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Fさんのホロスコープリーディング②天秤座の太陽とドラゴンヘッド

今回は引き続きFさんの2ハウスについてみていきたいと思います。

天秤座の太陽、冥王星、ドラゴンヘッドがコンジャンクション(0度)です。


2ハウスに冥王星なので、自身の所有や能力について、全か無かという意味になります。私も天秤座2ハウスに冥王星があります。芸術関連の能力については、全くないとみなすか、全力を注いで底力を引き上げるか、という意識が働いていました。

Fさんの場合は、太陽が重なっていますのでご自身のアーティストしての才能を輝かせることに全力を注ぐか、全くしないで眠らせたままにするのかどちらかの選択になる傾向があるかもしれません。(天秤座は社交性や、中立視点なども表します。)

この太陽と冥王星ドラゴンヘッドのコンジャンクションは、前回お伝えしていた10ハウスの月と木星と90度のハードアスペクトになっています。


このアスペクトがネガティブに葛藤すると以下のようになります。

天秤座は知性を司り、蟹座は感情を司りますので、徹底的な俯瞰視点や美意識、知性を使って自分を輝かせたいと思っても、蟹座の月が、知性や美意識の能力を所有するだけでは、心が癒やされないという思いを無意識に発生させます。そして、天職へ向かおうと思っても、なんだかうまくいかない、、、ということが現実に起きるかもしれません。自身の美意識の底力を出して、それによって何か所有を得たとしても、どこかで心が満たされない、充実感が足りないという想いが生まれるかもしれません。

この葛藤やエネルギーをうまく統合するには、いかに蟹座の月を満足させられる美意識にしていくか、ということが鍵になってきます。感情と美意識を合わせる能力を獲得するために底力を発揮することで、それが天職につながるチャンスにもなり自己実現になっていきます。

太陽が2ハウスですので、おそらくFさんの場合は、蟹座の月を満足させられるアート作品などによって所有を得ることが天職になっていくと読み取れます。

では、この太陽とドラゴンヘッドのサビアンシンボルを両方みていきます。

太陽天秤座
11度
眼鏡ごしに生徒をのぞきこんでいる教授

12度
深い鉱山から地上にでてくる炭鉱夫

2ハウスにからめて読んでみると、どのように知性を伝達していくべきか、という俯瞰視点や、深淵を探究して、そこから確実に戻ってくるという能力を使うことが自己実現につながる、、というイメージです。Fさんの場合は美の知性を表しているのかなと思います。

アート制作は集中力が必要ですので、没頭して作った自身の作品を俯瞰的な視点でながめて洗練させる。自分の伝えたい美を伝える能力というイメージかなと思います。

同じハウスのドラゴンヘッドをみてみましょう。

ドラゴンヘッド
15度 環状の道

16度
嵐のあとの修復が必要な船

15度の方は、軌道のように正しく回るサイクルのイメージなので、常に安定する場所を探すというイメージです。16度の方は、そうしたリズムのなかで避けられないよう嵐のような出来事があったとしても、そこに何かしらの折り合いをつけるという意味になります。

天秤座は、とにかく公平。中立。例え嵐が起きて自身の心の天秤が大きく揺れても、必ずバランスのとれる位置に戻す能力があります。冥王星とドラゴンヘッドが合なので、自身のそうした能力を徹底的に使って太陽を輝かせることが今生の目的になると読み取れます。

2ハウスは人材も意味するので、太陽へ向かう過程で、かなり多くの方と交流をしていく可能性がありますが、どんな人達と交流をしても、天秤座の社交性を徹底的に使い中立な姿勢を保つことが大事である、とも読みとれます。

この2ハウス太陽、冥王星、ドラゴンヘッドは11ハウスの蟹座の火星とハードアスペクトをとっています。(少し広めのオーブですが)



ここも先にお伝えしたように、天秤座と蟹座の、美意識か感情か、という部分で葛藤がうまれやすい部分です。11ハウスに火星がありますので、月と手をとりあって生まれた作品が天職になり、それを通してさらに信頼出来る方々に出会うことができ、そうした安心できる場所、グループ内で貢献をしていくことにモチベーションがわいてくると読み取れます。

また、これらの2ハウスの太陽、冥王星、ドラゴンヘッドと4ハウスの射手座の海王星は60度の協調関係の配置です。


ご自身の徹底した美意識と前向きな直感を基盤にして所有を選んでいくことが、自然に人生の目的へとつながっていきます。この人生でたどり着きたいところまで到達した後は(自己実現)、さらにこれから自分をどう成長させていくべきか、どのような能力をもっと伸ばしていくべきか、という事を無理なく直感に従ってみつけていける配置です。

では、次回は3ハウス以降をみていきたいと思います。

読んでいただいてありがとうございました!







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