凝縮された生命の源を感じる作品
こんにちは。東京から絹美です。
森美術館の「地球がまわる音を聴く:パンデミック以降のウェルビーイング」展より。
コロナ禍で見つめ直すこととなった「生きること」。
そこに関わる本質的なテーマを主題とするアーティストの作品が展示されています。
個人的に印象に残っているのはヴォルフガング・ライプの作品。
↑こちら↑の黄色い画像。
さて、素材はなんだと思いますか?
実はヘーゼルナッツの花粉をしきつめたものです。
とても鮮やかな色彩。
まるで顔料のようです。
こちらの花粉は一年の限られた期間に少量しか取れないとても貴重なもの。毎年、作家本人が採取します。
花粉をこのように使うとは…
斜め上をいく表現活動に心動かされるというか、感じ入ってしまいました。
ちなみに私が行った時はちょっと大きな綿埃が作品の上にのっていました。スタッフの方に伺ったら、台も含めて大切な作品とのことで、
会期中、美術館スタッフは手を触れてはいけないことになっているそうです。
一方で、毎朝、美術館スタッフの協力があって成り立つ展示があります。
それが、こちら。
タイトルは「ミルクストーン」
画像では見えにくいのですが、
削った大理石の上に、1.8リットルもの牛乳が注がれています。
衛生面、ほこりが目立つなどの理由で、毎朝、美術館の方が牛乳を注いでいるそうです。
(素材にもこだわりがあり、成分無調整の牛乳を使われているとか!)
花粉も牛乳も、生命の源を連想させます。
作品制作に取り組んでいる姿をおさめたヴォルフガング・ライプの動画を見ると、まるで僧侶のようです。
その表情は穏やかで、粛々とコツコツ作品作りに向き合う様子を見ることができます。
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