Tomo 2022 April

(担当者 Tomo)

いいなぁ東北大… 入りたかったなぁ…
初めまして。Tomoです。
仙台市在住(20)の、山形大学在籍中の(4月から)3年生です。誰か、僕の代わりに来年就活してくれませんか… デスクワークで、営業に行かなくて済む、仙台駅前のオフィスビルを希望します。
 

「Arowってどんな団体なの???」
 
この問いに対する疑問は他の人が(多分)書いている気がするので、僕からは深く切り込みません。その代わり、個人の視点から言えることを中心に書いていこうかなと思います。
最初に書いた通り、僕は仙台市に住んでいるくせに山形大学に通っています。僕みたいに、東北大学の団体でありながら他大学に所属しているメンバーもちらほらいます。だから僕も、最初にTwitterで連絡してみたとき
「あ、普通に対応してくれるんだ(^ω^)」
と嬉しく思いました。だからこそ、Arowの活動に少しでも関心をお持ちの方は気軽に声をかけてほしいなと思います。
 
もひとつ言うと、僕の大学の専攻は日本史です。(江藤新平のことについて卒論を書こうと計画中…)更に一言。ジェンダーに関することに関心を持ち、学び始めたのも昨年の秋ごろからです。つまり、
「知識が全然ない… どうしよう…(´;ω;`)」
と二の脚を踏む必要はありません。元からプロフェッショナルである必要は一切無いのです。(別に僕はプロフェッショナルでもなんでもないのだが)
 
そして、Arowの中にはいくつかの“セクター”と呼ばれる小規模なチームみたいなものがあります。例えば、僕は子供たちへの性教育に関心があったので『性教育セクター』と呼ばれるものに参加しています。性教育こそが、僕がArowに入った理由そのものなので、今後も積極的に関われたらなぁと思います。
 
えぇと… 本題はこんな感じでいいですか? あの、せっかくの機会なので自分語りしても良いすか…?
次のページでは、僕がArowに入った理由の詳細を書いていこうと思います。何気にまだ誰にも言っていない内容です。
 
 
おまけ①「citrusから性教育へ」
ここからの話は、citrusという漫画のネタバレが前提となる話なので… 事前に警告を出させていただきます。6巻まで読んでいればセーフです。
(次ページには全く関係ないことを書くつもりなので、あれだったら飛ばしてください)
 
citrusはサブロウタ先生による作品です(全10巻) 藍原学園という学校に転入してきた柚子(ゆず)は、そこの生徒会長である芽衣(めい)と義理の姉妹になります。
色々あって、4巻の終わりに二人は付き合うことを決めます。その後もまた色々あるのですが、自分がArowに入る契機となったのは6巻です。
柚子は、転校前の学校の友達数名と再会します。遊びに出かける柚子でしたが、そこで事件が起きます。
出先で女性同士のカップルを見つけた友達が
「ありえないよね」
と発言し、柚子は自分と重ね合わせて大きなショックを受けてしまいました。
やがて芽衣は、柚子の異変に気付き何があったのかを問います。そして、芽衣の言葉によって(詳しくは本編で…)柚子は元気を取り戻すといった内容です。
 
この巻を受けて、何故今の僕があるのか… 簡潔に言えば
「これ以上、柚子みたいに泣く人を見たくなかった」
ということです。どうして、自分が好きになっただけなのに、それで周りからあれこれ言われないといけないの? どうして、大多数の人たちの“ルール”に全てを当てはめなければならないの? どうして、それで泣いてしまう人がいるの…?
僕はそれが腹立たしくてなりませんでした。
じゃあ、どうしたらいいのか… そこで僕が思いついたのは『これからの世界を作っていく、子供たちに託そう』ということでした。知らないから、人は“違い”を恐れます。じゃあ、知ればいい。そして、考えればいい。まだ、頭の柔軟な子供たち(未来の大人たち)は、私たちが考えもしなかったことを生み出してくれるかもしれません。できるなら、そのきっかけ作りをしたいと思いました。そしていつか、誰も泣かない世界が来ると良いなと願っています。
 
最後に、子供たちやこれから勉強する方におすすめの本です。
『「ふつう」ってなんだ? LGBTについて知る本』 | 学研出版サイト (gakken.jp)
↑ 絵本みたいな形式をとっており、小中学生向けとしてとても良いのではないかと思います。こんな感じに、もし皆様もArowに入ったらおすすめの本を教えてくださると嬉しいです。是非読みたい。
 
 
おまけ②「レンアイキョウフショウ」
これも、まだこの中では誰にも言っていない話です。部分によっては、友達にも言っていません。僕はふと、Arowの皆さんに「コイバナで話すネタはあるけれど、いつか直接話したい」と言っていたことを思い出しました。せっかくのノートを書く機会なので、対面ではないですが、口に出すと辛く落ち着いて話せないような内容なので、Wordで失礼いたします。
 
お話の前に、新入生の皆様に知っていてほしいことがあります。
恐らく、皆様は“カミングアウト”という言葉を聞いたことがあるとは思います。その上で、以下の事例についても知っていてほしいです。
Aさん「あのね… 実は私、○○なんだ」
Bさん「そうなんだ。話してくれてありがとう!Aさんの力になれるように頑張るね!」

Bさん「Aさんの力になるには… そうだ!Aさんのことをもっと周りの人に知ってもらって、皆でAさんを助ければいいんだ!おーいCさーん!」
Cさん「どうしたの?」
Bさん「実はね、Aさんって…」
 
