麻雀の得点計算について(自分用)

先日友人に麻雀の得点計算について教えてもらったので、アタマに定着させるために雑にアウトプットします。

前提として最低限の麻雀の知識がある人向けの記事となります。あといつものようにメモ帳からそのままコピペした雑記です。


・点数計算の概要
麻雀の得点は飜数と符数によって決定される。
翻はリーチや懸賞役を含む各種役の成立によって付与される。
符は和了した際の14牌の状態によって決定され、符の付与には5段階の工程がある。

1.和了した際に固定で得られる20符(符底と呼ぶ)
2.ツモで和了した場合に得られる2符、もしくはメンゼンロンで和了した場合に得られる10符
3.雀頭にした牌が場風牌・自風牌・三元牌等の役牌であった場合に得られる2符
4.面子に刻子もしくは槓子が含まれていた場合に得られる2符~32符
5.聴牌時の待ちが単騎待ち(雀頭単騎・カンチャン・ペンチャン・ノベタン)であった場合に得られる2符

この5工程を踏まえた上で飜数と符数に対応した得点が得られる。その得点は親であれば1.5倍になる。
七対子による25符を除いて符数の1の位は繰り上げとなる。(例:22符は30符として扱い、38符は40符として扱う)


・なぜ符が付くか?
符とは和了の形に箔をつけるボーナスポイントのようなものである。
上記の工程のうち特に3~5は「そのような場合を作ることが難しい」ためそれを成したボーナスとして付与される。
そもそもとして麻雀は難しい役を最速最適を目指して作っていくゲームであり、それが符にも適用されると考えられる。

3.役牌を2枚揃えること自体難しい場合が多い
4.順子よりも刻子や槓子の方が作りづらい
5.二種類の牌を待つより一種類の牌を待つ方が難しい

ちなみに「雀頭が役牌ではなく」「順子4つのみで面子を作り」「両面待ちで和了る」というつまり最も難易度の低い形で和了することで成立する役を「平和」という。(ただしメンゼンである必要がある)
注意点として平和をロン和了した場合は符数は30符であるが、ツモ和了した場合は例外としてツモ和了による2符が付与されず20符となる。


・刻子や槓子で付与される符数について
面子に刻子や槓子が含まれていれば符が付与されるが、ここにも難しさの序列がある。
1.ヤオチュー牌 or 2~8牌
2.刻子 or 槓子
3.暗刻/暗槓 or 明刻/明槓

ヤオチュー牌とは字牌と老頭牌の総称である。
字牌とは東南西北を指す「風牌」と發中白を指す「三元牌」の2種類の総称であり、老頭牌とは数牌のうち1か9の数字を持つ牌の総称である。
ちなみにヤオチュー牌を一切含まない形で和了することで成立する役を「断ヤオチュー」といい、要するに「タンヤオ」のことである。

基本的にヤオチュー牌の方が2~8牌より利用することが難しく、他家の打牌を利用出来る明刻/明槓よりも自力で揃える暗刻/暗槓の方が難しく、3枚同じ牌を揃える刻子より4つ揃える槓子の方が難しい。
以上の条件より、刻子や槓子で付与される符数は以下のように変動する。
2~8牌/明刻:2符
2~8牌/暗刻:4符
2~8牌/明槓:8符
2~8牌/暗槓:16符
ヤオチュー牌/明刻:4符
ヤオチュー牌/暗刻:8符
ヤオチュー牌/明槓:16符
ヤオチュー牌/暗槓:32符


・実際の点数について
翻数と符数によって得点が決定されると書いたが、これはそれぞれの点数を暗記するのが手っ取り早い。
下記は子がロン和了をした際に得られる得点表である。一定のラインを越えると後述する「満貫」などの得点整理が行われるためまずはこの表を覚えると良い。
覚え方として30符と60符、20符と40符、25符と50符はそれぞれギターの音階のように1つ前の得点と対応している。

1翻30符…1000点、2翻30符…2000点、3翻30符…3900点、4翻30符…7700点
1翻60符…2000点、2翻60符…3900点、3翻60符…7700点
         2翻20符…1300点、3翻20符…2600点、4翻20符…5200点
1翻40符…1300点、2翻40符…2600点、3翻40符…5200点
         2翻25符…1600点、3翻25符…3200点、4翻25符…6400点
1翻50符…1600点、2翻50符…3200点、3翻50符…6400点

1翻20符に得点は存在しない。平和ツモ和了によって20符となるが門前清自摸和の役も付くので2翻20符となる。
喰いタン有りルールの場合、メンゼンではない状態でタンヤオのみのロン和了は本来1翻20符となるところを例外として1翻30符として扱う。

25符になるのは七対子のみ。七対子が含まれる和了は必ず25符であり飜数によって基本点1600点が倍化される。また、七対子は2翻役であるため1翻25符となるパターンは存在しない。


・実際の得点計算式と和了の方法によって増減する得点
上記のロン和了した際に得られる得点表は以下の計算式によって導くことが出来る。
子の和了の得点計算式は{4(符数)×2^(飜数+2)}
親の和了の得点計算式は{6(符数)×2^(飜数+2)}

たとえば子が1翻30符でツモ和了をしたとする。この時ロン和了の時の得点1000点を分配する必要がある。
親は点数の半分を支払うので1000を4で割ることで本来は250,250,500の配分となる。
しかし麻雀の得点において10の位は端数として扱うので切り上げられる。つまり300,300,500の配分となり最終的な得点は1100点となる。
ここで上記の計算式を使ってみよう。子の1翻30符和了を上記式に代入すると4×30×2^3=960。
ツモ和了なので1人あたりの得点は240、親は2人分なので480、それぞれ切り上げて300,300,500で合計1100点となり同じ結果になる。
このようにロン和了であれば1000点得ていたところを1100点得る場合もある。

次に親が2翻30符のロン和了をした場合を考える。この時、本来であれば子のロン和了の時の得点2000×1.5の3000点をロンした相手に支払わせることになる。
しかし実際に獲得できる得点は2900点である。これは上記の計算式を前提としているためである。
実際に計算してみよう。親の2翻30符を上記式に代入すると6×30×2^4=2880。切り上げて2900点となる。
このようにツモ和了であれば3000点得られるところをロン和了になると2900点に減少する場合もある。
得点計算はやはり複雑であるため、親がロン和了をした際に得られる得点表も別個に存在するがここでは省略する。


・満貫、跳満、倍満、三倍満、数え役満
ある一定の飜数と符数を越えると、得点の精算を簡略化するためにある程度の得点上限が設定されている。
この得点上限を区画ごとにそれぞれ満貫(8000点)、跳満(12000点)、倍満(16000点)、三倍満(24000点)、数え役満(32000点)と呼ぶ。この点数にも親の1.5倍は有効。
基準として5翻で満貫確定、4翻40符以上、3翻70符以上でそれぞれ満貫となる。
それ以降は6~7翻で跳満、8~10翻で倍満、11~12翻で三倍満、13翻以上で数え役満となる。数え役満は役としての役満と同値の得点を得られる。
基本的には見れても倍満までで三倍満以上になると刻子や槓子でドラを乗せ、更にリーチで裏ドラまで乗せてようやくといった具合。
余談だが4翻30符のような7700点を「満貫切り上げ」として8000点にするハウスルールも存在する。

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