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創作彼女の恋愛公式 プレイレポート6枚目(番外編)

 現在2024年5月27日月曜日19:48、恋愛公式やっていきましょう。明日から繁忙期なのでまたペースが落ちます。かなしい。
 今回は番外編となります。本編は進めず、これまでに読んだ内容から各登場人物等をおさらいする総集編回にしようと思います。次から分岐ですからね、キャラクターの理解は進んでいる方がいいでしょう。

 そういえばという文量をまだ書いてはいないですが、本レポートを(大変恐縮ながら)お読みいただき簡単な感想までくださっている方がおられまして。その方が弓川の造語にご興味を持たれていましたので、ついでにここで回答してみます。
 ちなみに弓川は、私が思っていることへの質問に対して、基本的にノーガードで受け付けております。どこまで喋っていいかの関係性は考慮して書きますが、うるせえ全部吐けと言われたら全部吐きます。
 でも興味ない人も当然にいらっしゃると思いますので、ページジャンプとして目次貼っときます。




質問回答、及び自分語り

 そういうわけでこちらをどうぞ。

> 「汝、形ではなく魂を愛せ」という姿勢、自分もこれに近いものを持っているので詳しくお聞きしたい所

 うーん恐縮しすぎて萎縮の嵐。人様が持たれるような姿勢を私が持てているとは思えないので、全く違うものである可能性があるのは悪しからず……と書いておきまして始めましょう。(卑屈な前置き)

 じゃあまずはとっても建前的なお話をしましょう。前のレポートの冒頭で、寿季と逢桜が合同企画のシナリオをどうするか揉めていたシーンがありましたね。そこから話を広げてみましょう。
 寿季はコッテコテのキャラ萌えゲーを、逢桜は文学的な色の強いシナリオゲーを推していました。この時、寿季が愛してもらおうとしていたのは「形」で、逢桜が愛してもらおうとしていたのは「魂」です。

 ……記号や属性を愛することにどれほどの価値があるというのか!確かにそれは、職人によって磨きに磨かれきった、これ以上ないほど4Cを満たした大宝石かもしれない。だがそれがなんだというのか!?
 見栄えが良くないと、人々の耳目を集めることは難しいのは事実だ。服装にしろ化粧にしろ宝飾にしろ、それらは価値あるものの価値を証明するために対象を着飾って彩る。ならば、だからこそ「身に着けているから価値が高い」などという言い草は全くの逆であろう!いや知らんけど。



 はい。では次に本音的なお話へ参ります。やっぱこういうのって前置きがあった方がいいですからね、知りませんけど。
 アットファースト、この「形ではなく魂を愛せ」とは、換言すると「人が人として生きていく上で必要な《矜持》を忘れるな」と言っています。より精密化すると「自分の信仰を信じて生きろ」でしょうか。
 この考えを持って人生を送ることで、人は自己を維持しその生を続ける事ができると私は信仰しております。


 続きましてセカンド、こちらをどうぞ。4ヶ月ほど前ですが、季節観の話をしたことがありまして。ここで書いていると長くなるので、興味があればお読みいただければ幸いです。

 そんでこの季節観に則ると、形ではなく魂を愛せという考えは「冬を耐え切って春で続ける力」と言えそうです。そうやって続けるために必要な《推進力》、更に言うと《前に進む力》がより正確でしょうか。


 ネクスト、もっと抽象度を上げていきましょう。この『創作彼女と恋愛公式』のプレイレポートで何度か【熱】や【流れ】について書きました。こちらに沿うと「流れに反する熱が自分の中にある時、熱の方を採択できるような叛逆の意志」と言えます。
 それは、社会に生きる上での正しさや圧倒的質量を持つ時間の奔流と、それらに逆らってでも叶えたい、譲れない願い(英語でいうDesire?)を実現せんとする《心意気》とも言えます。
 つまり「相対的/社会的な正義、当然の帰結と自然な流れ→流れ→形」と、「絶対的/個人的な正義、発露する熱情→熱→魂」の構図になります。セカイや歴史を変えるのは、いつだって主人公達の熱い想いでしょう?

