ハンス・ハインリッヒ・フォン・トワルドフスキー Hans Heinrich von Twardowski (1898-1958) の誕生日 (5月5日) 独・米 俳優

ハンス・ハインリッヒ・フォン・トワルドフスキー  Hans Heinrich von Twardowski  (1898年5月5日-1958年11月19日) ドイツ・アメリカの俳優・演出家・脚本家・プロデューサー・歌手。

1920年のドイツ映画「カリガリ博士」Das Cabinet des Dr. Caligari の、主人公の博士 (ヴェルナー・クラウス Werner Krauss 演) が連れて歩く「居眠り人間」(コンラート・ファイト Conrad Veidt 演) に明朝までの命と告げられ、その通りになる青年アランの役で映画デビュー。
宣告への狼狽と笑いが入り混じる演技が繊細で、作品の中でも異彩を放ってます。

ナチス政権時にドイツからアメリカへ逃れ、
映画「死刑執行人もまた死す」Hangmen Also Die! (1943年米 [※1])や「カサブランカ」Casablanca (1942年米) などで敵役のナチス軍人を演じました。


🔍 Robert TobinさんのTweet. [※2]  📝「カリガリ博士」で明朝までの命と告げられ狼狽して笑うアランを演じるトワルドフスキーの画像。

🔍 Conrad Veidt Tweet.   1919年の舞台"Dies irae" (怒りの日 [最後の審判 ラテン語]) のトワルドフスキー (左) とコンラート・ファイト。


🔍 NemoさんのTweet.   映画「スピオーネ」Spione (フリッツ・ラング監督 1928年ドイツ サイレント) に、裏切り行為がばれて連行される情報局職員ヴィンセントの役で出演 (約7分目から登場)。クレジットに名は出てませんが、ここでも映画の雰囲気が変化する程の特徴的な演技を見せ、床に倒れこむアクションは「カサブランカ」のつかみ合いに相通じる敏捷さを発揮。15年後のラング監督映画「死刑執行人もまた死す」でも机にもたれているのは偶然か?


🔍 Noah IsenbergさんのTweet.   📝 ツイート画像は映画「死刑執行人もまた死す」の場面。「死刑執行人」の異名を取った実在のナチス高官ラインハルト・ハイドリヒを演じるトワルドフスキー。


🔍 Sergio RodríguezさんのTweet.  映画「死刑執行人もまた死す」撮影セットでの、右からトワルドフスキー、監督のフリッツ・ラング Fritz Lang 、撮影監督のジェームズ・ウォン・ホー James Wong Howe 。


🔍 レインボーアイルさんのTweet.  📝 トワルドフスキーは、他の亡命ドイツ人俳優たちと同じくアメリカで、敵役であるドイツ軍人役を幾つか演じています。
映画「カサブランカ」(1942年米) でのトワルドフスキーが、このTweet写真の感じに近く、ナチス軍人という点では「死刑執行人もまた死す」と同じ設定ですが、「カサブランカ」の方がフランス軍人 (アルバート・モーリン  Alberto Morin 演) とつかみ合いの喧嘩になる役柄も、やや若く、演じ分けてる印象。

🔍 Tinseltown TwinsさんのTweet.  右下が「カサブランカ」のつかみ合いシーン。右からトワルドフスキー、仏軍人役のアルバート・モーリン、咎める米人店主 (主人公) リック役ハンフリー・ボガート Humphrey Bogart 、(トワルドフスキー演じるドイツ軍人が連れ歩いていた) 仏人女性役のマデリーン・ルボー Madeleine Lebeau 。たしかアメリカのドキュメンタリー番組で幾パターンか撮られた画像を見ました。右上写真はトワルドフスキーと親友の女優マレーネ・ディートリッヒ Marlene Dietrich 。左写真もトワルドフスキー。

同じくドイツからアメリカへ逃れたコンラート・ファイトも、ナチス将校 (ハンフリー・ボガート演じる主人公に撃たれるシュトラッサー大佐) 役で「カサブランカ」に出演。


🔍 Wikipedia (ドイツ語)   映画リスト有り


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※1
監督のフリッツ・ラングは「カリガリ博士」の脚本も担当。

※2
ツイートのテキスト部分は
トワルドフスキーが、(女優のタルラー・バンクヘッドの) パーティーに女優マレーネ・ディートリッヒと加わり、同性愛権利団体の創設者ハリー・ヘイと会ったとの、
クィアジャーマンスタディーズの解説を記述。


(5日更新、訂正 [別れ→加わり partied].  12月更新)

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