このようなBさんの行為を“アウティング”と呼びます。Aさんの許可を得ずに、Aさんについて第三者に話すことです。この時、あくまでもBさんは良かれと思ってやっています。しかし、それによってAさんについての情報がどんどん拡散されてしまう可能性もあり、Aさんがそれによって不利益を被る可能性が十分にあるのです。これは友達ではなく先生などの信頼できる大人だったら良い… という訳でもありません。原則、第三者に話すことはいけないことになっております。
これから僕が話すことはずっと思い悩んで辛かったことで、でも“性”について考えるArowの中だから話そう、聞いてもらいたいと思ったことです。なので、不用意に外に漏らさないでほしいです。
 
僕には、従姉がいます。
従兄や従姉が他にも何人かいたのですが、祖父母の家に集まった時、一緒に一番遊んだのはその人でした。正月やお盆で会うのが、毎回楽しみでした。声が枯れるまで笑って… 昔から、僕はその従姉のことが大好きでした。
 
僕が高校生になってから、その従姉があるお店で働いていることを知りました。(プライバシーの都合上場所は明かせませんが… 気軽に会いに行ける所とだけ言っておきます)
お店で会って話している時は、ただ昔みたいに楽しく話すだけでした。でも、正月に祖父母の家で会った時、何故か急にドキドキが止まらなくなりました。その時僕は、昔とは“好き”の意味合いが変わってしまったと、自覚しました。なんで急にそんなことを感じたのか、未だによく分かりません。でも、僕ははっきりと“好き”を感じたのです。
その日、幸運なことにlineを交換できたので時折会話をしました。でも、
『どうしても“好き”だと伝えたい』
という想いが日増しに強くなっていきました。何の根拠も無かったけれど、ワンチャンお付き合いができるかもと思い、告白したくてたまりませんでした。僕の一番の友達にそのことを相談すると、彼女が好きなリラッ○マの人形と、僕の書いた手紙を紙袋に入れて『リ○ックマをプレゼントする』という名目で渡しに行くことになりました。
 
そして渡してから2日、何も彼女から連絡が無かったので『伝わってない…?』と不安になり、僕は『プレゼントどうだった?』とだけlineを送りました。すると、
『人形もお手紙もありがとうね~』
みたいな返事がきました。そして、
『今付き合っている人がいるんだ~ ごめんね~』
と告げられました。
 
ここでただの失恋話として片付けばよかったのですが、僕はまったく気持ちをそこでリセットさせることができませんでした。詳しいことは省きますが、僕はこの後、少しでも彼女と仲良く(性的なこと関係なしに)なろうと様々な可能性を探りました。しかし、高校3年の7月に
『彼氏から、もう他の男性とは一切連絡しないでほしいと言われた。だから、もう返信できない』
とlineが送られてきました。
当時の僕は、それで逆ギレするようなことを送って、向こうのアカウントをブロックしました。
 
その後、僕はどうにか『嫌いになるor忘れる方法』を模索しました。一時期、全てを彼女のせいにして嫌いになろうとしました。でも、何度考えても結論は変わりませんでした。
『好き、ずっと一緒にいたい、隣にいたい』
僕は散々悔しい思い、悲しい思いをしました。なのに、大学三年生になった今でも、まともに3年以上も会っていないのに、もう好きで好きで好きで… 吐きそうです。気が付くと、その人とお出かけすることや、楽しく話すこと等々、そんな妄想ばかりしています。その度に心がドキドキし、ズキズキします。
 
そして、僕が今悩みに悩んで苦しく、そして恐れていることが二つあります。
まずは、いつかその人が誰かと結婚するかもしれないことです。結婚するということを、嬉々として話す親を見たら、その時僕はどんな精神状態に陥るか分かりません。親には絶対にこの気持ちを知られたくないので、顔や態度に出すわけにはいきません。でも、まともにそれを聞けるわけがありません。ましてや、結婚式に行くことになったら…
僕のこの気持ちで誰かに迷惑をかけるくらいならいっそ、自分で自分を…
そんな気持ちが、冗談ではない程です。そんな姿は見たくないし、なら自分だけ消えてしまいたいです。マジで。
 
そして、もう二度と誰かを好きだと思いたくないことです。未だに僕の心には、大きな穴が残っています。もし、その穴がもう一度抉られることになったら、ギリギリで保っている僕は、どうなってしまうか分からないです。そのリスクが怖くて怖くて好きになれない… だけではありません。
僕は、昔から自分のことを知ってくれているあの人だからこそ好きになったという面もあります。昔からお互いを知っているどうしだからこそ、この先もずっと隣にいたい… という気持ちが僕をずっと動かしてきました。つまり、今後出会うかもしれない人はそれが適用されないのです。最低極まりない理由ですが、それもあって、僕は誰も好きになる気がしないのです。いや、正しくは“好きになったとしても、例のその人が頭にちらついて邪魔をする”と言った所でしょう。
 
僕の思っていることは、はっきり言えば99%どうにもなりません。もう、あの人が何をしているのかなんて何も知りませんし、知った所でどうにかなる気がしません。この僕のモヤモヤは、何をどうしてもきっと晴れません。もし、あの人に匹敵するような人に出会ったとしても、結局『失敗した』というトラウマが、僕を邪魔します。だから、痩せる・ファッションを気にする等の、よく言われる『モテる努力』にも足を踏み出せません。もう、何をしたいのかも、どうなりたいのかもよく分からず、ただ苦しいばかりです… 明確な解決方法が全くないだけ、なお苦しいです… 『なりたい自分』は、結局あの人と付き合う自分なだけで、ただの妄想にすぎません。
 
どうしても、このモヤモヤを少しでも吐き出したくてこんな長ったらしいものを書いてしまいました。自分でも何が言いたいのかよく分かりませんが、これが精一杯です。この『好き』という気持ちは、墓場まで、もしあるなら来世まで持っていきます。
 
読んでくれた皆さん、本当にありがとうございます。
Zoomや対面で会えるのを楽しみに待っております。
2022年4月

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