今だからamber grisを聴いてみる

私がamber grisのライブに初めて行ってからもうすぐ10年の記念。そして解散して8年。
どんどん過去になっていく記憶を残して置くために
書き残しておきます。
たしかに私の世界を変えてくれたのはamber grisでした。

もともと違うバンドが好きで通っていたけど、ちょうど個人的に色々とあった時期でライブからも離れていた時期がありました。その期間でも聴いてる音楽はヴィジュアル系でした。中でもRuvieが好きだったのですが本当にその時は新しい情報を得ることすらできない精神状態でした。Ruvieが解散したのは噂で聴いていたし、ヴォーカルの手鞠さんが新しいバンドを結成したとは知っていたけどその頃の私には遠い世界過ぎて知らないふりをしてました。
知ってたもんヴィジュアル系ってハマっちゃったら抜け出せない世界だし。新しいバンドにハマったら抜け出せなくなるの。

でも段々と生活が落ち着いてきて、たまたま出かけたタワレコで3部作の「The collapsing garden.-顛末には最上の花を-」を手に取ったんですよ。手鞠さんの新しいバンドだーって。絵本のような洋書のような見た目にときめいてしまい買ってしまったのです。そこでamber grisを知ってしまったんです。
まるで運命のような出会いみたいに書いてるけどきっと必然だったと思います。じゃなきゃこんなにハマることなかったもん。

「不浄の樹の下で」なんて息が苦しくなる楽曲なんだろうって思ったなー。神経質そうな歌だなって思ったし今でもその感想は変わらないかな。ラスサビ前が怖くて美しくてすぐに好きになりました。
膝下の悪夢ってフレーズがとっても好きだったな。映画みたいな楽曲なんですよ。
「A merchant and a red flower.」不浄の樹の下と違うベクトルの映画を見てるような楽曲です。砂漠の歌だなって思ってたけど今見返したら歌詞に砂漠って書いてあったからでした。

この作品を聴いてから私はamber grisっていいなと思い始めました。

その後まとめて少女のクオレとチャイルドフォレストを通販か何かで買ったのです。が、そこで私の中でamber gris好きな楽曲ランキング10位以内に入ってくる名曲snoozy and rollに出会ってしまいました。聴いたことありますか?いきなりようこそ僕らの庭へって歌いだしてamber grisの世界に連れて行ってくれるこの名曲。聴いたことない人はまじでお願いだから一回聴いてほしい。一生のお願いだから。

amber grisはそれこそ、その頃の王道のヴィジュアル系ではなかったかもしれないです。だけどこの曲はヴィジュアル系の中でのamber grisの立ち位置を教えてくれるようなそんな楽曲でした。
歌詞だっていろんな見方ができます。だけど私には現実からamber grisの世界に連れて行ってくれる魔法のような曲に感じました。
現実からの逃避。

ヴィジュアル系好きなんて現実からの逃避でしかないんですよ。だからリアルな現実なんて見たくないんです。タクミが奈々のことを現実を知った上で夢見がちなのが良いって言ってたんですけど私にとってヴィジュアル系は現実を知った上で、現実から夢の世界へ連れて行ってくれるものでした。そんな自分にこの曲はうまく合致してくれたんです。私ライブでこの曲聴くたび泣いてたと思います。また会えたんだって泣いてました。多分隣の人ドン引きだったと思います。その節はどうも。

そこからズブズブとamber grisの世界へ沼って行きました。

続きはまた今度!よろしくどうぞ!