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247:夢のあとにて

2024年5月19日。
『40th FANKS intelligence Day40~YONMARU』をもって、TM NETWORKの40周年ツアーが終了した。

2022年9月3日のぴあアリーナから追いかけてきた1年8ヵ月と17日の旅が、ひとつの区切りを迎えた日。
Day8から集め始めたアクリルチャームとリボンバンドは、12本。
うち2本は友達のお土産で、実際に足を運んだのは10回のライブ。
金色の夢に包まれて過ごしてきたこの日々が、どれほど幸福だったのかを、
今噛み締めている。

いつもライブの最後に出ていた「NEXT 〇〇」という文字がなくなり、嫌でも「これが最後のツアーなんだ」と感じていた『YONMARU』ツアー。

Day40への参戦を終えて、40周年のツアーが終わった今、「私も全力で一緒に駆け抜けたぞ」という気持ちでいっぱいだ。

TMのライブは、本当に様々な年齢層の人がいる。
もちろん中核は、私たちよりも少し上の世代の人たちなのだろうが、そんな人たちがマグネットライトを腕に巻いて、高々と腕を掲げているのを見ると、心にぐっとくるものがあった。

48歳の私が中学生の少女に戻るように、みんなあの頃の自分に戻るのだ。
今の自分の中にいる、「あの頃の自分」に。

何度も書いてきたように、TMのライブはヒットチューンを演奏するだけの「懐メロ」ライブじゃない。
「Whatever Comes」のような新曲さえ、次のツアーではアレンジが変わるのがTMだ。いや、次のライブで変わってることもあったような気がする。

まるで生き物のように変化していく彼らの音楽を浴び続けることができた、この2年弱。

ぴあアリーナで聴いた『Beyond The Time』。
府中の森芸術劇場で聴いた『Mission to Go』。
東京国際フォーラムで聴いた『Come on Everybody』。
立川ステージガーデンで聴いた『Nights of the Knife』。
東京ガーデンシアターで聴いた『Maria Club』。

そしてKアリーナで聴いた、『Just One Victory』。

寂しい、けれど悲しくはない40周年の終わり。
これで終わりじゃない、と電気仕掛けの預言者たちが言うのなら、FANKSたるもの、次に備えながら現実を生きるのだ。

5月18日と5月19日を、悲しく淋しい記憶から未来を信じられる日に変えてくれた、優しい預言者たち。

ありがとう、と何度でも伝えたい。
本当に幸せな時間だった。

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