 だから……ちょうどいいですね、私はきっと彩瀬逢桜に、そして"クリエイター魂"にその意志を見ているのかもしれません。


 こんな感じでしょうか。まあでも所詮弓川の考えることですから、実は自己矛盾も抱えていまして。絶賛お悩み中です。
 これって「自分の【熱】に従うことは【流れ】ではないのか?」という問いには答えられないんですよね。ですから最後の喩えをしましょう、抽象度を更にアップしてファイナリーです。


 世界は悲しみで満ちている。苦しく、ままならないことばかりで、過酷な世界を私は生きている。
 矜持と書いた、推進力と書いた、心意気と書いた。シラノは今際の際に羽飾りを掲げた。それはあまりにも困難なことだ。
 手も足も声も震えている。伸ばしたいのに、踏み出したいのに、叫びたいのに勇気が持てない。それでも、その内にある熱い鉄は、まだ諦められないと打たれ続け、今も火花を散らしている。

 これまで書き連ねた全ての要素を一つに集約すると、「形ではなく魂を愛せ」とは、ただ単に私が「虚勢を張ってでも自分を生きてくれ」と願っているだけである。
 星に手を伸ばせるだけの、勇気と愛がある強い人間は非常に好ましい。諦めて立ち止まり、流れに身を委ねる弱い人間もまた好ましい。
 そしてなにより、己の弱さを認めず、白昼の下で虚勢を張り続ける、諦めきれない者こそ最も好ましいのだから。


 以上、聞かれてもないことまでペラペラと。昨晩友人らにお前の話は長いと言われたばかりなんですがね!泣いても前だけ見て進みましょう、恋愛公式やっていきます。今回は進みませんけど。


本題

 さて。体感そこまで長くは感じなかった共通パートを終えて、物語を選び取る時がやってきました。普段はわりと「君はとても……(・∀・)イイ!!」となってサクっと読む順番が決まるのですが、個人的にはかなり珍しいと思う程度には迷っています。当初はゆめみのつもりだったのですが、3人とも捨てがたい。
 ここでの3択は、書店に寄ってあと1冊ほど小説を買えるだけの小銭がある時に、平積みされている今話題の一作から選ぶことを決めた時のような色をしています。そこで優柔不断な私がすることはなにか?調べ物です。 

 これまでの5枚のレポートを振り返りつつ、まだ見てなかった公式サイトを閲覧して、3人への理解を深めていきましょう。そしてある程度書き出したところで、一番に読む物語を決めていきます。



月見坂 桐葉

 充てる声は主役ばかりだろうに、セカンダリーなヒロインという言葉が似合ってしまう美人声優。(開幕失礼)
 自分に自信アリアリ、でも(寿季以外の)人は貶さない。自身が努力家であり、かつその努力している自分に自覚があるが故に、人の努力にもよく気が付き認める傾向にある。
 人間のことはあまり好きではないタイプだが、少数と強く親しく付き合っていく分にはとても仲を深められるタイプでもある。気を許せる相手が少ないのは恐怖の感情ではなさそうなのよね。
 そういう観点だと逢桜さんとはとても高相性な設計をされているように思える。ここ言語化できてないの良くないな。

 そろそろ詰め寄っていきましょう。時にカノジョ、自己はお持ちですか?自我ではなく自己、自分を自分たらしめるものです。
 "What color is your attribute?"と去年あたり聞いた気がしますが、今のところ桐葉さんのそれはそれなりに不確実なものであるように思えます。Ep.6でしたか?実家の旅館で想いの丈を母親にぶつけていましたが、それを律しているのは受動的な動機であったように思えます。

 もちろん今は能動的に声優活動を行い、業界のトップを狙っているのでしょう。ですがそれは何故なのでしょうか。そして、仮にそれが叶ったとして、そこから彼女はなにを生きる標とするのでしょうか。
 もっとあります。今の標である声優活動よりも大事なものが出来てしまった時、彼女はどちらを選ぶのでしょうか。その時になって鏡寿季が彼女になにか言うとしたら、それは幼馴染みの背中を押した時のように、クリエイターとして立ち上がることを願う言葉ではないでしょうか。

提出:己が声優である理由を掴み取る、成長の物語
(それはそれとして、√入った後に彼氏バレして炎上してってのは確定路線だろうけどな!この者が心的に立ち直れなくなるには……そうだな、2,3回は衝撃が必要になるだろう。うち一回は炎上、うち一回は寿季関連で)


