「就農を志したキッカケと、社会人向け農業学校アグリイノベーション大学校を選んだ理由」

皆様こんにちは。
2020年10月にアグリイノベーション大学校(以下AIC)へ入学しました、吉田と申します。1994年生まれの現在27歳、会社員(営業)、ベンチプレスは100㎏上がりました(6年前)。
今回は、そんな私が「就農」を志したキッカケ、AICを選んだ理由をお話させていただいます。「最近の若いやつはこんなもんか」程度で見ていただければと思います。

1. キッカケはコロナウイルス
2020年の3月に緊急事態宣言が発令されて出社禁止となり、お客様を訪問することも出来なくなりました。強制在宅勤務となり、営業なのに毎日数字の分析や資料作りがメインとなりましたが、忙しいとは口が裂けても言えない状況でした。そのため、残業はもちろん、通勤時間もなくなり、ふと「俺の人生このままでよいのかなー」と顧みる時間が出来ました。
大学生で就職活動を初めた時、他の学生が先輩社員に、「仕事のやりがいは何ですか」という質問をするのが本当に疑問でした。というのも、仕事は生きるためにみーんな嫌々やるもので、やりがいなんてあるかいと思っていたからです。(世間知らずの生意気野郎ですね)
そんな私ですから、「土日働きたくない!」という強い志だけの就職活動を経て入社したので、やりがいを感じる訳もありません。ただ、よくいる「使えないおじさん」にはなりたくなかったのでそれなりに頑張る気持ちはありました。ですが、「本気でこの案件を受注したい!」「どうしてもこのプロジェクトは成功させたい!」という心の底から湧き上がる熱い思いもなく、そこそこ頑張って、時期が来たら転勤して、自分がやりたくない部門に異動となっても「仕事だから」と割り切って生きていくんだろうなあと思っておりました。
そして、決定打となったのが、「頑張っても頑張らなくても同じ給料が入る」ことに気付いたことです。顧客訪問件数が課内で1位になっても、仮に家で仕事中にネットフリックスを見ていたとしても(もちろんそんなことはしていません)、会社員なので同じ給料が入ってきます。本来は有難い話ですが、「やりがいも感じず、ただ毎日目的もなく働き、仕事だからと色々諦めてただ金を貰う人生は楽しいのか。4月に結婚する奥さんと未来の家族を幸せに出来るのか」と考えた途端、「農家になりたい」と思い立ちました。
なぜかと言いますと、大学生だった4年間、夏休みは地元の観光ブドウ園で毎日バイトをしていまして、自分が作ったブドウではないですが、お客さんが「美味しい」というとなぜか自分も嬉しく、「いつか農家になりたい」と漠然と考えていたためです。ただ、「無理だろうなあ」と勝手に蓋をしておりました。農家になりたいと思いついてから、「自分が心を込めて作り、売りたいと思うものを売りたい」「自分の人生は、自分で決めたい(会社や取引先の評価は関係ない)」「家族で力を合わせて生きたい」「自分のやり方次第で可能性は無限大」「社会はもちろん、人の命にも貢献出来る」という、自分のやりたいことを挙げてみて全て実現出来るのは「農業」だ!!と考えて今に至る次第です。
最近テレビでも見かけますが、農業に挑む若者が増えているのは私のような人間が実は多かったのかもしれませんね。


2. そしてアグリイノベーション大学校(AIC)へ
農家を目指す。そう決めてからネットで道のりを調べましたがまあよくわかりませんし、新規就農者には険しい手段ばかりです。仕事を辞めて、全日制の農業学校に通うなんて無理(お金ない)、今の仕事をいきなり辞めて、県の農政課に突撃なんてスーパーリスク。「今の仕事を続けながら、農家になるための手段や情報を集めたいな」と思っていたらAICを見つけたという訳です。
さらに、6月から区の貸農園で野菜を育ててみましたが、発芽すらしない野菜もあり、「やはり学ばないといけないなあ」と思ったことも理由の一つです。
そこで、説明会や圃場見学(千葉農場)もさせていただき、入学を決めました。(奥さんに借金しました)
  農業を学ぶことはもちろんですが、「農業を知ったうえでそれでも心の底から農業がやりたいか確かめたい(お金を貯めながら)」という思いが強かったです。いきなり研修に入り、「やっぱ違うな・・」となってもどうしようもないので。
  入学して半年が経ちましたが、入ってよかったと思いますし、農業をやりたいと心から思っています。何といっても、新規就農者の方々は「やりたくてやっている」人たちなので、感じるパワーが会社員とは違います(私も含め、会社員は全員目が死んでます)。しんどいけど、自分のやりたいことをやる人生はどんなに楽しいだろうと本当に感じる毎日です。
後は、就農を目指す同期がいるという点も大きいです。自分とは全く違う業種・業界の人と話すと、やはり毎日どれだけ狭い視野なのかと気づかれます。
自分がやりたい農業はこれだ!と早く見つけたいと思います。

長くなりましたが、これからも頑張って学び続けようと思いますので次回もよろしくお願いいたします。

<人生初栽培の大根とレタス(大収穫)> 

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<初畝(はりきりすぎて鬼の高畝)>

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以上

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