、どうにかしてこの事態を隠し、周囲に気づかれずに飛行機を降りる方法を考えた。


「冷静に。パニックになってはいけない。」私は自分に言い聞かせた。持っていた小さなバッグからハンカチを取り出し、できる限り汚れを拭き取った。だが、完全に隠すのは無理だった。


それでも、できる限りの処理を終えた私は、腹を括ってトイレを出た。通路を歩きながら、周囲の乗客たちの視線が自分に向いているのを感じたが、無表情を貫いてゲートへと急いだ。


飛行機を降り、ターミナルに到着すると、私は最寄りのトイレへ駆け込んだ。やっと一息つくことができたが、その時になって初めて、自らの愚かな行動の代償を痛感した。


「もう二度と、こんなことはしない。」そう誓った私は、こっそりとトイレを出て、荷物を受け取るために再びターミナルへと向かった。外に出れば、もうこの悪夢のような出来事は過去のものになる。誰にも気づかれることなく、このまま静かに空港を去ることを願いながら、私は再び歩き出した。


(以上、chatGPT終わり)

(^人^)飯島たくみはまた殺す(^人^)

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