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◆秋の訪れを告げる香り~金木犀精油

その姿形よりも、その独特の香りで、秋の訪れを知らせてくれる樹木、それが金木犀(キンモクセイ)です。その名前を知らなくても、誰もが一度は鼻にしたことのある香りではないでしょうか。

キンモクセイは中国原産の常緑の樹木です。同じモクセイ科の銀木犀(ギンモクセイ)の変種とされています。中国ではこの香りをお茶やそのほかの食品にも利用しているそうです。

精油は雄株の花から溶剤を使って抽出され(アブソリュート:Abs.と呼ばれます)、精油原液は、実際に咲いている花の香りよりも甘さが強くややクセのある香りですが、希釈して香水などを作製して使用すると、樹木の花の香りに近い、ふわっと優しいフローラルな香りになります。

精油の成分の中に、エステル類という、鎮静作用に優れ、自律神経の調整に役立つ成分が含まれているため、不安感や抑うつ感を和らげ、リラックスを促してくれるので、眠れない夜などの芳香浴にもおすすめです。

また少量ですが、ケトン類やオキシド類も含みますので、抗菌、抗ウイルス効果も期待できます。ただ、これらの成分は皮膚刺激を起こすこともありますので、トリートメントなどで使用する場合は、肌の弱い方、アトピーなどのアレルギーのある方は注意が必要です。

また、溶剤を使って精油を抽出しますので、微量ですが、溶剤が精油の中に残る場合もあり、これも肌に負荷がかかり、肌質によっては湿疹などのトラブルが起こる場合があります。精油が直接肌に付く使用方法(トリートメントの他に、香水を肌に直接吹きかけるなど)で使う場合は、目立たない場所(腕の内側など)に少量塗布して、様子を見ながら、低濃度(1%以下)での使用を心がけてください。

秋を感じさせてくれる、秋を代表する香りの金木犀。お近くに樹木が無くて残念…というときには、精油を使用して秋を感じるのもおススメです^^

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