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砂漠の王国ロブリーズは魔法と“商会《ユニオン》”と待合喫茶《パブ》で動いている。人々は何…
帝国メガロポリスは“極寒たる”という枕言葉がよく用いられるだけあって、寒い。 寒いのだが…
さて、此の世は三千世界。 其処には二つの国があった。 砂漠の王国ロブリーズと、極寒の帝国メ…
どうしてそんな話になったのか分からないけど、こんな事もあるんだなぁ…と思った事がある。 …
ここ三千世界の陸(おか)には、北に帝国メガロポリス、南に王国ロブリーズという国が残ってい…
■特別管理プロトコル 対象はサーモグラフィーやレーダーで探知可能。“防衛線”は対象の現在…
寒さが身に滲む紅葉の頃、都市近郊の庭で異様に大きな実が目立ってくる。柑橘と同じ黄色だが手触りはさらさらで、そして何よりも硬い。頭上から落ちてきた日には死者が出るかもしれない… アナスタシアのマナは、つい1時間前に落ちてきた大ダメージ!の元凶を持ってみて思った。植物の事、自分は全く疎いが、煙の貴人なら知っているだろうと予想して。 「あな見事なカリンだスなぁ。」 煙の貴人――諸事情によりマナはそう呼ぶ事にした――はサングラス越しでも分かる笑みを零して言った。 「お嬢さんの素振り