凪間 ゆめみ

 偽妹。いつの間にか当然のように妹として振る舞っている従妹。負の感情が創作意欲へと変換されるタイプ。君は「そもそもクリエイターとしてのモチベが低い」がまず一つの考える材料になるんだよな。
 確かに即売会で大人気の神絵師で、クリエイターを養成する学園の商業作品のメイン原画を決めるイラストコンペで優勝してって事実は彼女が「上手い絵を描けて自分の創作意欲を満たせる人間」であることを示している。

 ではこの問いを。「命を削ってでも創作をすることが出来るか?」
 ゆめみが現時点での回答をするとしたら、おそらくNoであると予想する。なんというか、創作行為に対するモチベを「捻出すること」は出来ても、創作をしている自分に対するモチベが低いから、捻出する理由が無ければ創作活動はそこで止まる。
 負の感情……特に抑圧の反動か?仮にそれがなくなったら、つまり寿季と恋仲になって「満たされて」しまったら、ゆめみは如何にしてクリエイターとして返り咲くことが出来るのか。
 これの解はすでに出ていて。そこのクリエイターオタクが「創作しているゆめみが好きだ」といえば一発なんですよね実は。この者はまず自分を好きになるところからスタートになりそう。

 ところで雨星結菜ですが、ちょっと体感温度の予想値は低めです。関わってくるとは思うけれど、それは主に恋愛感情の方で、創作関連の方は別のキャラクターとのセッションになりそうな予感。FDで1ルート引っ提げて来てから土俵入りしてください。
 あとお姉さんね。こっちは月見坂母と桐葉との関係に近しいものもありそうだけれど、そもそもお姉さんも創作畑の人だったからなにか通じるものがあるのではないかなと。まだこっちの方が関係してきそう?

提出:己の書き続ける理由を定める、恋と依存の物語


雪妃 エレナ

 パイセン。元・怨敵、現・目標。今のところ寿季への恋愛的な矢印が一番太い人。意外だったのが音楽関係の人ではなかったこと。一人くらいおるやろって思ってたらゼロだったどころか、逢桜がいるのにそのさらに上の文筆家を入れてくるんだなと。
 天才である自分を好ましく思っておらず、鏡寿季という人物はそんな自分の色を与えてくれたからこそ好感度が共通時点から振り切れている。そんな鏡寿季はどちらかというと桐葉側の人間で、かつ桐葉ほどストイックにはなれず、ゆめみほど創作という行為に対してドライにもなれない。
 COLORLESSが絡むと、寿季の創作観は自分ではなく外に依存するようになる。だからここの固有シナリオは、エレナが変わるのではなく寿季が変わる物語になるんじゃないだろうか。

 ここのお姉さんか誰かが言ってたな。エレナの隣にクリエイターとして立つのはあまりにも危険だって。それはまあ分かるんだけれど、主人公のCOLORLESSへのフクザツな心境は共通である程度出切ったというか浄化されているところがありそうなのよね。そこを改めて再燃させて悩ませるかどうかっていうと少し疑問がある。
 もしかしてアレか、逢桜の残した作中作の共通パートからの展開を引き継ぐのか?それで「COLORLESSと否応なく比較されるToshi」って構図を作り出すのか。でもそれってコンペ的にちょっとマズいんじゃない?いや、そこもドラマに含めるのか。
 3人の中では一番展開が読めない√になりそう。恋愛部分と創作部分が結びつかないのよね。そんな公式があるかは別として、恋愛公式が導き出せない。そういう意味で期待を込めてこのように書こうかな。

提出:相手が追い求める影を先達として担う、闘争の物語



 はい、以上3名の現時点での感想です。本当は逢桜も含めサブキャラも全員やりたいんだけれど、時間と気力が無かったので次の機会があればにします。あります?次の機会。
 それで読んでいく順番ですが、ゆめみ→桐葉→エレナ→逢桜にします。設定基準は「クリエイターとしての逢桜と接する上で寿季が覚悟を決めていける順」です。「クリエイター魂の純度が高い順」かもしれません。


 現在1:18、ちょっと眠気が強い。本当は0:30頃に投稿したかったのに一回力尽きた。明日から読んでいけるかなあ。モチベはあるぞ、モチベはな。

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