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フレッド・ジンネマン Fred Zinnemann (1907年-1997年) の誕生日 (4月29日) 米 映画監督

フレッド・ジンネマン  Fred Zinnemann (1907年4月29日 - 1997年3月14日) アメリカの映画監督。

オーストリアのユダヤ系医師の家庭に生まれ、
監督・脚本家のビリー・ワイルダー同様に親を、ナチスのホロコーストで失っています。

映画「真昼の決闘」High Noon (1952年)、「地上より永遠に」 From Here to Eternity (1953年)、「尼僧物語」The Nun's Story (1959年)、「ジュリア」Julia (1977年) などにも言えますが、
「わが命つきるとも」 A Man for All Seasons (1966年米英 コロンビア社) での主人公
(実在した大法官トマス・モア Thomas More [1478年-1535年]。「ユートピア」著者。ポール・スコフィールド扮)も、
強い信念を貫き、周囲との対決も辞さない高潔で独特な人物像です。

カトリックでは禁止されている離婚をするためにイギリス独自の宗派・英国国教会の創設に至るイングランド国王ヘンリー8世(ロバート・ショウ扮)との相克も、
歴史的背景 [※1] には殆ど触れられず、
固有の信念を持つ偉人として描かれています。

その観点を支えているのが、
キャラクター個々の存在感を縦横無尽に描き出す俳優陣の演技力です。
見る者は「個」の力に惹きつけられ、ストーリーや設定などはどうでもよい感覚にさえなります。


※1 
モアへのカトリック勢力の影響や、
国王ヘンリー8世 (映画ではロバート・ショウ扮) と側近トマス・クロムウェル(映画ではレオ・マッカーン扮)が教会 (修道院領) の財源に着目したことなど。


🔍 Wikipedia (English)  " Fred Zinnemann "  作品リスト有り


(29日更新)




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