えんさんとわたし

えんさんことEndpaperさんのノートに出会ったのは、2018年12月末。
年ももう変わろうとするような時期のこと。

たまたまTLに流れてきた普通のノートと蛇腹ノートが一つになったDUOの写真を見たことがきっかけでした。
ご存知の方もいると思いますが、私は蛇腹というものが大好きで、えんさんのそのノートを見たときも例外なく「蛇腹ァ!」と惹かれたのでした。


その時えんさんに「年明けまでに残ってたら、そのノートを買いたいです」とお伝えして、年明けにお迎えさせてもらったのがすべての始まりと言っても過言ではないでしょう。
当時万年筆ユーザーとなって半年。右も左もわからないなりに、良いノートがほしいなと様々なメーカーのノートを買い漁っては、試していた頃でした。
今の世の中は素敵なものに満ち溢れていて、ノート1冊にも目移りしきりで、えんさんのそのノートも「試すだけ試してみよう」という気持ちでお願いしたのです。

蛇腹の紙はバンクペーパー、普通のノートの紙はキャサリンのノートでした。

最初の1冊目は、Twitterで告知していたそれを買いました。
見たことのない形のノートに、興奮したのを覚えています。
糊付けの都合で、バンクペーパーは最初少し滲みましたが、それ以上にキャサリンの書き心地に心を奪われたのです。
(今となってはバンクペーパーの色変化に心奪われておりますが)

その辺りでようやく知ったのですが、どうやらセミオーダーでノートを作ってくれるそうで、自分で小説書いたりする身としては、イメージカラーのノートがほしいと思い、2冊めのオーダーをお願いしたのです。

えんさんから提示されたカラー見本とにらめっこしながら選び、そう間もなくオーダーしたノートが届きました。

自分の好きな色で、書き味の良い紙で、しかもハードカバー。
この上ない満足感です。
その時からすっかり、私はえんさんのノートの虜となったのでした。
(その月に5冊くらいノート増えたのはまた別の話……別だよ?)

今現在、えんさんにお願いして、魔法使いのノート、星図帳、えんむすびと何種類かノートの表紙をデザインして販売している私ではありますが、やはりえんさんが提示した紙で、相変わらず作ってもらっていたりします。

自分のデザインしたノート使えばいいじゃん、と自分でも思うときもありましたが、つい最近理由がようやくわかった気がします。

私はえんさんが作るノートの【空白】が好きなのです。
自分の為にだけ誂えられたノートを、えんさんが「ガワは作りました。ここからは貴方が作っていくのです」と空白のまま渡してくれるような空気感を私はとても魅力的に思っています。

紙の種類はあれど、柄のないノート。
そこから想像していくものは、文字通り無限大なんですよね。

属性がない。無色透明な空気。

だからこそ、何にも囚われず自分だけのノートに息吹を吹き込める。
えんさんが作ってくれたノートという箱に、心置きなく自分のストーリーを描いていける。

それが大変心地よくて、何度もリピートしてしまう自分がいるような気がしました。

魔法使いのノートも星図帳もえんむすびもありますが、それは既に私が何かしらの意図や想い、ストーリーを持ってラッピングしたもので、その空気感は味わえないと思っています。
(もちろん、それを楽しんで頂けているのはこの上なく幸せなことと思っています!)

もしえんさんのノートをセミオーダーしたことがない方がいるのなら、こんな楽しみがあるんだよ、と知ってほしくて一筆取った次第でした。

もちろんそれだけが魅力ではなく、もっと複合的な言語化できない好きもたくさんあるのですが、それはまたいつか言語化できたときにでも。

※あくまでこれは私個人の感じたことであり、Endpaperさんの公式見解とは異なります

それでは皆様、よきノートライフをお過ごしください。

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