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最高の日々を、ありがとう。さようなら、愛しい日々よ。

告白します。実は2年間付き合って同棲したパートナーと先日お別れしました。

なんとなく言い出しにくい話題で、実は誰にも言えていませんでした。こんなことを言うと会話の主導権を全てこちらにください、と言っているのと変わらないような感じがして、そこまでして目の前の人にサプライズ!かのように伝えたいわけではなく、みんながみんなのタイミングで好き勝手に受け取って欲しいな、と思ったのでこういう伝え方を選びました。

これまでの2年間、パートナーとの関係をきっかけに住む場所を変えたり、関わっていたプロジェクトから降りたり、アーティスト活動が加速したり、新しい仕事や人との出会いがたくさんありました。

だからこそ、自分の人生において影響はとても大きく、周囲からの認知が非常に高い関係だったので、気軽に話題にできる感じではないな、と思っていました。
ただ、僕の身の上話を聞いてもらう、だけではなく、話を聞いてくれた人の中では本気で心配されたり事情を聞かれることが想像がついたからです。

あんまり長いことこの話題を頭の中に留めておく、人と話すことで言語化した記憶がこびりつくことが嫌だったのかもしれません。

でも、本当に強がりではなく、今回の結論に至ったことは自然と起きるべくして起きたことのように感じているから、かなり平常運転です。

明確な経緯や背景などは、直接お話しするときにでも気軽に聞いてください。シリアスになる必要もないです。

僕はこれまでの恋愛を振り返ると、高校、大学、とパートナーと付き合った年数の平均が4年、と結構長めです。でも週一回会う程度の関係を4年間続ける感覚と2年間毎日一緒に暮らすことは、かなり感覚が違います。付き合っていた期間の倍以上の体感覚ですし、周囲からの評価も4-5年は付き合っているやろ、とよく言われていました。

2年間、僕はパートナーと本気で向き合い、自分の弱さを許し、人の弱さを愛し、苦しみ、悲しみ、もがき、美しい日々を過ごしてきました。

でも、その実際はここに書くにはあまりに過酷な場面もあったので、リアルな場でもお伝えすることはできないことがたくさんあります。
明確なエピソードまで知っているのは周囲でも本当のほんの少数の人だけです。パートナー関係を維持するために、傷つけてしまった人がいたなという実感があります。

2年間の日々の中で、本当に大変な時期はパートナーをサポートしようとしていた時期でした。安定しない調子を好転させようと1秒でも長くそばにいようとするうちに、自分自身の幸せを見失いそうになっていました。

単純に毎日朝起きた瞬間から夜寝る瞬間まで、1秒残らず、全ての時間を注いていたので、友達は減り、誰にも相談できなくなっていました。

いつの間にか溜まったストレスに耐えきれずに家出したり、頭がおかしくなって急に意味もわからず泣き始めたり、怒りが止まらなくて夜道を朝まで徘徊したり、と正直いまになって見れば本当によくやったよ、と褒め称えてあげたいほどの苦労を重ねてきました。もっと自分のことを大切にできるようにならないとダメだよ、人のためになっていない自分は孤独になるはずだ、と苦しんでいる自分に早く気づけ、自分のために生きるのが人生のまず第一歩だぞ、と言ってあげたい。

けど、正直言ってこれまでの苦しかった日々なくして、今の自分は存在しません。
だから、心の底からありがとう、と言いたいです。
完全に回復して安定した毎日を生きている彼女の生き様は、僕も誇らしい気持ちになります。

これまでの話を読むと僕が彼女を一方的にサポートしていた、と言う印象だと思うのですが、ぶっちゃけ僕は徹底的に愛する対象を獲得することで孤独感を拭い去りたかっただけなのだ、と思います。

みっともない理由で、醜いのですが、苦しくても、そばに居続けられたのは、誰かに絶対的に必要とされる存在になりたかったのだ、と思います。意地汚い根性で歯を食いしばって自分が絶対的に安心していられる居場所を確保するために必死でした。

半年前くらいに彼女の症状は完全に安定した感覚があり、その頃からどのような関係性を彼女と築き上げていくのか、イメージが掴めないまま生きていました。
ふと、もう互いにとって依存し合うことが必要なくなり、自然と距離ができました。その結果、今回、離れることになったのだと思います。

なので、別れることについては確信めいた予感はしていたし、相当なクリエイティブを志を持って、世の中にない新しい関係をつくる、くらいの気持ちがないときっと続かないだろうな、と感じていました。そのうち移住しよう、と思っている自分の将来設計の中で、彼女と一緒に同じ土地に住むイメージはなく、どんどん関係に距離が開くイメージしかできていませんでした。

ただ、別れた今でさえ、ここから新しい関係ができていくのかな、という予感はほんの少しだけあります。一般的な恋愛のフォーマットでは関係性は終わった、と言うことになるのだろうけど、きっと同じ地球に生まれてしまった以上、一生影響しあって生きていくしかありません。

現に部屋は別ですが同じシェアハウスに住み続けているし、アーティスト活動については一緒に続けようかね、と話し合っています。
なので、ハウスメイトはじめ、二人のことを知っているみんなも、変に気を遣ってもらわなくてOKです。今まで通り、自然に接してください。

改めて、この2年間、みなさんには本当にお世話になりました。たくさんの祝福と、サポート、喜びや苦しみを分かち合ってくれたみんな、ありがとう。
これからもこんな僕ですが、一緒に生きてくれたら嬉しいです。

人から助けられ、人を助けることで、自分が自分を生きることを、じっくり噛み締めて、ちゃんと自分の命がこの世にある意味がある、と肯定できる大切な時間でした。

これからもあたたかく見守ってくれると嬉しいです。

最高の日々を、ありがとう。

さようなら、大切な人。

さようなら、愛おしい日々よ。

これからもよろしくね。

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