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気滞

気持ちの落ち込みが激しかった年末年始だったが、ようやく立ち直れそうな気がしてきた。
パニック障害の一歩手前である。強烈な不安感に押しつぶされそうになって、たまらず薬局に駆け込んだ。

東洋医学では、どうやら「気滞」という体質らしい。「半夏厚朴湯」という漢方がよく効いて驚いた。すっと不安が遠のいて心が落ち着きを取り戻すのを明瞭に感じることができた。

それでも何かあると一晩中眠れなくなって、耐えきれず最終的には妻に弱音を吐いた。
「いつでもやめていいんだよ」と言ってもらえたことで、不思議と肩の荷が降りた。

仕事でも家庭でも行き詰まっているような感覚があり、ここ1年希望の光を見出すことがなかなかできずにもがいている。ミドルエイジ・クライシスなのか、色々な要因があると思うのだが、吐き出す場所がない。

傍から見ると順風満帆のキャリアだという。
内面を知らないからそう言えるのだろう。日々、精神の危ういバランスを保ちながら、綱渡り、薄氷を踏む思いで過ごしている。いやもう落下してるかも。自分が最も毛嫌いする人格を自ら表出させ、近寄りがたい険悪な雰囲気をつくって家族にはさんざん嫌な側面を見せつけてしまっている。

成長し変化する子供から受けるエネルギーも大きいのかなと感じていて、まるで暗黒の高校時代に戻ったような閉じた感覚があった。

人前に自身を曝け出すことのストレス。こんな仕事にはもう耐えられないと毎回思いながらやってきた。
もっともらしいことを話す度に「お前はどうなんだ?」という問いが心に刺さって苦しいことこの上ない。

向いてないことを無理に続けても自分が苦しむだけ。
こんな仕事はもう辞めようと思い、新たな道をめざして学習を始めてみた。
これが案外面白くて読書や動画学習に夢中になれた。
自分にとって、新しい目標を立て未知の領域に挑戦することが、今の充実感と未来への希望を得るための源泉なのではないかと思った。

初詣でのおみくじは大吉だったが、八白土星は今年は「坎宮(かんきゅう)」にあたる停滞運。
しかしようやく先が開けた気がして、心が前向きになってきた。これが気がめぐる感覚なのかとわかる。
2〜3年後の大いなるライフシフトをめざし、今年は勉学・スキル習得に励もうと思う。

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