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近代美術以降わからん… 国立国際美術館と大阪中之島美術館で共同開催されている「すべて未知の世界へ ― GUTAI 分化と統合」を観てきた🤷‍♀️

年末、実家に帰省する道すがら各地に泊まって美術館巡りをしよう、と思い付いて京都→大阪→神戸の順で巡ってます。
以下の次に向かったのは、国立国際美術館と大阪中之島美術館です。

2館共同企画として以下の展覧会が開催されていました。

国立国際美術館 すべて未知の世界へ ― GUTAI 分化と統合

大阪中之島美術館 すべて未知の世界へ ー GUTAI 分化と統合

この展覧会は具体美術協会のメンバーの作品を展示している展覧会です。
私は全然知らなかったですが、兵庫県の芦屋で結成された美術家集団なのですね。

具体美術協会(具体)は、1954年、兵庫県の芦屋で結成された美術家集団です。画家の吉原治良(1905-72)を中核に据えたこの集団は、絵画をはじめとする多様な造形実践をとおして、「われわれの精神が自由であるという証を具体的に提示」しようとしました。吉原による指導のもと、会員たちがそれぞれの独創を模索した18年の軌跡は、いまや国内外で大きな注目を集め、戦後日本美術のひとつの原点として、なかば神話化されるに至っています。
https://www.nmao.go.jp/events/event/gutai_2022_nakanoshima/

具体美術宣言というものも展覧会では引用されていて、うーん??となりました。
🤔「人間精神と物質とが対立したまま握手…??」

具体美術は物質を変貌しない。具体美術は物質に生命を与えるものだ。具体美術は物質を偽らない。
具体美術に於ては人間精神と物質とが対立したまま、握手している。
https://www.ddart.co.jp/gutaibijutusengen.html

作品としてはこんな感じの作品がありました。
足で絵の具をぐちゃーって描いているみたいです。
描いている様子の映像もありました。

白鬚一雄

こちらは具体美術協会のリーダー、吉原治良さんの作品です。
丸い、黒い、白い…という感じでした。

吉原治良

大阪中之島美術館での展示の出口のところに以下があって、服に自分の名前とか書き込める感じになっていました。
私も書いておきました。

名前書けるやつ

一番印象に残ったのはトイレですね。
トイレが向井修二さんプロデュースによる記号化されたトイレ状態になっていて、圧巻でした。

記号化されたトイレ

2館どちらの展示も観てみましたが、正直良くわからないです。

この展示を観るまで、私はなんとなく近代の美術以降の現代アートとかとそれ以前の美術について、
近代以降は絵という枠にとらわれないでコンセプトが重要というイメージで、それ以前のものは宗教をテーマに描かないといけないとか決まってたり、今まで描かれなかった日常風景描いてみましたとか、そういう流れがある感じに考えていました。

ただ、展示のどこかに「具体の作品はコンセプトが重要なコンセプチュアルアートとは違う、かといって無意味というわけでもなく、プロセスが存在する」みたいな感じ(うろ覚え)の事が書いてあったのです。

確かに近代美術や現代アート=コンセプトがある…とも限らんな…と。
…となると、一体なんなんだ?
いやー、難しいですね。
多岐に渡りすぎて一言でこれ!って言えるものじゃないんだということはなんとなくわかっています。
現代アートとかの関連の本をいくつか読んだけど、どれもそんな感じだし。

でも、何事も理論で考える私としては、曖昧なものを何らか自分の言葉で定義したい思いがあり、もやもやーっと。
言葉にはならないんですが、今回この展示を観て、なにかちょっと進んだ気はしています😗

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